七味的蕎麦汁
2006年02月19日 無意識の行動が・・・。



「もう体中ホッカホカである!」

このところ昼飯に麺類を食べていることが多い。理由はこうだ。1時間の昼休みのうち、食事に20分かけ、残りの40分を仮眠というパターンの昨今なのである。勤務先を出て食堂に入り食事終了まで20分となれば、自ずと行動範囲も狭くなり、選べる食事の種類も少なくなる。だが、昼寝の時間を確保しようとすれば、何が何でも20分以内の食事が必須なのである!そのため、手のかかった料理は期待してはならない。ラーメン、うどん、蕎麦、とこれらを繰り返している。

ラーメンを食べる場合は、無意識のうちに酢を少々たらし、コショウを数回振りかけてスープを口にする。この動きはすっかり身に付いているので流麗な、自分でもほれぼれする無駄のない動きとなっている。茶道にも通じる所作ではないかと密かに自負している次第である(そうか〜?)手元を観なくても動けるくらい一連の動きとなっている。

さて先日のこと、朝から妙に眠気が強く、一刻一秒でも早く昼寝をしたいと渇望していた。しかし、昼に投薬する為には昼食だけは抜かせない。そこで一番早い食事として「立ち食い蕎麦」を選択した。立ち食いと言っても椅子席もあるので私は座ることにした。席に着いて30秒で、私の発注した「かきあげ蕎麦」がテーブルに供された。ワカメもたっぷり乗っていて健康に気遣っている感じが嬉しい。



ここから先はラーメンの所作と同じである。考えなくても体が勝手に動いている。ただし酢は入れない。蕎麦なのでコショウではなく七味唐辛子の容器を取り上げた。無意識の動きで七味の蓋を取る。どんぶりに向かって流麗に3回ほど振りかける・・・なんにも考えずにふりかけた・・・ふり・・・ギエ〜〜〜ギエ〜〜〜やっちまったぞ〜〜〜!!!

私が無意識のうちに取った蓋は七味唐辛子を入れる為の大きな入れ口用の木栓だったのである!その容器に入っていた七味唐辛子ほぼ大さじ3杯分が一気に「かき揚げ蕎麦」の上にぶちまけられたのである!ひえ〜〜〜!!!しかも七味が、かき揚げの上に乗ってるのなら上手くはたき落とすことも出来るが、すでにそのほとんどはスープの上に浮かんでいるのだ!もう後戻りは出来ない!

さあどうする?まずはそっとスープ表面を押しやり、どんぶりの向こう岸に集合させることにしてみた。だが、その動きが仇となり、かえって七味唐辛子はスープ全体に散逸し始めたのだ。もうスープ表面は真っ赤である!お笑い番組の罰ゲームで食わされるそばの状態と思っていただきたい!だが、良〜く考えればこのような状態は韓国料理では日常的にありえるのではないか?食って食えないことはないのでは?ほほう!私もずいぶん前向きに考えられるようになって来たなあ!

基本的にスープを飲まないようにし、蕎麦とかき揚げだけを食べるようにすれば被害が少ないはずである。明日の朝のトイレのことまで心配しなければならないのだ。よし!そうしよう!決意した私はおもむろにかき揚げに箸を伸ばした。だが・・・蕎麦を食ううちにかき揚げはスープを含みホロホロと崩れ溶け出しスープの中に広がって行く・・・。あああ・・・。こうなったら、ただ食い続けるしかない!何が何でも食い続けるのだ!5分後、そこに残されたものは真っ赤に染まったスープだけとなった。もう体中ホッカホカである!



本日の結論
その後の昼寝は、口の中がいつまでも辛くてなかなか眠れなかった・・・。

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