定着的残響威


2009年10月31日 内部構築完了!



「気になる方は」

「残響威」は28日お昼に「デジタル・ロータリーディップスイッチ」をケースに取り付けて、ノブをセットしてみると外から見る限り、見事に計算通りのレイアウトになりました。外観はかなり高級感溢れる仕上がりとなっていて、この画像より実物の方がいい感じです。そして10月30日に回路基板とそれに取り付けるパーツキットが届きました。

しかし!問題がひとつ生まれました。「デジタル・ロータリーディップスイッチ」はケース内部の高さがありすぎて、5mmほど計算が狂ってしまったのです。プロトタイプと同じ基板レイアウトにすると、基板の厚みがケースからはみ出してしまい。裏蓋が閉められないことになります。ううう・・・。そこで対策を考えました。電解コンデンサを基板に取り付ける際、全部寝かせて取り付けてみたのです。これで約5mmの厚みが減らせます。でも基板上のレイアウトがちょっと不格好ですが・・・結果として大成功でした!ケース内にぴったり収まりましたよ。

あとはボリュームポットです。いま私が標準で使っているのは、シャフトが6.3mmのものです。しかし、このケースに使おうとしているアルミ削り出しノブには6mmシャフトしか使えないのです。基板のキットにポットも含まれているのですが、それは6.3mmシャフトなので使えません。そこでポットも新しく取り寄せました。これまたちょっとお値段高めですが・・・。で、10月31日昼過ぎにポットが届き、これですべてパーツがそろいました。一気に組み立てに入りましょう。


まずは、基板の C 1 2 4 8 の5か所からワイヤを引っ張って「デジタル・ロータリーディップスイッチ」の端子と繋ぎます。この繋さえクリアできれば、他の基板上のパーツはすべて取り付けが終わっていますので問題ないはずです。ワイヤリングとスイッチ端子の通電とエフェクトの組み合わせをテスターで確認したところこれまた正解で問題無し。



依頼されていたのは2台でしたので、同じようにもう1台をサクサク組み立てて作業が終了しました。それでは出音のチェックをしましょう!アンプを温めてしばし待ったのちジャックイン。1台目は問題なくリバーブ音が出ました。各エフェクトもスイッチを切り替えてチェック。すべて設定通りに作動します。フットスイッチと電源ジャックの配線をホットボンドで固定しました。基板もホットボンドを使ってケースに固定しました。これで完成です。

さあ!引き続き2台目の仕上げです。サウンドチェックをしてみると・・・あら?なにこれ?全く音が出ません。回路に異常があってもスイッチを切れば、スルーバイパスにしてるので音は出るはずですが・・・。スイッチを切っても音が出ません。なぜ?基本的に1台目と同じく工程で組み立てていますので、同じ仕上がりになるはずですよね。まあ、とはいえアナログ作業ですから、微妙な違いは出てくるとしてもこれでは全く違う結果です。ふふふふ・・・tanabe.tv らしい展開になってきましたなあ!(自虐的)では検証に入りましょう!

イン側のジャックからフットスイッチの経路はテスターでチェックする限り問題無し。各ボリュームポットから出したワイヤの基板への行き先をチェック。これまた問題無し。「デジタル・ロータリーディップスイッチ」のワイヤリングも問題無し。基板に取り付けたICチップの端子26個の通電も確認。ううむ・・・ここまでやってダメだともうチェックするところが無いなあ・・・。とりあえず、基板上のハンダポイントにすべて半田ごてを再度当てておきましょうか。やっぱりそれでもダメでした・・・。

と、気を失いかけていた時!基板上の電源系パーツ取り付けが1か所逆になっているのを発見したのです!おおお〜〜〜いかんいかん!これでは電流が流れませんので、音が出なくなるのは当たり前ですね。おはずかしい!凡ミスですなあ〜!すぐにパーツを外し逆向きに取り付けて再度チェックすると・・・はいOK!問題なく予定通りの仕様通りのサウンドが飛び出してきました!

てなことで、これまた基板とスイッチ周りをホットボンドで固定して作業終了です。これで基本的な作業はすべて終わりましたので、すぐにオーダーされた Onodera様へ発送を完了いたしました。気に入っていただけると嬉しいのですが。


もうお一人、シシ様からも問い合わせが来ておりまして、数日中には当家へ「残響威」プロトタイプの試奏に来られたいとのこと。平日の昼間であればいつでもウエルカムですので、是非お越し下さいませ!気になる方はご遠慮なく遊びに来てくださいね!


本日の結論
さて、次に手を出すのはアレです!(アレって何だよ?)

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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