通過的誕生日
2009年05月16日 ようやく見つけたマジックワード!


元オフコース 清水仁さん

「結論として5月21日木曜日」

一昨日の5月14日は私の誕生日でした。この歳になると、別にめでたくもなく単に歳を取ったというだけで通り過ぎてしまいました。数名の親しい方からは「おめでとうございます!」とメールをいただきましたが、私にとって何がめでたいのだろうかと、しばし考えてしまいました。生き延びていることそのものがめでたいのでしょうかね?還暦が目前に迫ってきましたなあ・・・。

で、昨日のことでした。朝から仕事上のトラブルで、一日中対応しているうちにすっかり堕ち込んでしまいました。なかなかトラブルの原因がつかめず、自分一人で処理していたので焦るばかり。すべての処理をやり直して解決したのは退社時間ギリギリでした。普通ならここで「ああ〜〜〜やっと終わった!」と一安心するのでしょうが、一日中トラブっていたことが精神的に引きずってしまい、解決したはずのことに対してまだ疑心暗鬼になりつづけていて堕ち込み気分が抜けませんでした・・・。まだ何かミスが残っているのではとね。

そんな時、救いの電話がありました。

かつてtanabe.tvに頻繁に登場していた、サラリーマンギタリストの「橋本様」が一時帰国されたのです。橋本様は現在ニューヨーク勤務です。1週間の帰国の間に、私に会いたいとの連絡でした。重い気分のときに「新橋で待ってます!」という電話はありがたいものでした。お決まりの「機関車の前」で待ち合わせして、私は会社を出ました。徒歩約10分で到着。歩くことで、少し気分が楽になってきます。さすがに夕方の新橋駅機関車前は待ち合わせの人々でごった返し、テレビの取材クルーも2班立っていましたなあ。

無事に橋本様と合流できたので、すぐに食事へ。選んだのは「焼き肉屋」でしたが、オーダーしたセットがかなりのボリュームで出てきました。見ただけで「こりゃ全部は食えねえなあ・・・」と判断できるほど。やはり最後にはかなり残して店を出ました。歳を取ると焼き肉はほどほどの量がよろしいようで。

さて、その次に向かったのは品川駅すぐそばのライブハウス「ペンジャック」でした。私も2回ほど行ったがある店です。ライブハウスと言っても、20畳ほどの飲み屋の片隅がステージで、客のすぐ目の前で演奏が繰り広げられるのです。昨夜のメインは元オフコースの「清水仁」さんでした。橋本さんは清水さんとかなり仲が良くて、以前は飛び入りで頻繁に清水さんのステージに橋本さんが参加していたのでした。てなことで、その夜も橋本さんはギターを持ち込んで参戦です。私も清水さんにお会いするのは4年ぶりです。

ライブは中年にはたまらん選曲で大いに楽しめました。そして、久々のライブはボロボロの精神状態をいささか癒してくれたようです。終わる頃には心が少し軽くなっていました。これは音楽だけが癒してくれたのではないと感じていました。その理由は清水仁さんのライブ中の一言。

「どうせ死んじゃうんだから!」

この一言で少し目が覚めた気がします。そうなんです!何をウダウダ考え込んでいたのでしょう!私の人生で意識してこの言葉を聞いたのは初めてのことでした。どんなことが起ころうと、みんないずれは死んでしまうのです。そうであれば「今を楽しく過ごす方がいいよね!嫌なことやるのはやめようよ!」という言葉ですね。笑いながら言い放つ清水さんの嬉しそうな顔を見ていたら「そうだよ!みんなどうせ死んじゃうんだから!」と「死」を肯定的に受け止めることが出来ました。もちろんそのマエフリの曲は「テイク イット イージー」。

私は数年前に「鬱」による「自殺願望」に襲われたことがあります。駅のホームの端に立ち線路を見つめ「ここに飛び込めば楽になれる・・・」と思い詰めて、何度もそれを繰り返しました。が、その直後、必死の思いで後ずさりし、結局は飛び込むこともなく今日まで生きてきました。その経験を持っていると「どうせ死んじゃうんだから!」との明るい清水さんの声が身に滲みてきます。

そして今、その言葉をリフレインしながらこうやって書き記すことで、さらに自分自身に対して「どうせ死んじゃうんだから!」と言い聞かせています。刹那的なあきらめた生き方を考えるのではなく、もっと楽になりなよと自分に言い聞かせる言葉なのですよ。

そして、ライブが終了した時点で、もう終電に間に合わない時間になっていました。そこで清水さんに「どうやって帰るんですか?」と聞いたところ「車で来てますから・・・あっ!じゃあ送っていきましょうか?」とありがたいお言葉が。実は、清水さんのご自宅は、谷を挟んで当家の真向かいのマンションなのです。妻の部屋からは100mほど離れた清水さんのお宅が見えるのです。

そんな訳で、BMWの助手席に乗って清水さんといろんな話しをしながら深夜のドライブです。その中で、ギターを弾くミュージシャンはいつも新しいオーバードライブを探しているとの発言がありました。現在は「ランドグラフ」に落ち着いていると。そこで「禅駆動を試してみませんか?」とお誘いしたところ、清水仁さんはFUZZも探しているので「禅駆動に興味あり!燦駆動も楽しみ!」ということになり「遊びに行ってももいいですか?」と・・・。

結論として5月21日木曜日の午後に当家で試奏を行うことになりました。つまり来週は「元オフコースが当家にやってくるの図」なのであります。ちなみに、当家まではブラブラ歩いてこられるとのこと。その程度の距離なんですよ。


本日の結論
ライブで大音量を全身に浴びると何故気持ちが軽くなるんだろう?

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