六弦的弦高調

2005年11月19日 隙間はどの程度が・・・!



理想的弦高は何が正しい」

実は15日〜17日の3日間会社を休んでいた。特定の悪しき症状が出ていたわけでは無い。精神的に体をユルませるための休暇である。特定の目的があったわけでも無い。ただダラダラと自宅で過ごしていただけである。このダラダラ過ごすのが私の精神状態にとって重要なポイントなのだ。

薄ら寒くなって来たので17日にはついにコタツをひっぱり出した。日本で冬と言えばコタツである!ヌクヌクとしたあの世界にひとたび脚を踏み入れると二度と抜けだせなくなる!ところで、海外在住の皆様よ!コタツが恋しくはないかい?

てなところで、暇な3日間にやった唯一のまともな出来事を書いてみよう。

たくさんのギターを集めて弾き比べてみると、とても弾きやすいギターにぶつかることがある。先日届いたDTMは出荷されたまんまのセッティングで全てが弾きやすく出来上がっていた。スンバラしい調整具合である!弾き易さの決定的ポイントは弦高だと考える。ネックのストレート具合と弦高がピシッと決まっていると弾き易いことこの上ない。さらに弦高は低ければいいってもんでもない。チョーキングがやりにくくなる。さらに弾く人の好みによっても違って来るだろう。

通常、弦高は12フレットのフレットトップから弦下までの隙間で表す。オークションに出されているギターを見るとよく「弦高は12フレットで2.8mmです」などと表記されている。また「弦高はどれくらいですか?」という質問も多い。それでは、とても弾き易いと感じたDTMはどれほどの弦高なのだろうか?測ってみることにした。

簡単な測り方はコインを使うことだ。1円玉を12フレットに差し込んで弦に触るか触らないかをチェックすれば隙間が1.6mm以上あるかどうかが分かる。DTMは1円玉では6弦に接触しなかった。次に10円玉で測ってみた。微妙なところだ。分かりづらいので100円玉にしてみた。6弦側でぴったり100円玉の弦高であることが判明した。1弦側では少し弦に接触するのが分かる。

では100円玉はどれほどの厚みなのだろうか?私の持っているノギスで厚みを測ると1.65mm程度であることが分かった。つまりDTMの弦高は6弦側で1.65mmであり、1弦側は1.6mmであることが分かった。この弦高が私の弾き易い標準値であるということだ。それでは他のギターはどうだろうか?

別のギターをケースから引っ張りだしチェックしてみた。100円玉が12フレットでするする動く。こりゃあ2mm弱程度ありそうだ。もう1本もチェックしてみたこちらは1.8mm程度ありそうだ。今までも弾きにくいギターだったわけではないが、この際だから2本とも弦高を厳密に調整してみることにした。もちろん基準値は100円玉の厚みである。

弦を外し、サドルを少し下げては弦を張りチューニングして100円玉をはさんで見る。これを数回繰り返し、厳密な調整は終わった。そして、調整が終わって気付くのである。弾き易いぞ〜〜〜!!!「今までなんていい加減な弦高調整を行っていたのだ!」

さてと、ここまではエレキギターの話である。では、アコースティックギターはどのような弦高が私にとって弾き易いのだろうか?そして、多くの六弦大好き諸氏はどのようなセッティングにされているのだろうか?アコースティックギターは弦高を下げすぎると、とたんにサウンドがしょぼくなる。何度かトライして身にしみた結論だ。例えばオベーション・スーパーアダマスは弦高調整出来るシムがサドルの下に何枚か入れてあるのだが、それを一枚ずつ抜いて行くと、ある瞬間からとたんにスーパーアダマスの音が貧相になってしまうのだ。それほどにアコースティックでは弦高が微妙である。

たまたまあるWEBを観ていたらアコースティックでも12フレットで1.6mmにセッティングしている方の文章が書いてあった。アコースティックとしちゃあ低すぎねえか?てな疑問も浮かぶ。某ギターメーカーは全て12フレットで2.0mmになるようにセッティングして出荷すると言う。そうなると適正値は2mm程度か?ちなみに新品のM社のギターを触ったら12フレットで3.5mm以上あり、私には弾けないと思ってしまったが・・・。アコースティックギターの理想的弦高は何が正しいのだろうか?誰か教えて!



本日の結論
持ってるギター全部調整し直すのは面倒だなあ・・・!

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