接近的百番台
2008年06月03日 特注が続く!
 

これはいったい?

「ついにここまでやって来たか〜〜〜!!!」

昨年10月中旬に試作機が出来上がり評価を受けた「禅駆動」はご存知の通り、その後一時期は連日のオーダーにいささか動揺していた私だったが、やがて外装的改良、配線的改良も進み、加工機材も揃って今ではようやく安定した製作が出来るようになった。

そんな昨今、突然頼まれ始めたのが特別仕様のオーダーである。以前ご紹介したのだが、その第1号は「禅駆動KNOBLESS」だ。ケース表面に一切のコントロールノブが出ていない仕様である。いったいどうやってコントロールするのだ?と思われる方はご安心あれ!ケース内部に4個のトリマがセットされているので、それを使って細かなサウンドの調整が出来るのだ。いったん気に入った設定を見つけたら、その後はその設定に飽きるまで、コントロール部をいじらないという仕様なのだ。潔いというか、ものぐさというか・・・。

ようやくそれが出来上がった頃、再び特別オーダーの依頼があった。3トーン切り換え付きの禅駆動のオーダーなのだが、問題は見た目にあった。今回オーダーされたのは初の女性ギタリストだったのである!「禅駆動」は見た目に男路線である!縦書き墨文字の「禅駆動」といい。バックのアバロンや黒いケースといい、やはり男性を意識したデザインだね。

そこでこの女性ギタリストは「このデザインは何とかならないでしょうか?」とオーダーの際に問いかけて来たのだ。なんとかと言われればなんとかしたくなるのが性分の私。「なんとかしましょう!」と答えつつ「で、リクエストは?」と聞いたところ「上部の真ん中に筆記体のRを紫で入れたいです!」とのご希望であった。

その要望を聞き入れつつ、私がデザインしたのは、まずすべてのフォントの見直しであった。結果、コントロール系の表記を女性向きのややかわいいフォントに取り替え、ケースはシルバー、Rの文字はもちろん大きめに入れ、TOPの材は虹色に輝く青貝。さらにノブはアルミ削りだしを設置。仕上げにTOPのセンターへ、ネイル用の「スワロフスキーもどきキラキラストーン」を娘から提供してもらって貼り込んでみた。ふっふっふ・・・なかなかかわいい仕上がりだ!これなら喜んでもらえるだろう!と早速発送手続きした。

そんな時期にさらにもう一つ、特注の依頼があった。「禅駆動 TWIN」のカスタムバージョンだ。現在トリマでコントロールしているプリセット部分を、小さめのノブで通常のコントロールのようにして欲しいというものである。それならSUPREMEがそれに匹敵するのでは?との質問に「いやいや!TWINのサイズでそれが欲しいのです!」との返事だった。

つまり、あのサイズなのに8ノブにするのだ。これは引き受ける上でちょっとだけ困惑した。というのも、ケースサイズの問題で、上手く処理出来ない可能性があるからだ。

そうなると一からデザインもやり直さなければならない。このオーダーだと、コントロールの各表記が出来なくなる可能性が大きい。どうやって解消するのか?さらに8つのボリュームポットの位置と、ノブ間隔のバランスが重要となる。この位置を上手く収めないと、とても使い辛くなるのだ。

てなことでデザインに一日を費やした結果、なんとか製作が可能であると結論づけた。コントロールの表記はシールを作り各ノブの上に貼り込むことにした。で、これが実際に組み込んで仕上げた最終デザインである。

なんてなバタバタの対応をしているうちにふと気づけば、オーダーナンバーがついに98になっていた。ということはこれから先、2個オーダーがあれば、ついに100番台に突入するのである!おおお〜〜〜長く険しい道のりだったが、ついにここまでやって来たか〜〜〜!!!

そうなるときっと常識的には「百番台祭り」なるイベントを催すべきだろうな!そうかそうか!なんとなく賑やかしに開催することにしようか!では、何をやれば良いのだろうか?なかなか思いつかないが・・・そうだ!アレにしよう!先日、私の部屋を防音工事した際に発掘された様々な品があるので、それを放出する事にしよう!詳細は100番目のオーダーがあったら発表しよう!


本日の結論
今回の応募資格者は当然ながら「禅駆動直接購入者で現ユーザー」に限ろうか。

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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