挑戦的禅駆動
2008年06月12日 初の外国人プロギタリストから!
 

Mr,Shane Conaway

「次の報告を待たれよ!」

この1か月ほど、前夜がどんなに遅くても朝の目覚めが4時〜5時になってしまい困っている。明らかに睡眠が足りない状態に陥ったのだ。その分だけ午後になると眠気が襲ってくる毎日なのだが・・・。とりあえず医者に相談して睡眠薬は手に入れておいた。いざとなったら服用するつもりだ。

そして、6月10日明け方のことだった。その日も4時頃に目覚めてしまい、もう一度眠りにつくのは難しいとあきらめた。かといって朝飯を食うには早すぎる時間帯だ。そこで朝飯時間までメールチェックや掲示板のチェックをしてみようとMacのスイッチを入れた。

と、tanabe.tvの掲示倉庫に何やら英文が書き込まれていた。またどうでもいいジャンク書き込みかと思い、消し去ろうとした瞬間、目の端に「zen」の文字がとまった。んんん?なんだこれは?と真剣に読み直してみたところ・・・。

I want a zenduko pedal. I live in the US

I don't speak japanese.

Can you send me a paypal invoice at shanecconaway@XXXXX.com

Thanks

と書いてあった。よく見ると「zenduko」と微妙に商品名を間違えているが、明らかにこれはオーダーしたいとの意思があると思われた。しかも日本語がしゃべれないと断ってるところが可愛いではないか!果たしてこの相手は何者か?いったい何を頼りにこの掲示倉庫へ書き込むことが出来たのか?先ずはそれを解明するべきだろう!

そこで、相手に質問状を送ってみた。

「日本語が出来なくても問題は無い。私もこの英文を翻訳ソフトを使って書いている。
ところで、あなたは何で『禅駆動』の存在を知ったのか?」

すると5分後にはもう返事が送られて来た。

Hi,

I saw your video on youtube.com.

Do you think the zenduko pedal is the best for me? I play through a fender super reverb with a prs guitar and want to get old Larry Carlton tones.

I have been on tour with Keith Urban ,Ty England, Katrina Elam and even played with Garth Brooks but I'm doing most jazz now.

I played with Clark terry and Recently with Claudio Roditi and Phil Woods.
I'm going for a singing dumble like tone but could never afford a real dumble. I had a Fuchs but I didn't like it all that much.

Thanks

ほほう!かつてユーザーがアップしてくれたあの動画だな!だが、あのサンプルだけではよくわからないだろうと、tanabe.tvのサンプルを聞くようにと再度メールを送った。念のためWEBで相手の名前を検索してみると、アメリカのオクラホマ州に住むJAZZ系のプロギタリストであった。日本でもCD発売されているギタリストだった。でも、私には禅駆動が彼の求めているサウンドかどうかと聞かれても判断がつかない。実際にプレイして判断してもらうしかないのだが・・・。

かくして、何度かのやり取りの後に私が思いついたのは「これはひとつ勝負を挑んでみるのはどうだろうか?」であった。初の外国人からのオーダーである。しかもプロギタリストである。私の作ったサウンドが果たして彼の意に添うのか?を試してみたくなったのだ!

そこで、以下のようなメールを送った。

「私にはあなたへ一つの提案があります。

 まず、あなたのために1台の禅駆動を今週中に完成させます。
 そしてすぐにあなたの手元に送ります。1週間後には届くはず。それを試奏してください。

 あなたが禅駆動のサウンドを気に入れば代金をPaypalで支払ってください。
 もし気に入らなければ、禅駆動を送り返してください。

 この提案をあなたが望むなら私はすぐに実行します」


そして、翌日になって帰って来たメールには・・・。

That sounds like a wonderful proposal. I would have already sent the money but I am waiting for my tax rebate.

If you are okay doing it that way you have my word that I will pay or send it back to you.

Plus, I play a lot of gigs so Im not hard to find. Thank you so much! This is very nice of you to offer!

とあった。Shaneも受けて立つというのだな!そこで、次は仕様の確認である。

「ケースにはブラックとシルバーがあって、あなたはそれを選ぶことが出来ます。
 どちらのカラーを望みますか?
 ケースのトップにはシェルシートが貼ってありますが、
 自然の素材なので模様を選ぶことは出来ません」

と2種類の禅駆動の画像を添付して送ってみた。

I like the black case the best.

The shell top is beautiful. I cannot wait to hear this pedal!

Thanks again

Shane

のメッセージとともに、住所が送られて来た。ふふふ・・・いよいよ国際的勝負の開始である。てなことで、昨夜深夜までかかって1台を完成させ、午前中にはサウンドチェックを行った。もちろんチェックに使ったギターはPRSである事は言うまでもない。そして!本日昼過ぎにはEMSでオクラホマへ向けて発送をした。

果たして私はこの勝負に勝つことが出来るのか?それともボコボコにされて負けを認めるのか?
気になる勝負の結果は、スムーズに行けば10日後あたりに出るだろうねえ〜!

ところで、tanabe.tvの勝負シリーズには(おいおい!シリーズなのか?)往々にして予想を裏切る結果が出ることがある。今回も手探り状態の中での勝負なので、どうなるかは予想がつかない。刮目して次の報告を待たれよ!


本日の結論
Shane Conawayのサウンドサンプルはこちら

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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