硝子的歪増幅
2007年06月07日 一日中悶絶し続け!


このような素材で製作開始したが・・・。

「こんなもんばっかり作って」

先日作業していた時に発生した「発振」問題は適切なコンデンサの投入で何とか「発振」を防ぐ事が出来るようになったが、その代わりにギターの音が出ないと言う根本的な問題が発生してしまった。何度も回路チェックしてみたが、原因が全く分からない。深夜まであれこれいじくっていたが結局改善される事が無かったので、しばらくこの回路は眠らせておく事にした。気が向いたら又手を付けてみよう!

今日は休みだったので、朝から別の作業に突入した。実は先日、得意の「100円ショップ」をうろついていたら、ガラス製のモノ入れを見つけた。蓋はステンレススチール製である。粉物を入れたり台所で使うのが似合う風情であった。直径は11cm、高さ12cmである。見ているうちに「これだったらゆったりとスピーカーが仕込めるなあ!」と思ってしまった。つまり迷わず購入したって事だね。

さらにもう一つ「バスレフ型のスピーカーボックス」を作ってみたかったので、このサイズなら面白いんじゃないか?とも思ったのである。で、他に買ったの材料はアルミニューム管だ。直径16mmだ。これを使って、面白い構造の物が造れそうな気がしたのだ。スピーカーはジャンク物で家庭内にあったのを用意した。

まず朝っぱらから始めたのは、アルミ管を長さ8cmに4本切り出す事である。だが「どうやって奇麗に切るんだ?」と技術的な疑問がわいた。のこぎりで切るわけにも行かないし。パイプカッターも持っていない。そこで取り出したのは、登録会員からこの春にプレゼントされた「B級ヤスリ」である。かなり鋭いヤスリなので時間さえかければ奇麗にイケルんじゃないか?で、作業開始!ううう・・・暑い!シコシコと地味な指先作業だが気温が高いので全身に汗が吹き上がって来た。で、指先をヒリヒリさせながら揃った材料は以下通り。

次は電気ドリルを使った金属加工である。まず、金属製の蓋を外しそこへレイアウトを作成していた紙をテープで貼付け、センターポンチであけるべき穴の位置を打ち出して行った。これさえ正確に決まってくれれば、後は一気に穴開けに突入なのである!


電気ドリル登場!ギュイ〜〜〜ン!ギュイ〜〜〜ンとこれ又地味な作業であるが、次々に穴を開けて行った。快感ではあるが、この作業は音がでかいのでやや隣近所に引け目を感じつつ、窓やドアを全部閉めて没頭するのであった。当然ながら、室温は高くなり又もやじっとりと汗ばむのであった。さらに、バスレフ用の穴はリーマーで広げなければならない。これ又ギコギコとたっぷり汗ばむのである!

全部穴を開け終わってみると、ステンレスがやや薄かったので、出来上がりがでこぼこしていた。裏面からトンカチで板金加工のようにたたき出しを行って、何とか平面を取り戻した。が!よく見ると金属が延びて少し盛り上がっていた。まあ、この程度はしかたねえか!

入れ物の準備が済んだので、とりあえずスピーカーを取り付けてみた。ふっふっふ・・・サイズはぴったりである。ジャックと、ボリュームも仮止めしてみた。問題なし!LED用の穴も問題ないサイズである。ここまで確認したら、ケース作業はいったんお休みして電子回路へ取りかかろう!

今回は、OPAMPを「NJM386B」採用してみた。これは「NJM386」の出力0.5wを増強したもので出力が1wである。手慣れた感じでさくさく作ってみた。出来上がりは問題なさそうだ。すぐに取り付けて音出しのテスト。だが・・・何となく変な音だ。弾いている音程と違う音程が飛び出してくるのだ。この音程のずれがスンゲエ気持ち悪い!どういうこっちゃ?

それではバラしてもう一度やり直してみよう。組み直してみたら、今度は例の「発振」が始まった!

ピ〜〜〜〜〜〜〜!!!

くっそ〜〜〜なんでやねん!前回の試行錯誤の結果、防止策が見つかったのではないのか?当然それは施してあるのだが「発振」は続くのであった。なんでだ・・・。回路をチェックしたが、問題となりそうな箇所は見つからない。ううむ・・・。そこから先が悶絶の数時間となってしまった。何度も組み直し、半田をやり直し、電池を取り替え、コンデンサを取り替え・・・没頭しているうちに昼食を食べるのも忘れ、気がつけばすっかり夕方になっていた。一日中ピ〜〜〜を聞き続けた・・・俺は何をやっているのだ?

半田ごてを一日中通電していて、机の上においてあると電熱器があるようなものだから、閉め切った部屋では室温がかなり上がる。額から汗をダラダラ流しながらの作業はかなりストイックなのだ。人が見たら「あんた、この暑い時に部屋を閉め切って何やってんの?バ〜カ!」と言われること間違いない!

結局、ピ〜〜〜の連続に挫折したままぼうっと考えていた時「そうだ!いつものOPAMPだとどうなるのだ?」と気付き「NJM386」に取り替えてみた・・・。えっ?なんだよ〜〜〜!!!問題ないじゃ〜〜〜ん!!!真っ当にサウンドが出てくるのである。そうか・・・このような回路では「NJM386B」は使えないのか・・・。悔しいなあ・・・出力を上げたかったのに・・・。で、本日組み上がったのが、以下のようなアンプである。なかなか正確に穴あけが出来ているのが見て取れるなあ〜!



今まで造った中では一番大きなサイズのギターアンプだ。スイッチ付きのボリューム採用なので、操作はシンプルである。使い方としては、ボリュームを目一杯上げて使う方が良い感じだ。うるさい場合にはギター側でボリュームを下げよう!4つ開いている穴はバスレフ用のホールである。中にアルミ管が取り付けてある。横から見るとこのような感じ。こいつには外部出力ジャックは付けなかった。出音に点いては、そこそことだけ言っておこう!狙いとは違っていたのでね!



分厚いガラス容器なので、ずっしりとして安定性は非常に良い。このサイズで100円の容器はなかなかお買い得であったなあ!!!ところで、こんなもんばっかり作って、私は一体どこへ向かおうとしているのだろうか?自分でもよく分からなくなっている最近の行動である。

しか〜し!昨年一年間の「鬱の苦しさ」で眠り続けていた日々を思い起こせば、このように趣味に没頭して集中し続けられるようになった事はかなり喜ばしい出来事である!バカはバカなりにそんなことも考えたりするのである!


本日の結論
同じメーカーの同定数のコンデンサでも、性能にかなりバラツキがあるのが分かった!!!

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