偶然的同一人
2008年09月30日 いや〜〜〜作り続けたな〜〜〜!

   

14カ国からオーダーがあったぞ。

「新たな事実が発見出来た」

日々アクセスしてくださる皆様!この半月間は、全く更新が出来なくて申し訳なかった!ようやく落ち着いて来たので、なんとか更新することが出来た本日なのだ。ではなぜ更新が出来なかったのか?そこいらの事情を少し書いてみよう。

8月末から押し寄せて来ていた禅駆動に関する海外からの英文問い合わせメールは、9月半ばから急激に潮が引くような感じで少なくなり、日に1通〜2通の問い合わせがあるかないかといった頻度になった。よかったよかった!やっと安らかな日々に戻ることが出来たなあ〜!なんて安易に考えていたのだが・・・。

問い合わせが今度は海外からのオーダーに変化した。そして、毎日作り続けることになってしまった。それもようやく底が見えて来た・・・と思っていたら9月後半になり再びオーダーがたて続いた。バックオーダー分は、時間がある限り作り続けていて私はまったくプライベート時間が取れなくなってしまったのだ。念のためにと多めに取り寄せておいた材料も切れていしまい、何度かパーツの追加発注を繰り返して、再び底が見え始めた。ふう・・・。現時点で製作中のオーダー分は1台だ。これを仕上げれば完了する。

で、我に返って9月1日から30日までの1か月間にいったい何台作ったのだ?と計算してみたら・・・なんと30台である!土日関係なく、毎日1台作り続けたことになる。さらにこの最中に作業効率を上げるため、基板パターンのデザイン変更まで行っていたのだ。自宅にいる間はひたすら半田ごてを片手に部屋にこもっているここ1か月間の状況だった。

そんなドタバタの日々に、こんなこともあった。

プロギタリストの清水 一雄さんがWEBで新しいオーバードライブ探しをしていたら、tanabe.tvにブチあたったそうだ。そして、デモ演奏を聴いてみたらかなり気に入ってしまった・・・そして・・・そのデモは是永さんが演奏をやっているのを知った!清水さんと是永さんは友人である。そこで清水さんは是永さんに「開発に関係してんの?」と問い合わせたところ、禅駆動の経緯を説明されて「うちにあるけど試奏しに来たら?」

そこで清水さんはさっそく是永さんちへ試奏に突入!やがて出た結論は「俺が欲しかったサウンドはこれだ〜〜〜!!!」と納得。すぐにその場から私宛に電話がかかって来て「1台作ってもらえませんか?」とのオーダーだった。材料も揃っていたし、他のオーダーものも作っている最中だったので、一緒に作ってしまえと「明日の午前中には完成しますよ!」と気軽に引き受けてしまった私だった。そして、その夜02時頃に完成させて「完成しました!」と画像とともにメールを送った。

翌日13時。清水さんは完成したばかりの禅駆動を当家まで引き取りにこられた。ご自宅からは車で30分もかからない距離だったのだ。当然ながら、受取ればすぐにサウンドチェックである。いつものごとくCeriatoneでのチェックを済ませ「このサウンドですよ!欲しかったのは!元気の出るサウンドですよね!」と清水さんのOKが出た。その後は、ギタリストが当家に来ると必ずやるパターンに清水さんもハマっていった。


清水一雄さまお喜びの図

メサブギーでチェックしてみたり、BUMBOXを鳴らしてみたり、マクノートやPRS・SANTANAを弾きまくったり、アコギを弾いてみたりと延々と興味津々の行動が続くのであった。私はその間にもひたすら半田ごて片手にバックオーダー分を作り続けるのである。バックオーダーを一刻も早くこなすためにはたとえ客人が居ようとも手を休めるわけにはいかないのだ!私はほとんど話し相手にはならない状態だった!それほどまでに作り続けなければ間に合わない製造ペースだったのだ!

ちなみに、清水さんはPRS・SANTANAを試奏されてかなりお気に入りだったのだが「これ以上弾いていると欲しくなりすぎるのでそろそろ帰ります!また遊びにきていいですか?」と長い後ろ髪を引かれつつご帰宅されたのだった。え〜〜〜いいですとも!是非またお越し下され!当家は酒をたしなまないので、お茶菓子が喜ばれる事をひとこと付け加えておこう!(なんだよそれ!)

さてもう1つの話。

今月頭にカナダから禅駆動のオーダーがやって来たのだが、その人物は「Chuck Berry」と名乗っていた。ほほうおもろいやんけと対応していたのだが、やがて禅駆動が出来あがりPaypalから支払いの連絡があった際に本名ではないことが判明した。「Charles Berry」が本名のようである。

やがて禅駆動の出荷が終わり、すでに2週間以上経ってしまった先日、非常に面白い事実が判明したので、ご報告しよう!当家から車で10分ほどの距離にギターエフェクター収集&販売でマニアックな方々の間では有名な質屋「大阪屋」さんがある。その店のご主人が持っている「CJOD」の裏蓋を外して覗いたところ、以下の画像のようにサインが入れてあったそうだ。

作ったのは当たり前だがクレイ・ジョーンズで、オーダーした方の名前を良く観て欲しい。なんと「Chuck Berry」と記入してあるのだ。2005年にオーダーしたもののようだ。果たして、こちらの「「Chuck Berry」と禅駆動をオーダーして来たカナダの「Chuck Berry」は同一人物だろうか?

世の中にそうたくさんある名前でもないだろうと考え、さらにギターエフェクターというかなり狭い範囲の話なので、同一人物である確率は非常に高いだろう。そこで私は上の画像を確認のためカナダの「Chuck Berry」氏へ送りつけて確認を求めてみた。1日後返って来たメールが以下の通りだ。

Hi Toshihiko:

Wow! Small world. Yes you are correct.
That is the CJOD that I used to own.
I hope your friend is enjoying it as much as I did.

Thanks for the Zenkudo pedal by the way.
Very nice! Very Versatile!

Take care

Chuck

わははは!予想した通り見事に同一人物だったのである!世間は狭いね〜!というか、マニアの世界は狭いね〜!と、ここで新たな事実が発見出来た。「Chuck Berry」氏は希少なCJODをオーダーしておいて、とっとと売り飛ばしているのである。果たして禅駆動はどのような運命を辿るのだろうか?ちょっと気になるなあ〜!いまのところ気に入ってるようだから一安心しているのだがね。


本日の結論
あまりにも長期間部屋にこもっていたので、
来週には妻子をディズニーランドに連れて行くか〜!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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