楽屋的元祖機

2007年08月16日 御期待に応えてシリーズ第三弾!


「初期型GAKUYA」

「GAKUYA 1 号 ガンダムカラーシーリーズ」は思わぬ好評により創作意欲をかき立てられてしまい「次回作をどうするのか?私は期待されているぞ!」と自意識過剰になり真剣に悩まなければならなくなった。鬱の後ろ向き精神状態が連休前には少し出ていたのだが、ガンダムシリーズを作り始めたところかなり回復し始めたのである。ウケは鬱の治療に効きそうな要素だなあ〜!皆様、もっと誉めるように!

「量産型GAKUYA」および「専用GAKUYA」を完成させたところでふと気づいた。これはガンダムカラーシリーズではないのか?(えっ?シリーズだったの?)シリーズと言えば、CM業界では1セット3作以上と決まっている。となれば、とっとと3作目を作らなければならない!う〜む・・・自分で自分の首を絞めている発言だなあ・・・。
量産型GAKUYA
専用GAKUYA
次回作GAKUYA

しかも、ガンダムカラーシリーズと言っている割には肝心の「ガンダム」そのものをまだ作っていないのである。しかし、私にはガンダムに関する知識はほとんどない。そこでまたしてもWEBで資料を集めようとしたのだが驚いた!なんということだ!ガンダムには実に数多くの数えきれないほどのバリエーションが存在したのだ!

 

形状は様々に進化系が存在するのだが、カラーリングにしても白だけでなく、赤あり、黒ありとどれを参考にすれば良いのか迷ってしまうのだ。新しい型式のガンダムはデザインが複雑にくどくなっていてイメージの統一が難しい。私がおぼろげに持っているイメージのガンダムはどうも初期型のようだ。

数多くのガンダムバリエーションを眺めているうちにぼんやりと「イメージとしてのガンダムカラー」が見えてきた。白を基調にして、ブルー、レッド、アクセントにイエローがそうだ。いわゆる「トリコロールカラー + イエロー」が基本だな!これを「GAKUYA 1 号」のボディーカラーに反映するにはどうするべきか?

フォトショップでシュミレーションするのはどうだろうか?いままでぶっつけ本番で作ってきたのだが、今回はボディーカラーのメインが白なので、工作の際にいじくり回す時間があまり長いと汚れが目立ってしまう。よし!シュミレーションだ〜!

ボディーは白、スピーカーグリルをブルーにして、LEDは赤。ノブのトップにイエローを持ってくるとどんな感じになるのか?さっそくフォトショップで塗ってみた。こんな感じだろうか?何となく殺風景だなあ・・・。


この画像をしばらく眺めていたが、どうもガンダムっぽくない。色の要素が「専用」や「量産型」のように明確なイメージとして感じられないのだ。困ったなあ・・・。色を変えるわけにはいかないし。一つずつ検証すると、やはりボディーカラーの白は外せない。LEDも赤が適当だろう。そうなるとノブだろうか?在庫ノブにイエローが付いているものがあったので採用してみたのだが、ここが違っているようだな。やはり白いチキンノブを採用しよう!

だが、それではイエローがなくなってしまう。ガンダムのイメージでもっと大事なものは無いのか?おおお〜〜〜!!!そうだそうだ!ようやく思い出した!頭の上にある角だ!理屈上はアンテナなのだろうが、アンテナをイエローにしよう!

さて、アンテナをどこに設置するか?前回作った「専用GAKUYA」ではアンテナをノブに設置したが、携帯用ギターアンプのデザインとして、細いアンテナは搬送中に壊れる可能性がある。アンテナが折れてもアンプの機能としては何も問題は無いのだが、デザインの価値が下がってしまう・・・。そんな愚挙は避けたいものだ! 携帯性を失わずアンテナと認識できるデザインを考えなければならないなあ。

そうか!そうだな!そうだよ!(自分だけで納得しているぞ!)微妙なデザインの妙味だがやってみよう!でも、問題は材料だ。前回のようにパテで作り出すのは今回難しい形状なのだ。加工にかなり繊細さを要求される。イエローで薄くてカッターナイフで加工できて、かつ耐久性があり弾力性があるもの・・・。しばし、部屋の中をガサゴソ探しまわったところ、数分後には見事に見つかった!

フロッピーディスクである!ケースは薄いプラスティックだ。柔軟性があり加工し易い。しかも世間的にもうとっくに使わなくなっているので処分したいと思っていたのだ。机の中にまだごっそり残っているし。加工開始!ちまちました作業だったが、成形精度を保つためにかなり指先に集中して作業を続けた。登録会員からプレゼントされた様々な小型ヤスリが大活躍である!やがて、10分後に出来上がったアンテナパーツがこれだ!これを見ただけでも「ガンダム風」であると感じられないか?やはりアンテナを作ってよかった!

ここさえクリアできれば、もう大丈夫だろう!後は一気にキャビネットの塗装作業に入る。白いスプレーを握りしめ、ルーフバルコニーにでた。家の中にいてもかなり暑い日だったが、バルコニーは少し風が流れていて気持ちよい!!塗装が終われば、乾燥が終わるまで一晩放置だ。その間に電子回路を作り上げよう。

だが・・・ここで盲点が発覚した。電子部品はほとんど問題なく揃っていたはずだったが、半固定抵抗が不足していたのだ!これでは作業が続行できない!しかたねえなあ・・・あした秋葉原に出かけてみるか〜〜〜!!!だが予報は明日も猛暑日だしなあ・・・。ク〜〜〜ッ!と思っていたが、ふと思いついて手持ちの抵抗を直列で繋いで必要な数値の抵抗を手作りしてしまった。数値は分かっていたのでぴったりだった!ふ〜〜〜!助かった〜!そして深夜まで回路製作を続けたのである!

8月16日とても暑い朝となった!しかし、ブルーのスプレーペイントだけは買いに出なくてはならない。10時過ぎ、近所の店へ探しに出た。ふっふっふ・・・実はスプレーペイントは100円ショップのダイソーでも売っているのだ!GAKUYA製作のように小さなものを塗装するのにちょうど良い量のカラースプレーが1本105円で手に入るのだ!豪勢に10色ほど揃えてみた!

帰宅後、昨夜いったん塗装が終わっていたキャビネットにクリアをオーバースプレーした。これで塗装に耐久性が出る。白は汚れ易いので必須の作業だな。グリルのネットにもブルーをスプレーして、乾燥後にクリアをオーバースプレーした。これで素材が揃った。しばらく乾燥するのを待つため、クーラーをガンガンにかけてお昼寝することにした。

昼寝から覚めた時に新しいデザインのアイディアが出てきた。すぐに素材を探す。工具ボックスのしきりに使ってあった赤いプラ板がちょうど良い色だ。余っているものがあるし、加工もし易そうだ。一気に作業を開始。老眼には辛いチマチマした指先の作業を続けようやく完成!アンテナと合体させた姿が以下の画像である!これでかなりガンダム寄りになってきた!

さあ!いよいよ仕上げだ!実は、今回は今までと全く違う発想でキャビを作ってみた。キャビ上部と左サイドに「サウンドポート」を設置したのである!これがどのような効果を出すのかはまだ予測できないが、大きなアルミのハトメを使い穴を装飾した。これで何となくマシンっぽい雰囲気が出た。回路を組み込んでスピーカーを取り付け作業完了だ!「初期型GAKUYA 」完成である!以下の画像を見よ!


スイッチオンで、真ん中の赤い部分が光るようにLEDを仕込んでみた。ライトは肉眼で見ると白っぽくならずにもっと美しい輝く赤に見える!ギターをつないで弾くと、音量によって流れる電流が変化するのでLEDの光も変化してなかなか風情がある。でも、ちょっとおもちゃっぽく見えすぎるかなあ・・・。

サウンドポートは、このように大きめに開いている。この穴は、もともと3コントロールにしようと開けていた穴だが、それを広げて音の抜けを良くしようと再利用を考えたのだ。ガンダムの両肩にあるレーザーサーベルが入っている部分をイメージして作ってみたのだが、そう見えるだろうか?

音を出してみると、サウンドは見かけによらずかなりワイルドである。デザインに合わせてもう少しジェントルなサウンドに仕上げたいなあ。やはり半固定抵抗を入れたいなあ。それが入手できてから最終的に組み込んで調整して仕上げるとしよう!てなことで、今夜はこれで作業終了!


ガンダムカラーシリーズ 堂々の完成!



本日の結論
「初期型GAKUYA」はアニメっぽくなり過ぎか?


「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。


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