完成的燦駆動
2008年02月28日 完成したんだけどね!
 

こんな仕上がりです。

「いささか拍子抜けする程に簡単に」

「疑惑の銃弾」騒ぎが20数年ぶりに再燃して日々テレビで報道がされているが、あの当時もかなりの騒ぎだったもんなあ・・・。アメリカの裁判がどうなるのか非常に気になるこの先の展開だ!

そんな昨日、ようやくオーダーしていた「燦駆動」用の残りのパーツが届けられた。さあ!いよいよ必要なパーツが全部揃ったぞ!いっきに「燦駆動」を仕上げてみようか!と手をつけたのは昨夜22時過ぎだった。回路基板に足りないパーツを組み込んでケースに収めるだけだからそんなに時間はかからない。テレビを横目で見つつ、のんびりと作業を続けた。今回のケーブルはすべてベルデンにしてみた。ボリュームポットが多いので、ビンテージケーブルだと太くて固く作業がやりにくいのだ。

「燦駆動」の正体は「F●ZZ FACTORY」をモデファイしたものだ。オリジナルの回路や商品は横長に作られているが「禅駆動」のパーツレイアウト再利用の都合上、私はケースを縦にして使う事にした。回路図はすでにネット上にいくつも転がっているので、ここではご紹介しないが、ある程度知識があれば「簡単じゃん!」と思える回路図である。オペアンプを使わない回路で、パーツ数も少ないので、比較的自由に回路をデザインしやすい。


「AC128/01」

この回路を作るポイントは「AC128/01」を手に入れる事だ。なかなか手に入りにくいのだが、私はたっぷりいただいたので安心である。これを入手出来れば、他のパーツの入手に問題はない。だが・・・ボリュームポットを5個使うので、実際にケースへ組み込んでみると16mmポットでは、ピッチピチになってしまう。ちょっと穴の位置を計算間違いすると悲惨な事になりそうだ。オリジナルでは9mm角の小さなポットを使っているので、その辺りは楽なようだが。


このようにビッチリ!

この回路の面白いところは、STAB(スタビライザー)がついているところだ。これは電圧をコントロールして音に変化を与える回路である。フルの9V電圧にすると安定するのは言うまでもない。わざと電圧を落として、不安定にさせ妙なサウンドが作り出せるコントロールである。

「このエフェクターはどんな音ですか?」と聞かれても「多彩なFAZZ」としか答えられない。実にバラエティーに富んだ「使える音、使えない音」が飛び出してくるのだ!「GAKUYA 1号」を作っていた時に深夜突然飛び出したあのピ〜〜〜なんてなサウンドも作り出せる!いわゆる「発振系」というやつだね。

完成したのが夜中だったので、あまり丹念にチェックできなかった。本日午後になり再度チェックしてみようといじり回してみたが、オリジナルはこんなものだろうか?と疑問が湧いた。そこで再度ポットの配線を全部確認してみたところ、 STABの一部が間違っている事が判明。すぐに修正して、もう一カ所GATEの配線をわざと逆にしてみた。その方が使い易いと思えたからだ。

さらに私独自の考えで3カ所程モデファイしてみた。さてどうなることか?結果として非常にノイズの少ないクリアなFAZZサウンドが出た。

コントロールをいじっていて気づいたのだが、各ノブの効きが連結して変化しているようだ。つまり、1個を動かすと、他の4個の効き具合が変化するのだ。こりゃあ気に入ったセッティングを見つけ出すのは大変だなあ〜!ノブをいじっているとスコンと音が出なくなったり、ビ〜〜〜〜〜〜!!!と発振が起こったりで、予測不能の音の変化が頻繁に起こる。面白いけど実際に使いこなすのは難しそうだ・・・。

そこで様々なサウンドを追いかけるとキリがないので、自分にとって一番気持ちよい音が出る部分を探してみる事にした。5個のコントロールをいじっているうちに落ち着いたのは・・・。以下の画像のようになったのだが、最終的に全てのノブが2時方向になったのは笑ってしまった!これで出てくるサウンドは、かなり「禅駆動」に似ている。ふくらみのあるサウンドだ!結局私が好きなサウンドはそういうことなんだね!

そんな感じの「燦駆動」の完成具合である。いささか拍子抜けする程に簡単に仕上ったのだが、やはりこれは半田作業の経験値が上がっているからだね!こうなると、回路図さえあれば、他のエフェクターもいくらでも作り出せる気がする。とりあえず、次のターゲットは「FAZZ FACE」のモデファイあたりだろうか?「燦駆動」よりもっと回路が簡単なので作り始めたらすぐに仕上る気がするなあ!


「燦駆動」完成形はこれ!


本日の結論
完成しただけで満足してしまった本日だ!

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