完成的受注話
2007年07月01日 最終形はこれだ!


アンプ三兄弟!

「チープ感満載なのである!」

木造小型アンプ話の最終回である!

是永様とROCKY様からご注文をうけた「木製小型アンプ(楽屋用)」は、是永様のサウンドチェックを受け、一応の合格点をもらったのだが、その後じっくりもう一度自分でもチェックしているうちに手直ししたい気分が盛り上がって来た。

手直ししたくなった最大のポイントは「均一化」が出来なかったためである。残念ながら、同じように作っても3台全部のサウンドが違っていたのである。ハンドメイドの為に、回路もどこかが微妙に違っているからだろう。これもハンドメイドの味か?と一旦は納得してみたのだが、やはり量産品としては均一の性能が出せなければメーカーとしてのプライドが許さない。だが、私はメーカーでもなければ職人でもない。そこで、思い切って3台全部を違う仕様にしてそれぞれを別物にする事にした!

是永様用は「ハムバッキンメイン用18v仕様」ROCKY様用は「シングルコイルメイン用18v仕様」さらに自分用は「ボリューム付き9v仕様」で完成させる事にした。まず最初にやった事は、一旦採用した激安コンデンサを高級品に3台とも取り替える事である。これで「安いコンデンサだから!」と言い訳が出来なくなった。自分で自分を追いつめたわけである!ブランド名もシールを作って貼付けてみた。完成してみれば、以下の通りに仕上がった!

GAKUYA-001
是永様用(ハムバッキン向き)

元々はプロトタイプとして作った物だったが、出力系コンデンサの定数を当初予定していた220μFの高級品に変更して、暖かみのあるサウンドに仕上がった。クリーンはノイズを感じずスッキリした感じ。スピーカーは8Ωだ。

GAKUYA-002
ROCKY様用(シングルコイル向き)

回路を組んだ時、かなり行き当たりばったりの作り方をしたので、配線が交差して、ノイズが出る原因になるかなと心配していたが、出来上がってみるとノイズは感じずスッキリとしたサウンドとなった。こちらもコンデンサを高級品に取り替えた。

スピーカーが6Ωなので、是永様用に比べるとややクールなパキッとしたサウンドだ。フルGAINにするとこのサイズでも音圧を感じる(笑)

GAKUYA-003
自分用(深夜プレイ向き)

GAINコントロールとボリュームも付けてみた。9V仕様なので、サウンドは穏やかである。ゲインをフルにしても歪みはあまり出てこない。

ボリューム、GAINともにフルにして使うと気持ちよい。サウンドが小さめなので、外部スピーカー出力が出来るようにジャックを増設してみた。



勘違いして欲しくないのだが、この出来上りの感想はあくまでも「このサイズでの自己評価」である。ある程度のサイズのアンプに比べればチープ感満載なのである!!

出来上がったのでもうすぐ納品するのだが、依頼された以上そこには「価格」が発生することになる。さていくらにすべきか?私はメーカーではない。あくまでも素人の手なぐさみである。すなわちこれによって稼ぎ出さなければならない人件費は存在していないし、かといって手間賃程度といったところで私の時給は幾らなのだ?と判断がつかない。

などと考えていたら、ええい!めんどくせえな〜〜〜!!!原価も大した事ないし、私のデザインが評価された喜びっちゅうもんがあるし、こうなりゃ時期が時期だけにお中元として「逆貢ぎ物」にしてしまえ〜〜〜!!!と太っ腹になっちまったのである!長い間お待たせしたが、是永様!ROCKY様!もうすぐお中元として届くぞ〜〜〜!!!


本日の結論
一品物の特注品がなぜ高額なのかが良〜く分かった経験だったなあ〜!

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