灰皿的歪増幅
2007年05月30日 久々にかなりのお気に入り!


これは単なるクロームメッキの灰皿だが・・・。

「どこかにロゴマークを」

昨日は休みだったので、午前中に歯科医院へ治療の続きをやってもらいに行った。昔治療した左の奥歯が何となく重い感じがして調子悪かったので、新しい冠に取り替えてもらうためだ。2回目だったので歯形を取った。来週に被せて完成となる。奥歯が勝手が悪いというのは食事の時になかなか疲れるよね。

歯の治療だけは放っておいても決して治る事は無く痛みが増すだけなので、真面目に通うべきである。子供の頃から歯が弱かったので、ずいぶん歯科医にはお世話になったなあ・・・今までいったいいくらの財力をつぎ込んで来たんだろうなあ・・・。

歯科医院のすぐ隣に「100円?一のダイソー」が出店している。何か工作に使える物は無いかと帰りに寄ってみる事にした。あれこれ選んでいるうちに「俺って、要らない物もいっぱい買ってるんじゃないのか?」と我に返り、あわてていくつかの商品を棚に戻した。おぶねえ!あぶねえ!

最終的に「ダイソー」で買った物は、フェルト生地(スピーカーボックスの中に貼る為)、小さめの工具箱(電子パーツをまとめて片付ける為)そして、上の画像にあるスチール製の灰皿だった。私は煙草も吸わないのに何故灰皿を買ったのか?それは見た瞬間に「こいつは使える!」と閃いたからだ。もちろんギター用小型アンプ製作の素材として使うためであるが。この灰皿にはスピーカー用の理想的な穴が最初から開けてあるのだ! ちなみに210円であった。

最後にステンレス加工用 5mm の電気ドリルの先を1本買った。これの使い道は一緒に買った金属灰皿にジャックを取り付ける穴を開ける為である。「SMOKY AMP」が煙草の箱デザインなのだから、今回のテーマは灰皿デザインで「SMOKER AMP」というのはどうだろうか?とまたしても強引なパクリである!

帰宅後まず取りかかったのは、電子回路の製作である。今回は回路に一つのアイディアがあった。それは「フルチョイスシステム」の採用だ!使うコンデンサを抜き差し出来るようにして気に入る組み合わせになるまで何度でもトライできるようにするのだ!もちろんメインパーツのICチップも交換できるように組む事にした。そして出来上がったのが以下の回路だ。「SMOKY AMP」はコンデンサが2個しか使われていないので、こいつはかなり違って来ているのが分かる。コンデンサは5個使っている。抵抗も1個使っている。



コンデンサは何度も入れ替えをして、ようやくこれらの数値に落ち着いた。しかし、最終的に組上げてこの数値で必ずしも気に入った音が出るとは限らない。その時はまたコンデンサを外して簡単に組み直せるのだ。こいつの音に飽きたときもICを取り替えたりして、何度も新しい音を楽しめるってえ策なのである!さらに今回は他にもアイディアを盛り込んでみた。

スイッチは付けずに、IN側にスイッチ付きジャックを採用した。プラグをジャックINすると電流が流れ始めるので、使わないときはプラグを抜く必要がある。LEDのパイロットランプは省エネの為に付けない事にした。ここまではオリジナルの「SMOKY AMP」と同じ構造である。

でさらに、OUTのジャックもスイッチ付きにした。こちらは外部スピーカーで音を出す為にジャックINすると内部スピーカーへの信号がカットされる仕組みだ!うふふふ・・・真面目に考えて工作すると楽しいなあ〜〜〜!!!数時間後回路は出来上がった!急いでいたので、回路図を書かずに頭の中で考えるだけで作業をしたので、配線の間違いが起こりちょっとバタバタする瞬間もあったが、概ね作業に問題はなかった。かなり電子工作に慣れて来た感じがする。ハンダ付けもかなり奇麗になって来たしね!

さあ、いよいよスピーカーユニットの登場だ。当家に転がっていた古いテレビ用のスピーカーボックスをバラして直径6cmのスピーカーを取り出した。裏を見ると15wで9Ωと書いてあった。なんだか見慣れないインピーダンスだなあ・・・。スピーカーって普通は8Ωか4Ωぢゃね〜のか?灰皿のふた側に合わせてみるとスピーカーサイズがやや小さかった。そこでエポキシパテを使って不足分のスペースを成形して埋める事にした。サウンドには問題ない成形が出来上がったぞ。



灰皿に電気ドリルでジャック用の穴を2か所開けた。金属相手では電動工具があると作業がはかどるなあ!それでは加工完了した材料が揃ったところで全パーツを組上げよう!余裕ある灰皿のサイズだと思っていたのだが、やってみると円柱というのは無駄なスペースが生まれる形状であるのに気付かされる。何度か入れ直しているうちにようやく電池、回路、ジャック、スピーカーが干渉せずに納まるべき位置へ落ち着いた。蓋を閉めると結構ギリギリだった。太めのスピーカーケーブルなので、その影響もあるようだ。


さあ!組み上がれば音出しの動作チェックだ!まずは内部スピーカーから。おっと!これは〜〜〜!オリジナルの「SMOKY AMP」よりスッキリしたサウンドである!ディトーションもちゃんと出ているのだが、ハイも出ている。ノイズは全く聞こえないなあ!かなりお気に入りのサウンドが飛び出して来た!

次に、前日作っていた「ペットボトルスピーカー」を外部スピーカーとして使ってみた。うふふふ・・・これまたふくよかなサウンドである!嬉しいなあ〜〜〜!!!「SMOKY AMP」より高級感があるサウンドだと思うが、作者のひいき目か?と、ここでかなり夜も更けて来た。本来ならマーシャルとか、ブギーのスピーカーでチェックしたいところだが、マンション暮らしではもう今夜はチェック出来ない。明日の楽しみにとっておく事にしよう!ちなみに「SMOKER AMP」のサイズは以下の画像の通りである!高さ 75mm 直径 68mm 。


SMOKER AMP 完成!

毎日毎日このような作業をやっていて、よく飽きないもんだなあと自分でもあきれている。発表していない試作もいくつかやっているのだが・・・。作業に集中している日々なので、困った事にギターを弾く時間が全く無くなってしまった。やはり、道具を造る人と道具を使う人は別なんだねえ!今回の「SMOKER AMP」の仕上がりはかなり工業製品っぽく見える。どこかにロゴマークを付けてみたくなるなあ!



本日の結論
次の作品は早くも考えてあるのだ! (おいおい!まだやんのかよ〜!)
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