六弦的馬鹿買
2008年10月12日 またもや悪い癖が!


こんなに派手だとつい・・・。

「しばらくはこいつで遊んでみようっと!」

さて、久々に六弦ネタだよ。

この10年間に私が手に入れたギターは50本に及ぶのだが、放出したギターも多いので、現在手元に残っているのは20本程である。エレキだけでなく、アコースティックも7本所有している。さらにそのうち2本はエレアコだね。

で、アコースティックのうち1本は先日手に入れたばかりの12弦エレアコだ。先日ご紹介した派手なインレイのマンドリン形状のギターである。こいつはおもしろいギターだとは思ったのだが、実際に手に入れてみるとネックは届いた時点で順反りであった。さらに、かなり弾きづらいフレッティングになっていた。そこで、こりゃいかんと思いすぐにリペアショップへフレットの調整とブリッジの修正に出したのだが・・・。

技術者にチェックしてもらったところ、指板がすこし波打っていたので、フレットの擦り合わせだけでは解決しないと判断されて、全面フレットの打ち替えとなってしまった。まあ「安く手に入れたのでそれくらいは覚悟しないとね」と自分に言い聞かせて作業をお願いした。3日後、完成したとの連絡で引き取りに行ってみると、フレットは見事に美しく弾き易い状態に仕上っていた。

ブリッジも上手く加工されて弾き易い弦高にセットされていた。技術者に言わせると「このギターは修正が終ってチェックしてみたら本体はかなりいい出来でしたよ!」との評価だった。ふうむ・・・素材は良いけどツメが甘いってことだね。私も弾いてみたがかなり満足だぞ!しかし、新品を買っていきなり修正というのもちょっと悲しいけどね。

なんてな記憶もまだ鮮やかに残っている時期に、再び気持ちが揺れ動き始めたのであった。それは「カーリーコア材の全面単版」ギターがオークションに出現したからだ。以前買った12弦と同じショップである。ということはまたしてもフレッティングは怪しいギターなのか?・・・。

私は今までずっとコア材のギターが欲しいと思っていた。弾きたいわけではなく「今まで手に入れた事が無い材なので1本は手に入れてみたかった!」というのが正直な気持ちである。しかし、どれも高くてなかなか入手できていなかった経緯がある。出品されていたこいつはMOサイズのボディーであった。本当はDサイズが欲しかったのだがね。でも、これでもいいかとオークションに入札してみた。

だが・・・その入札はあっけなく終ってしまった。他の入札者が、ある程度金額が上がった時点で一気に希望落札価格をぶち込んで落札してしまったからだ。ふうん・・・そんなに欲しかったんだ・・・。「そのうち又でてくるだろう!」とすぐに私はあきらめていたのだが・・・!

10日後、再び「カーリーコア材の全面単板・豪華インレイ付き」が出品されているのを私は発見した。コア材はハワイ産の貴重な材である。さらに私が本来欲しかったDサイズのボディーだ。コア材は輸出規制がされていて、基本的にハワイからは材の状態で輸出できなくなっている。以前輸出された在庫の材が現在はかなり高価で取引されているのだ。必然的にコア材のギターは高額にならざるを得ない。しかもオール単板、さらにカーリーという事はフレームびっしりという事だね。貴重な材の貴重な部分なので、これは普通に考えればとてつもなく高額になる要素である!そして、インレイもくどいほどにサイド面まで施されているのだ!MARTINなら定価が数百万円になる仕様だね〜!

だが、目の前に標示されている落札希望価格は、まともな出来のギターであればとてつもなく安いと感じる。だが、これはオークションなのだ。いきなりその定価をぶち込んで落札してもつまらないではないか!しばらく戦って様子を見つつ楽しむ事にした。でとりあえず、私はこの程度なら手に入れてもいいかなと思える金額をぶち込んでおいた。4日後、オークション最終日がやってきた。

入札金額は徐々に上がり続け、終了時刻の6時間前には私の入札した上限へあと2,500円まで迫ってきていた。ほほう!これはこれは!欲しがっている人物が他にもいるのだね!終了間際の攻防戦になれば落札希望価格をぶち込んで終了させれば良いだけだ。と、心躍らせて観察を続けていたのだが、なんと・・・そのままオークションの終了時刻まで微動だにせず、アッサリと私が落札したのである!


落札後2日でそのギターは届けられた。前回同様、とても素早い対応のショップである。段ボールを開いてみると・・・おおお〜〜〜これはこれは!クドい程のインレイが施された見事なギターが出現したのである。ピックガードはインレイ付きのローズウッドだ。チューニングを完了して弾いてみると、前回のギターと違ってまっとうな状態である。問題はなさそうだ。弦高もちょっと私には高めだが、弾きづらくはない。この程度なら自分で調整を施せば問題ないな。サドルはバッファローのようなので、象牙を自分で削り出して取りかえる事にしよう!すで何度も経験済みの作業だから問題ないだろう。

ご覧の通り、指板までびっしりとインレイが施されている。音質はコア材の軽やかなサウンドだね。サドルを作り直して、弦を好みのものに取り替えるともっとお気に入りのサウンドになるはずだ。しばらくはこいつで遊んでみようっと!


本日の結論
これで落ち着いたので、しばらくはオトナシくしてようっと!

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