貢物的呉名物

2007年03月11日 初めて知る呉の事実・・・!


「な〜んにも問題ない」

昨日お昼に、久々の貢ぎ物が届けられた。クロネコヤマトの配達員によって運ばれて来たものはずっしりと重い小さな紙袋だった。すぐにパッケージを開いてみると・・・それは大量の「鑢」だった。滅多に使わない、いや一生使わないかもしれない漢字である!ヤスリと読む漢字である!

届けられたものの正体は「細めのB級目立てヤスリ」だったのだ。25本も入っていた。この量は私が一生使っても使い切れない量であると思える。お送りいただいただいたのは、登録会員00206 バンホーテン嘉村様である。これを使って何を大量に削れというのだろうか?まあとりあえず、このヤスリでギターのナットの溝は削れそうだな。サドルの削り出しにも使えそうだし!こまかな作業に向いていそうだね。爪を削るのにも使えそうだ、オシャレじゃないけど・・・。

ところで「B級目立てヤスリ」の「B級」とは一体なんだろうか? 実は、事前に登録会員00206 バンホーテン 嘉村様からは事情が送られて来ていたのだ。氏は広島県呉市在住である。そこで郵便配達をされている。その配達区域の中にヤスリ工場があるのだという。当方で調べてみると・・・。

国産ヤスリの95%以上が、広島県呉市仁方(にかた)地区で生産されています。仁方地区には、46社のヤスリメーカーがあって、そのどの会社も、ヤスリに味噌(みそ)を付けて『味噌田楽』よろしく焼き上げているのです。ですから、どの工場にも味噌を焼く香ばしい匂いが漂っています。

とあった。ほほう!ヤスリの秋葉原状態なのだな!そこで生産されたヤスリは工業製品なので、当然のように製作過程でいくつかの不良品が発生する。わずかな錆が出たり、使用上困るほどではないがわずかな欠けが出たりと、普通に販売するには適さないヤスリが出来上がるのだ。そのようなB級ヤスリは金ブラシで錆を取り去りホームセンターなどの安売りルートで販売される事になる。

バンホーテン嘉村様は配達途中の工場前でそのような運命のB級ヤスリに出会い、幸いにも生産者から「持ってく?あげるよ!」と声をかけられ大量に手に入れようである。日本の工業技術は世界一である!当然ヤスリにもそのクオリティーはあるのだ!B級品だとはいえ、実際に使用するには何も問題ない品なのである!B級品はDIYセンターあたりでは売っているようだ。下の画像では錆っぽく写っているが、画像処理の段階で明るくし過ぎた為に発生した赤い発色である。肉眼で観る限り、な〜んにも問題ない。ちょっと汚れているだけなのだ!


これが原寸大!


ところで、気になるのは「どの工場にも味噌を焼く香ばしい匂いが漂っています」の一部である。いったいどのような作業をすればヤスリと味噌が融合するのだろうか?気になる!非常〜に気になる!さっそく調べてみた。その結果分かった事は、ヤスリを焼き入れする際に使用するのだということ。刀を作る際に焼き入れの時、粘土を溶かしたものを塗り付ける事は知っていたが、それと同じ理屈でヤスリには味噌を塗り付け焼き入れするのである!知らんかったなあ!詳しくはこちらのページでご覧頂きたい!

今後も、別のB級ヤスリが手に入りそうな気配だと言う。そりゃあそうだよね!日本で生産されるほとんどが呉で作られてんだから!てなことで、私に届けられたヤスリはとてもじゃないが使い切れない量である。もし「ナット・サドル製作に使ってみたい!」などとと思われる登録会員がいらっしゃれば、啓示倉庫に書き込んでご連絡いただきたい!5名様までは対応できそうな量である!



本日の結論
いったいどんだけの味噌が使われてんだよ〜?赤みそ?それとも白みそ?

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「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。


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