二重的禅駆動
2008年01月06日 新作発表だ!
 

「定番商品にするかどうかを見極めよう!」

2008年の作り初めを4日からやっていた。昨年に構想は出来上がってたのだが昨年12月は「禅駆動」のオーダーが続いてなかなか手を付けられなかったので、正月休みも終わりかけた頃になってようやく「いかん!早く作らねば、またオーダー品の製作に追われてしまうぞ!」と半田ごてを握ったのである!

まずはケースの穴あけだ!今回は多数必要なので、慎重に位置を決めてボール盤でゴリゴリと作業を始めた。ケースの穴あけは危険が伴うのだが、反面気持ち良い作業でもある。職人気分が一番味わえる瞬間だ!さらに、四角いスチッチを組み込むための穴を手作業で開けなければならない。この作業は面倒だね!ヤスリでジックリ作業を進めた。量産には向かない作業だね!てなことで穴開け作業が終わったのが以下の画像である!ややズレている部分もあるが、プロトタイプなので許す!

今回のテーマは「禅駆動 クリッパ切り替え付」+ 「禅駆動 プリセット」だった。2回路を組み込んで、1回路ずつ単独でも使えるようにして「禅駆動 プリセット」の方はボリュームをトリマ抵抗にした。これはお好みのセッティングをいつでもすぐに使えるようにするためと、クリーンにセティングしておけば、ブースターとしても機能するからだ。

クリッパ切り替えは、回路的に今までのもの同じである。

マーシャルモード」少しコンプレッション感がある強めの歪み
禅駆動モード」  定番のヌケのよいヌケの良いジューシーな歪み
ダンブルモード」 クリッパを通さないスコンとした歪み

さて、内部をあれこれ作業しつつ、またしてもぶつかったのが「電池ホルダ」をどうするかである!以前大型ケースで作った時に「中華だし」の空き缶を切って作ったのが自分なりの「密かな笑い」として気に入っていたので、今回もその路線を歩む事にした。で、選んだ材料は!真ん中の「あけぼの さんま 炭火蒲焼」だ!このふたの部分を必要サイズに切って折り曲げ完成した!すぐに組み込み完了!きちんと電池がホールドできているので問題なし!

1月5日の昼になり、一部の材料が足りない事に気づき買い出しに出た。帰宅後すぐにTOP面のデザインとTOP材の選定を行い、ケースに貼り込みを行った。まずTOP面が出来上がると作業する気分が盛り上がるのだ!よし!一気に組み上げよう!と・・・内部の組み上げを始めた!テレビを見つつ、のんびりと作業を続けたのだが・・・こりゃあなかなか大変な作業だ!夕方までかかっても出来上がらなかった・・・。夕食が終わって「抗鬱剤」を飲んだら急激に眠くなり、そのままコタツで爆睡!ふと気がつけば、すでに深夜23時半が過ぎていた!おおお〜〜〜いかんいかん!作業を続けなければ、正月休みが終っちまうぞ〜〜〜!!!

かくして作業を再開した!深夜なので集中力が発揮できた!なんとか組上げてみればすでに03時半になっていた。音出しをするにはつらい時間帯なので、一旦眠って明るくなってからチェックする事にした。すぐにベッドへ潜り込んだが、興奮しているのか、さきほどぐっすり眠ったせいかなかなか寝付く事が出来なかった。以下が出来上がった画像である!



ようやく6日朝になり、08時半になったのでサウンドチェックを始めた・・・。まずはプリセットを全部絞って、クリッパ切り替え回路のチェックである!問題なく作動!気持ちよいサウンドが飛び出してきた!クリッパの切り替えも問題ない!切り替えスイッチもネジ止め出来る頑丈なものを採用した。


では次にプリセット回路である!スイッチオン!すると・・・おおお〜〜〜なんぢゃこりゃ〜〜〜!!!なんぢゃ〜〜〜!!!ボリュームは絞っているはずなのに、とんでもないデカイ音の固まりが飛び出してきたのである!ノイズも大きくて使い物にならないぞ〜〜〜!!!いったいどこを間違えたのだろうか?しばし悩んでみたが分からない。念のためにトリマのボリュームを回してみると・・・あら?あららら???絞っていたはずなのに、フルになっているではないか!まさか〜〜〜!!!まさか〜〜〜!!!

トリマ抵抗の配線を4つとも逆にしてしまったのだ!つまり、全部絞っていたつもりが、全部フルオープンにしていたのだ!こりゃあイカンぞ!すぐにハンダのやり直しである!固定抵抗類も取り替えて正しい配線にやり直した。ついでに、ちょっと気になっていたノイズ対策も施して、さらにイイ感じになった。

気を取り直して再度、サウンドチェックだ!フムフム・・・それぞれの回路は問題ない。正しく作動している。次にいよいよやりたかったスイッチ2個踏みをチェックだ!おおお〜〜〜これは〜〜〜素晴らしいぞ〜〜〜分厚い倍音たっぷりのサウンドが飛出してきたのだ!自分で作っておきながら「こりゃあ嬉しいな〜〜〜!」と久々に大喜びするのであった!しばらくは、数人の方に試奏をやってもらって定番商品にするかどうかを見極めよう!


本日の結論
いきなり納得できるものが出来たのはとても嬉しいぞ!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



GO TO HOME PAGE