到着的増幅頭
2007年05月27日 その後、このような結果になった!


BUMBOX Lead1 ノーマルタイプ

「それでは裏側から見てみよう」

皆様は以前ご紹介したBUMBOX Lead1というアメリカ製のギターアンプをまだ覚えているだろうか?オール真空管で出力がたったの1wというアンプである。見た目はマーシャルっぽくて、サウンドもマーシャル系だという。このアンプにはノーマルタイプとリバーブ付きデラックスタイプの2種類が存在している。

日本の住宅事情ではギター練習の際に大音量で鳴らすことができない。私も真空管アンプは持っているのだが、50wと出力が大きいので自宅ではとてもフルボリュームにできず、真空管のオイシイサウンドの部分が使えないのだった。てなことで、もっぱら練習はソリッドステートのアンプに頼っていたのである。しかしそれらにはリバーブが付いていない。私はリバーブ付きが好きなのだ。リバーブ付きの小出力真空管アンプが欲しい・・・。

そこでBUMBOX Lead1の存在を知ったとき、アメリカの楽器通販店へすぐに注文してみた。ところが、1か月たって「メーカーがもうリバーブ付きは生産していません」と連絡が来たのである。そうか・・・作ってないのか・・・しかたがないので注文はキャンセルした。だが、念のために別の楽器店にも注文してみた。すると意外な答えが返ってきた。

「RoHSの関係でアメリカ国外へは販売できません!」そうなると日本からの注文ではもうBUMBOX Lead1は手に入らないのか?ところでRoHSって何だ?

■ ISO14001関連法規制:RoHS指令とは

RoHS指令とは、EU(欧州連合)域内において、コンピュータ、通信機器、家電等の電気・電子機器について有害な化学物質の使用を禁止する指令です。生産から廃棄・処分にいたる製品のライフサイクルにおいて、環境負荷や人の健康に害を及ぼす危険を最小化することを目的としています。

◆ RoHS指令による禁止物質6種類

鉛(Pb)・水銀(Hg)・カドミウム(Cd)・六価クロム(Cr)・ポリ臭化ビフェニール(PBB)・ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)の6種類となります。

◆ 対策期限は2007年7月まで

2007年7月の段階で、上記の有害物質を一定量以上含む製品はRoHS指令に基づきEU全域で販売できなくなります。


日本もこれに準じているということか。ということは、BUMBOX Lead1にはそのような有害物質が使われているってことだね。よく見ると鉛がその禁止物質に入っている。電気製品には半田が使われている。半田には鉛が含まれているので「鉛フリー半田」を使わない限り輸出できないってことか?

話をもどそう。

tanabe.tvの登録会員00254は横浜市在住のtele_maniacs様である。彼もまたBUMBOX Lead1が欲しかった方なので、私と同じアメリカの通販楽器店に注文したのだった。だがやはり1か月たっても商品は届かず、店に問い合わせしても返事が来ない状況だった。そこで私に「どうやって連絡をつけてキャンセルしたんですか?」と問い合わせが来たのだった。

その後、tele_maniacs様はようやく連絡をつけ注文のキャンセルを申し出て、料金も返してもらったのだった。tele_maniacs様はすぐに別の入手方法を探ってみた。そこで、アメリカの楽器系WEB掲示板に「BUMBOX Lead1を譲ってください!」と書き込んだところ2人から譲ってもよいという書き込みがあったという。

その書き込みの中に「BUMBOX Lead1 リバーブ、エフェクトループ付 4か月使用品」も存在していたのだった。そこでtele_maniacs様は「そういやあ、倉庫番が欲しがっていたよなあ!」と私に「まだBUMBOX Lead1が欲しいですか?」とご親切にも確認の連絡をいただいたのである。

ほほう!これは面白い申し出でである!しかも欲しければ、輸入代行まで引き受けてくれるというのだ。代金も商品が届いた段階で支払えばよいと立て替え支払いまでやってもらえるというのだ!これでは私に全くリスクが生まれないではないか!とても嬉しい条件だ!「その話に乗った!」と言わざるを得ない状況に追い込まれた私である!

もちろんすぐにOKを出し、注文してもらったのだが、なんと1週間でBUMBOX Lead1はtele_maniacs様の自宅に届いてしまったのだ!アメリカ人もやれば出来るじゃないか!お店は対応が悪いけど・・・。てなことでtele_maniacs様の手元に届いたのが5月24日だった。そして、氏の手によって当家に運び込まれたのが本日5月28日の正午である!

そ〜〜〜なんだよ!私はBUMBOX Lead1いったん諦めたのであったが、欲しかったリバーブ付きを幸運にも手に入れることに成功したのだ!嬉しい事に何の苦労もなく手に入れたのである!WEBを長年運営してきて良かったなあ〜〜〜!!!と喜びに打ち震える至福の時であった!


tele_maniacs様はかなりイケメン系。私は肥満系。

上の画像を良く見ていただきたい。なんとBUMBOXが2台ある!1台は私が頼んだ物。もう1台はtele_maniacs様の物だ。氏はスピーカーボックスがまだ手に入らないので、サウンドチェックに当家に持ち込まれたのである。tele_maniacs様のBUMBOXはリバーブ無しのノーマルタイプである。さっそくサウンドチェックを開始した!私のBUNBOXは以下の画像の物だ。中古だが、全く使用感がない新品状態である。


左からINPUT GAIN TREBLE MID BASS MASTERVOLUME REVERB

まずは、マーシャルのスピーカーボックスで音出し。ふむふむ、フルボリュームでゲインをかなり上げても家の中で弾ける音量だ。1wでもとてもでかい音が出ている。フルボリュームでゲインを02時くらいにしてクランチよりちょっと歪むくらいのサウンドがとても心地よかった。ソリッドのマーシャルよりすっきり感がある。こりゃあ使えるアンプだなあ!面白い!


さらに、メサブギーのスピーカーにも繋いでテストしてみたところ、おおお〜〜〜!!!なんぢゃこりゃ〜〜〜!!!どでかい音量が飛び出してきた!慌ててボリュームを絞る。家の中で弾いていて許されないほどの音量である。なるほど・・・スピーカーの違いでここまで効率の違いが出るんだなあ・・・。しかもこちらの方が耳に柔らかく心地良い音がしているし!スピーカーボックスを造るなら、私はこちらのタイプのスピーカーを選べってことだね!楽しいなあ〜〜〜!!!それでは裏側から見てみよう。


真空管は4本使ってあった。6N1P x2 と12AX7 x2 である。裏面の手書き文字がやんちゃな感じがして面白いぞ!2007年6月に製造された個体のようだね。右下は組んだ担当者のサインか?さすがに1w出力用のパーツは小さいので持ち上げてみるととても軽い。

これをしばらく楽しんでから分解し、構造を書き出してみる事にしよう。興が乗ればパーツを買い集めてクローンを造るのもありだな!裏面からじっくり見ると、パーツは手持ちの小型マーシャルヘッドに組み込めるサイズだし・・・うふふふ・・・(まぢかよ〜!)登録会員00254 tele_maniacs様 ありがと〜〜〜!!!

そういうわけで、当家に遊びに来られればBUMBOX Lead1の試奏ができるのである!興味がある方はお申し出でいただきたい!私はお酒を飲まないので、お茶菓子を持ち込んでいただければ喜んでお相手いたそう!


本日の結論
お茶菓子は和洋どちらでも構わない!(なんだよそれ?)

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