四弦的増幅派

2007年08月26日 こんな風に展開していたのだ!


「Eleuke」EKG-BL(Preamp装着モデル)

「旅のお供にも最適である!」

久々にストリングネット社の情報である!韓国製アコースティックギターブランドであったストリングネット社のBugsGearは、様々な経営上の理由からいったんギターの生産を縮小し、メイン商品をウクレレ生産に切り替えていたのだが、このところ業績がかなり良くなり始めたとストリングネット社の郭社長より連絡があった。

アコースティックギターがメイン商品のときには、私も気に入って複数手に入れかなり情報を流し続けたのだが、今となっては2年ほど前に生産された後期の高級機は幻のギター的な存在になってしまった。すでにメーカーにも在庫はなく中古市場でしか手に入らない。

さて、なぜウクレレ生産をメインに切り替えたことでストリングネット社の業績が上がり始めたのか?ウクレレにはハワイ産のコア材で作られた名器が存在している。ハワイアンの楽器という観点からみれば、圧倒的にハワイ産の名器の存在は大きい。

さらに、ウクレレの生産にはすでに大小取り混ぜてかなり多くのメーカーが存在している。これらと後発メーカーが対等に勝負して勝つことは至難の業である。ブランド力が無いところでどのように勝負すればよいのか?郭社長は考えた。

アコースティックのウクレレだけでは飽和状態である。いくら良いモノを作ってもなかなか勝負は難しい。そこで目を付けたのが「エレクトリックウクレレ」であった。ジェイク・シマブクロの台頭でエレクトリックウクレレの認知度は高くなっていた。しかも世界中でエレクトリックウクレレを作っている会社はほんの数社なのだ。競合相手が少ない市場なのだが、そこへどのように切り込むのか?

出した答えは「今までになかったウクレレ」の提供である。それはソリッドボディーのエレクトリックウクレレ。付けた名前が「Eleuke(エレウケ)」だ。様々なデザインが考えられたようだが、当初採用されたのはシンプルなピエゾピックアップのサウンドを素直に出す設計である。指板のデザインにはBugsGear得意の豪華なインレイも施された。


そして、郭社長は大胆にもウクレレの本場「ハワイ」を当面の販売ターゲットにしたのであった!「ハワイ」で認められれば、世界中で認められるだろうとの発想だ。商品開発は徐々にバリエーションも増やし、ついにアメリカ特に「ハワイ」とヨーロッパへ向けて拡販作戦は始まったのであった。

そして、早くも反応があった。初期の納品分がいきなり売り切れたのだ!かなり評判が良かったようだ。追加発注もあり取り扱いディーラーが増え始めていると聞いた。Eleukeで検索すると、海外の楽器商WEBに掲載されているのが見つかる。ハワイで売り切れればこれはいけると郭社長は増産しつつも次の商品を開発した。ソリッドのエレウケバリエーションだが、プリアンプ付きを開発したのだった。

新商品はコントロールにボリュームとトーンが付いている。9vの電池駆動だ。かなり出来が良いと郭社長は自信満々だった。この発想は「ハワイアンだけではない音楽への可能性」だった。新商品は大型アンプで大音量のクリーントーンが楽しめるという。それは他のジャンルの音楽とエレウケのコラボができるということだ。

海外での評価が高まったところで、国内でも店頭販売戦略を始めようと先日某楽器チェーン店に持ち込んでみたところ、大うけであったようだ!とても音が良い上に安いとの店側の判断で、もっと価格を上げても売れるはずだと担当者は評価したという。かくしてすぐにサンプル販売が決定した。ついに国内販売楽器店ルートの動きが始まったのである!

11月に横浜で開催される楽器ショーにもすでにストリングネット社のブース出展が予定されている。ここでの各ディーラーの反応が楽しみな昨今だという。

それでは新作「Eleuke」EKG-BL (Preamp装着モデル) の詳細についてお知らせしよう。

Size : ConcertとTenor sizeがある。
Head : Mahogany&Maple top BugsGear.com logo with BBflower.
Peg : Grover Chrome
Nut : Graphite
Saddle: Graphite
Neck : Mahogany
F/B : Maple with Abalone dot position mark
Body : Mahogany with Maple stripe with Maple top
Control: Volume/Tone
Pickup : Dean Markley Under saddle
Preamp : BugsGear original designed circuit with 9V battery.
Case : Thick paded soft bag
Output: 1/4 phone Jack output



これらのスペックを読むと、ほとんどエレキギターのように感じる。スルーネックでしかもメイプルトップはフレームメイプルだ。

早速テナーサイズを手に入れてみた。カラーリングはとても落ち着きのあるシースルーブルーだ。この画像で見るより実物の塗装はもっと高級感を感じる。PRSライクなTOPでトラメ好きにはたまらんなあ。

テナーサイズはチューニングに2タイプの方法がある。まずは通常のウクレレのチューニング。もう一つはギターの1弦〜4弦のチューニングである。とりあえず基本であるウクレレのチューニングにしてみた。大型アンプがお勧めと郭社長が言っていたので、MESAで試してみる。

ほほう!クリーンだ!MESAはもともと歪系アンプだが、クリーンでもなかなか気持ち良いサウンドが飛び出してきたぞ!ただしピエゾはパリパリとしたフィンガーノイズが出易いので、トーンを絞り目にしたほうが滑らかなサウンドに感じるな。リバーブを効かせるといかにもハワイアンである!

パリンとしたハイトーンがいろんな音楽に使えそうな気がする。こうなると新しいジャンルの弦楽器という感覚だね。ミニギターの感もあるし。アンプに繋がなければサイレントウクレレなので、深夜の練習にも困ることが無い。ヘッドフォンを使っての練習も出来るので、日本の住宅環境には便利なEleukeなのだ!

さらにお約束というやつをやってみた。「GAKUYA 1号」ではどのように聞こえるのか?やってみるべきである!わっはっはっは〜〜〜!!!こりゃあ面白い!ボリュームを絞り込んだクリーントーンはもちろんだが、さらに単音で弾くときには軽いディストーションを掛けるとサウンドは結構ロックになり美味しいのだ!自宅内で楽しむには面白い組み合わせである!「Eleuke」+「GAKUYA 1号」はサイズが手ごろなので、旅のお供にも最適である!

弾き続けているうちにムラムラと創作意欲がわいてきた!このエレウケとおなじカラーリングの「GAKUYA 1号」を作りたくなったのだ!トラメのシースルーブルーというのは、今までまだ作ったことがないが、幸い現時点の在庫で持っている未使用キャビネットの一つがうまく塗装できればトラメに見えなくもないのだ!よ〜〜〜し!塗装の研究を進めてみよう!

そう言うわけで、Eleukeに影響されて、またしても「GAKUYA 1号」製作に突入する私である!

Eleuke サウンドサンプルはこちらへ。 1500Kのサンプル動画を聞いてみて!



本日の結論
Eleukeはかなりいける!当家に来られれば試奏できるぞ!

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