防音的弐阡円
2008年03月12日 ついに見積もり金額が出た!
 

スタジオレベルの壁構造

「充分な音量で練習したいではないか!」

いやはや、ようやく私の部屋の防音化工事の見積もりが出て来た。妻が希望していた「他の部屋の防音床」も見積もりを取っていたので、トータルではかなりの金額となってしまった。いささか悩むところである。妻に金額を伝えると「それって、高いわよ!」と全く乗り気ではない。私との感覚のずれが出てしまったな。

そこで、いったん「他の部屋の防音床」の件は忘れる事にして、私の部屋である「禅駆動工房」の防音工事のみの見積もりを再度算出してもらう事にした。「予算オーバーなので・・・」と一言書き加えたのは言うまでもない。そして、早くも夕方には再見積もりが届いた。内容をチェックすると「予算オーバーなので・・・」が効いたのか、トータルから15%のディスカウントがしてあった。細かな材料の数量調整や工程調整はしてなかったのだが・・・。

その理由は「工事内容、材料等、希望されている防音効果をキープするために必要かつ最低限に押さえてあり、これ以上の材料等の削り込みは防音効果が薄れるので、専門業者としてやりたくない。品質を変えずにトータルでギリギリの金額に押さえるので、これでよければ工事を請ける」というものだった。もちろんもっと丁寧な営業的文章ではあったのだが・・・。品質を保持するための限界はここであると明言しているのだ。分かりやすい!敵ながらあっぱれである!

私はいままでに様々な防音工事の業者を捜してみたが、6畳の価格アベレージは250万円〜350万円程度であった。ところが私の部屋は9畳〜10畳なのだ。確実に400万円以上の出費は覚悟しなければならない事になる。本格的に録音スタジオ仕様でやると軽く500万円以上になる。とてもとてもそんな事は無理だと長年思っていた。防音部屋は長い間ある種のあこがれでもあった。

今回の防音工事の原資は「2年前に当選した宝くじの当選金」である184万円だ。これ以下の金額にならなければ、工事そのものをやる気は全くない私だった。この金額以下でやれる業者はいないのか?ずっと探していた。そこでようやく見つけたのが今回の業者である。6畳なら100万円以内(ただし、窓及び出入り口のドアは別途)で「アドバンス防音」ができるとWEBで宣言していた。私は窓とドアを入れて6畳なら150万円〜170万円程度になるだろうと予測を立てた。

私が狙っている防音効果はその業者が勧めている「アドバンス防音」でクリア出来る内容だ。だが、予測価格はあくまでも「6畳」が対象である。10畳近い私の部屋では施工面積がかなり広くなる。おぼろげながらに予測すると工事費は250万円程度の数字になるが、これでは予算オーバーとなる。私は1円でも予算をオーバーすればやりたくないと頑なに限界金額を設定しているのだ。ところが、業者は2回目の見積もりでみごとにその限界金額をクリアしてくれたのである!私は業者に対して限界金額を一度も教えた事は無い。あくまでも業者の自由裁量による提示金額だ。

防音工事には、大まかに3段階ある。「軽防音」「アドバンス防音」「スタジオ防音」の順にハードな仕様となり価格も上がる。アドバンス防音とスタジオ防音の違いは、空気振動系か打楽器的振動系かの違いである。

「軽防音」は生活音の軽減が出来るクオリティーである。妻はこの程度で良いのではと考えていたようだが、マンションでエレキギターのサウンドを軽減するにはいささか苦しいようだ。一番の違いはドアだ。これが防音ドアになっているかいないかで大きく防音効果に影響するようだ。もちろん壁材の厚みも大きくかかわってくる。

「アドバンス防音」はギターアンプ等の空気振動音に対する防音である。スピーカーから出される大音量フルオーケストラやハードロックなどの音は見事に外へは出なくなる。私が希望している防音レベルに適した仕様だ。もちろんその分だけ外からの音も室内には入らなくなる。他家から日々聞こえてくるイビキの音にも悩まされなくて済むようになるのだ。

「スタジオ防音」はドラムやピアノのように打楽器的振動が発生する場合に必要となるクオリティーの防音である。このような音は、マンションのコンクリートを通じて他へ響くので、充分な防音対策が必要となるのだ。今回のケースでは、当家には必要の無いクオリティーである。

以上のような様々な検討を加えて、私が決断したのは「アドバンス防音による工事決行!」だった。自室で気兼ねしながらギターの音を出す行為は結構ストレスになっていたのだ。ヘッドホンをかぶってサウンドチェックするのはサウンドのデティールが分からないのでもうやめにしたいのだ!

そもそも他家から一度「ギターがうるさい!」とクレームが来た時点から私はギターを練習しなくなった。いまは「禅駆動」の完成チェックのためだけにしか音を出していない。ギターも揃っていて、アンプも揃いだしたのだ。もう一度、ギターの練習に戻りたいではないか!充分な音量で練習したいではないか!で、特筆すべきは、今回の工事で一部分だけ「スタジオ防音」レベルの施工をした方がより良い効果が出るという点である。それは既に見積もりに組み込まれているので、これ以上の出費は生まれない。


施工イメージ 画像

さて、ここまで書いて来て、ふと疑問に思われた方はいないだろうか?「なぜ素人が自宅をそこまで金をかけて防音にするのだ?よくもまあ決心したものだ!」とね。ところが、これには私なりの回答がある。

2年前にLOTO6で184万円当選した時のLOTO6購入費用は2千円なのだ。「原資184万円(不労所得)」の「原資」を考えれば、たったの2千円なのである!つまり、考え方によっては今回の防音工事の代金は私の小遣い2千円でキッチリまかなえたのである!誰にも文句を言われる筋合いが無いのであ〜〜〜る!

 

本日の結論
防音室は2千円で手に入る!(暴論だな〜!)

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