駆動的弐周年


2009年10月23日 早くも2年が過ぎました!


今朝出来上がったカリフォルニア行きの「弾駆動」



「転機をもたらした多くの思考」

人生にはいくつもの岐路がありますね。右へ行くのか?左へ行くのか?その選択によって人生が大きく左右されていきます。私の前に大きく横たわっていた岐路は4年前の「生か?死か?」でした。人生最大の選択肢。鬱病がそれを選択しろと私に迫ってきました。いったん「死」を選択しましたが、決定ボタンを押す瞬間に「いや!まだ生だ!」と後ずさりして生き延びました。。ファイナルアンサーを再度自分に問いかけた結果です。

岐路はそうやって自分で選択するときもありますが、大きな分岐点があるのに気づかないまま、いつの間にか通り過ぎてしまって、ずいぶん経ってから結果として「あああ・・・あの時は岐路に立っていたんだね・・・」と気づくときもあります。それが2007年10月23日だったんだと最近になって気づきました。

2007年10月23日それは「禅駆動」が完成した日です。無謀にもスーパーギタリスト是永巧一氏に素人が挑戦した日です。その日は是永邸に国際的ギタービルダーの西條八兄さんもいらっしゃいました。お二人の前でオーバードライブ「禅駆動」初号機をご披露したのです。結果は皆様もご存知の通り大成功でした。是永氏の「合格!すぐに作って!」の一言で、私の人生は大きくハンドルを切ったのです。


2007年10月23日の合格!

あの日もし「合格!」と言われなかったら、私は今どうなっていたのでしょうか?当時はまだ鬱病にドップリ浸かっていました。思考や行動が自分で今振り返ってみてもかなり危なっかしいものでした。他人から否定される事を極端に怖がっている時期でもありました。自分が作ったものの結果を否定されたら、たぶん私はそこで「やっぱり素人には無理だ・・・」と開発を止めていたのでしょうね。つまり「禅駆動」が世に出る事は無かったと。そしてまだ鬱病のままだったかもしれませんね。

「合格!」この一言が私の人生を変えたと言っていいでしょう。「禅駆動」を作り続ける事で私は鬱から脱出する階段を少しずつ上る事が出来ました。やがて「禅駆動TWIN CUSTOM」「弾駆動」「弾駆動TWIN CUSTOM」「燦駆動」「弾禅駆動TWIN CUSTOM」と開発を続けて今日まで来ました。おかげさまで今では世界26カ国で私の作ったエフェクターが活躍しています。まだまだ数は少ないですが、それでも自分の分身が世界中で愛されているという快感が今の私を支えています。



今年は5月にイギリスの音楽誌に「禅駆動」や「弾駆動」が掲載されました。来月はアメリカの「Guitar Player」誌にすべての駆動シリーズが掲載される予定です。現時点で南極大陸にも「南極駆動」(弾禅駆動TWIN CUSTOM)が1台存在しています。これらの事実は、全く私の予想できない状況でした。そして、多くのユーザーと友達になりました。日本はもちろん、海外からも有名なプロギタリストたちが私に声をかけてくれました。オーストラリアから会いに来てくれたユーザーもいました。今朝もまた、アメリカの某著名ミュージシャン関係者からオーダーがありました。ありがたい事です。

私の人生で「家族を手に入れた事」と「世界中に友人が出来た事」は大きな喜びです。一時期は「死」を意識し、鬱病の世界からぬけ出せないと思い込んでいました。その思考を消し去り、生きる事と、会社を辞めて新しい自分になる事の転機をもたらした多くの思考は、2年前の「合格!」の一言から始まったのだと・・・。私を支持してくださったユーザーの皆様のお陰です。今日はそれを思いつつ、永い鬱生活から抜け出せて嬉しく気持ちよい日々が訪れたことが、皆様のご協力によるものだとの思いを噛み締め、ひたすら感謝する次第です。ありがとうございました!


本日の結論
さて、次の分岐点はいつ来るのでしょうか!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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