納品的西條家
2007年08月12日 いよいよ職人へ真剣勝負の納品だ!


「GAKUYA 1号 Saijo」

「ゼ〜タクな仕上げにしてみようっと!」

半月ほど前にギタービルダーの西條八兄(さいじょうやつせ)様は、登録会員00205是永様のギターにメンテを施しに是永邸へ行かれた。西條様はプロミュージシャンのためにギターを手作りされている方である。世界的にも有名なギタービルダーだ。是永様のメインギターももちろん西條さんの手による作品である。

是永様はそのメンテの際に、西條様へ「GAKUYA 1号 KORE」をご披露されたという。そして西條様は「かわいいなあ!僕も欲しい!」とつぶやかれたそうである。その後、是永様から「西條さんもGAKUYAを欲しがってましたよ!」とやや遠回しに依頼されたのであった。

私はアンプ製作に関しては素人である。趣味であれこれおもしろがって作っているだけなので、プロのギタービルダーが満足できるアンプを作る自信は無かったのだが、西條様は知人でもあるし、なんとか作ってみようと 前向きな気分になったので「わかりました完成はいつになるかわかりませんがやりましょう!」と答えたのであった。使う方の顔が分かっているというのは作る方としては「あの人の喜ぶ顔を見たい!」とモチベーションが上向きになるのである!

それから1週間。「GAKUYA 1号 Saijo」をどう作るべきかと悩んでたのだが、昨日ようやく方針が決まったので朝から作り始めた。方針はこうだ。ギタリスト用を作るのであればメイン使用ギターを聞いて、そのサウンドを頭に入れながら「こんな感じかな〜?」と回路を組んでいくのだが・・・。

ギタービルダーではメイン使用ギターがどうのこうのという部分が無い。そこで、音色を決定する重要なコンデンサ入力用と出力用の2個を簡単に取り替えられるように仕上げることにした 。お渡ししてからお好きなコンデンサに入れ替えてもらえればご自分好みのサウンドになるという理屈である。そして、昨日午後に完成したのであった。

さっそく本日の午後16時に西條家へとお届けに向かった。当家からは車で8分の距離なので、すぐに到着。西條様のご自宅は玄関先から廊下にずらりと「美味しそうな木材」や「作りかけのギター」やパーツが並べられている。そこを抜けてリビングルームへと入った。リビングルームにも某プロギタリスト用の製作途中ボデイーとネックが置いてあったぞ!


すぐに「GAKUYA 1号 Saijo」を西條様に手渡してチェックしてもらった。使うギターは西條様手作りのチェック用ギターである。そこから怒濤のアンプ談義が始まった!試奏後かなり気に入ってもらったのだが、いくつかの次回作へのヒントをもらうことになった。貴重でシビアなご意見が嬉しい私である!


西條様から次回作のためにと絶縁テープを幅違いで3種類いただいた。これを使うことで今抱えているキャビネットの改良点が解決するのである!音に締まりが出るという。早速次回作で試してみよう!いや、今持っているものにも採用してグレードアップを図ろう!すでに「GAKUYA 1号 KORE」には西條様の手で施してあるという。

西條様は日頃、自分が作ったギターをオーダーユーザーに手渡している職業である。今日のように「自分用に作られたものを納品されることは初めてなのでとても嬉しい!」と喜んでもらえたのはこちらも顔がほころぶお話であった!かくして19時までじっくりと話し込み、有意義な時間は終了したのである。

嬉しいことに、最後には西條様とのコラボ製作の話もまとまった。というのも、西條様がギターを作られると必ず端材が出るのだが、TOP材であれば木目の奇麗な高級メイプルもある。それを「GAKUYA」用に切出して穴あけ加工を施してもらい、キャビネット材としてご提供していただけることになったのだ!

ガタイは小さいけれどキャビネット材は高級品を使うという究極の「GAKUYA 1号」が出来ることになる。その際には配線に1961年生産のビンテージケーブルを使ってゼ〜タクな仕上げにしてみようっと!出来上がったら、キャビの内側に西條様のサインも入れてもらおう!

そうそう!コンデンサ計測用の機材も貸し出してもらえた。これをどう使うかはまだよくわからないのだが、有意義な使い方を早いうちに見つけることにしよう!次は何を目標にして作ってみようかな〜!9連休の残りはあと7日間だ〜!




本日の結論
技術者との懇談はディープで面白いなあ!


「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。


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