位相的逆配線


2009年12月03日 位相を逆にしましょう。


これが完成したスピーカーケーブル



「さらに材料を探したら」

12月になってしまいましたねえ。お寒うございます!

一昨日の12月1日は所用があって、午後から銀座に出かけました。かつての得意先の方々が、私の辞職に対して「業界卒業をお祝いする会」を開いてくださいました。待ち合わせ時刻は某レストランで19時だったのですが、早々と家を出てしまい銀座に着いたのは2時前でした。仕事を辞めてから初めての昼間の銀座散歩です。ゆったりした気分で歩きました。

今までの経験から考えると、休日に銀座に出ても、何か追われているような感じがあり、用事をさっさと済ませて帰宅するのが常でした。散策そのものを楽しむ気分にはなかなか成れませんでしたが・・・。この日は違っていました。いわゆる銀ブラを楽しんでいる自分に「おっ!解放されてる!」と気づきました。これが本来の人の有り様でしょうに。

まず入ったのは「山野楽器店」もうおなじみの楽器屋ですね。各フロアを丹念に見て回りました。特にギターフロアはなめるように見ましたよ。そこで再び気づいたことは・・・。どのギターを見ても全く「欲しい!」との欲求が湧かないのです。少しだけ「悟り感」がありましたかね。さらにギターだけでなく他のものにも食指は動かず「ふ〜ん・・・」と眺めるだけ。

山野を出たあとはすぐ近くのアップルストアへ。これまた何も欲求は湧かず眺めて歩き回るだけ。結局私は日頃の運動不足を補うかのように散歩しているに過ぎませんでした。その後もうろうろしつつ、マクドナルドで一休み。コーヒー無料券を持っていたので、コーヒーとホットアップルパイをオーダーしてたったの100円で済みました。

一息ついたらもう散策する気はなくなりましたが、まだ待ち合わせまでしばらくありましたので、1か月半前に辞めた職場に届ける書類もあったので古巣の職場に顔出しをしました。相変わらずバタバタしている会社です。私の座っていた机はまだ無人のままでしたなあ。


19時になり待ち合わせのレストランへ。新富橋のたもとにあるワインレストランです。私が働いていた時はその店の前をほぼ毎日通っていたのですが、アルコールをたしなまない私には関係ない店だと、一度も足を踏み入れたことがありませんでした。

すぐに懐かしい顔が揃って4名で食事です。同席者達はいずれも私のかつての得意先であるもと広告代理店の方々です。全員が今はフリーになり個人事務所を主催しておられます。つまり、私が業界から足を洗った今は彼らと同じ立場であると。もう仕事上の主従関係は全く無いのですから、会話の内容にも気を使うこと無く言いたい放題。私の近況を報告しつつ、禅駆動、弾駆動の話しをし、なかなか楽しい食事会となりました。年に何度かは顔合わせしたいメンバーですね。来年春にはまたお会いする約束をしてその日は解散です。ごちそうさまでした!

さて、前置きが終わったところで・・・。表題の件です。

数日前に知った事実がありました。シカゴの綿貫さんから伝えられた事実は「Dumble ODSの回路コピー品は出力の位相が逆になるという話」でした。ということは、FUCHS や TWOROCK それに私が使っている Ceriatone などODSコピー回路は逆位相出力されるということですね。ふむふむ・・・1台だけで使う場合には問題は少ないのですが、2台のアンプを同時に鳴らした場合、正位相と逆位相が混ざって低音が削られる場合もあると。ということは単純にアンプからの出力がスピーカーに到達する前に位相を逆にすればよいというわけですね。一番簡単な方法は「Phase Reverse Speaker Cable」を製作することです。

私の Ceriatone にもかかわる話しなのでさっそく自力解決のため本日製作いたします。パーツ箱を開けるとフォーンジャックが転がっていました。金メッキのオーディオ用です。さらにスピーカーケーブルも BELDEN(ベルデン)/9497の在庫が5m残っていました。ハンダはおなじみの KESTER44(銀入り)です。ではこれで作ってみましょう。フォーンプラグを6本使って、3本作り上げます。この作業は簡単ですからすぐに終わりますね。以下の画像のように片方のフォーンプラグの位相を逆にハンダ付けすれば完成です。ゆっくりやっても30分ほどで3本完了。


これにカバーを付ければ見た目にはまったくノーマルタイプと見分けがつきませんので、目印を付けておきましょう。位相を逆転させた側のプラグのお尻に黒いテープを巻き付けてみました。とりあえずこれで作業はすべて完了です。



最後に実際にスピーカーに繋いでサウンドチェックです。ノーマルのものと逆位相のものを交互に入れ替えながら何度か確認しましたが・・・どうも自宅環境の小音量では違いが確認できませんでした。1台だけで使う場合には差はなさそうですね。ようするに、スピーカーのコーンが前向きに動き出すか、後ろ向きに動き出すかの違いですよね。素人に音の違いはわからんです。それとも他にも違いが出ているのでしょうか?ご存知の方教えてください!

方向性があるシールドケーブルをチェックした時は違いがはっきり分かったのですがね。てなことで、逆位相問題は自力解決しました。今お使いのスピーカーケーブルの片方のフォーンプラグを開けて、配線を逆にハンダ付けし直せばそれで済みますから、このケーブルが必要な方は自分でやってみて下さい。

さらに材料を探したら、あと8個も金メッキフォーンプラグが引き出しから出てきました。ご依頼があれば4本製造可能ですよ。


本日の結論
明日は以前から気になっていたあの作業をやってみましょう!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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