回復的進歩度


2009年08月27日 私は今、どのあたりに?


久々に弾いてみました・・・


「現時点で私はどうなのか?」

私が「鬱病」であることは公表しているので皆様はすでにご存知でしょうが、そのことについてちょっとあれこれと最近の様子と新情報を。

私は6年前から1年半ほどジャズギターを習いに個人レッスンの教室に通っていました。その時に習っていた曲で「ラウンドミッドナイト」という曲があります。この曲をようやく弾けた頃に「鬱病」がキツくなり始め、曲を覚えることが出来なくなって指も動かなくなり、ついに休学せざるを得なくなりました。それ以来4年間、ギターは私の部屋にたくさんあるものの、製造したエフェクターのチェックに使うだけで真っ当に弾くことはありませんでした

今年の8月、お盆休みの前から少しハイになって来て、お盆休み中は鬱が抜け切ったかのように4年半ぶりに爽快な気分を味わえたことは既にお知らせしていましたが、その間に少しだけ指慣らしにギターを触っていました。そして、今週の出来事です。私の実弟が出張で上京して来ていて、当家に3日ほどステイしていたのです。男同士の兄弟は今まであまり話すこともなかったのですが、今回は久々にいろいろ話すことが出来ました。そして一昨日弟は仕事を終えて宮崎に帰っていきました。

弟を送り出したあと、休みだった私は涼しい風と陽光に誘われ久々にギターを弾きたくなって楽譜を取り出しました。「ラウンド・ミッドナイト」通常の世間で通用する楽譜ではありません。楽譜が読めない私は、自分だけが見ただけで理解出来る独自の「tanabe譜」に作りかえて学んでいました。4年ぶりに見たその「tanabe譜」はいまみてもスンナリと理解出来るモノでした。練習開始!

当初の1時間程はなかなか指が開かずに、弾くのが困難なコードもあったのですが、やがて指が開くようになり・・・さらに体が覚えていた運指もあって、2時間も経つころには思っていたよりスムーズに最後までたどり着けるようになりました。そうなると、再び忘れてしまわないようにと体に刻み込むために何度も練習を繰り返すことにしました。さらにしばらくして、どのギターで弾くのが一番合っているのだろうかと思い始めたので、手持ちのギターを次々に持ち替えて試していたところ・・・かなりの期間放置していた「GIBSON ES-175D」の存在を思い出しました。

ジャズを弾くにはジャズギターですよね!てなことで取り出して弾いてみると、やはりこの曲には「GIBSON ES-175D」が一番気持ちよかったのです。フラットワウンドの弦の滑らかさもあって、指先に心地よかったのです。フルアコギターのボディーの厚みも、気持ちよい抱きごこち。アンプを通さなくても豊かに響くサウンド・・・なんでこんな心地よいギターを私は長年無視していたのでしょう?てな感じで夕方までじっくり「ラウンド・ミッドナイト」だけを何度も何度も弾いていました。こんな日もあるんですねえ・・・。一日中気分がワクワクしていました。

そして昨日のことです。WEBのニュースで以下のような記事を読みました。

大阪市大大学院医学研究科の関山敦生・客員准教授(43)=心身医学、分子病態学=が兵庫医科大と共同で、うつ病や統合失調症などの精神疾患を判定できる血液中の分子を発見、血液検査に基づく判定法を確立した。問診や行動観察が主流だった精神科診療で、客観的な数値指標を診断に取り入れることができる。疾患の判定だけではなくストレスの強度や回復程度もわかるという。関山准教授は27日午後、京都市の立命館大学で開かれる日本心理学会で発表する。

 関山准教授によると、ストレスや感染などを受けて、生成し分泌されるたんぱく質「サイトカイン」の血中濃度データの差異を積み上げて分析。データをパターン化することで、心身の変調やうつ病、統合失調症などを判定できることが分かった。うつ病や統合失調症について3000人近くのデータから疾患の判定式を作成。別の400人の診断に用いた結果、うつ病の正診率は95%、統合失調症は96%に達した。

 精神疾患の判定だけではなく、健常者に対するストレスの強度、疲労からの回復スピードも数値化した。80人の男女を対象に、計算作業で精神的ストレス、エアロバイクなどで身体的ストレスを加える実験を実施。いずれのストレスを受けたか100%判別することに成功し、ストレスの強度を数値で評価できる方法もつくり出したという。【深尾昭寛】


血液検査で「鬱」かどうかが判定出来るようになったと。さらに「鬱」具合がどの程度までかも判定出来るようです。まさに私が今求めているのはこれでした。気分の良い日が増えて少し行動的になって来た私は「今、私の鬱はどのあたり?」という疑問を常々持っています。そして現在は90%の回復具合ではないだろうか?と考えてしまいます。これはいつも「もうちょっとで完治するはず!」という意識の現れですね。でもこれはあくまでも私の主観です。

なにか客観的な具体的評価方法はないものだろうかとずっと思っていました。今までに医師が私を判断した際には、あれこれグラフに書き込みをさせられて問診があり、判定が下っていました。この方法だと、おおざっぱなことは分かりますが、どうしても患者本人の主観がメインなので、正確性に欠けていますね。それに対し、新しい方法では血液検査で客観性を持った数値を対象に「鬱」の度合いを判定するのです。

一昨日までの気分よさと違って、本日の私はほんの少しダウン気味です。現時点で私はどうなのか?を知りたいですね。まだ100%の回復でないことは自分で良く理解していますので、どの辺りまで戻って来ているのかを明確に知りたいのですよ。


本日の結論
今日も分厚い本を1冊読み終えました!
スイスイ読めるようになったのがとても嬉しい日々です!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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