座席的電車男

2005年09月14日 座るための一考察・・・!



「ご健闘を祈る!

出勤電車や帰りの電車で多くのサラリーマンやOLたちは、ひたすら携帯電話を睨みつけている。新聞を読む者のいれば漫画を読みふける者もいる。もちろん小説を読む者もいる。私は以前は小説を読みふけっていたが、このところどうも読む気が起こらず、ただボ〜ッと眼をつぶっていることが多くなった。

しかし揺れる電車の中で、ただボ〜ッと立ち続けるのは辛い。1時間近い出勤時間の間はなんとか電車の座席を確保し、体力温存のため座って眠りこけたいのだ。だが、出勤電車も帰りの電車もすでに満員状態で、私が座る席を確保するのは困難である。 そんなある日のこと、ふと思った。早めに席を立つ人々を見極める方法は無いのだろうか?いくら満員電車でも、その人物の前に私が立つことが出来れば、いくつかの駅の間だけ我慢すればいずれ座ることが出来るのだ。ううむ・・・そんなことが可能なのだろうか?

で、さっそくチャレンジ開始である! 2週間ほど前からその行為はスタートした。まず、電車に乗り込んだ瞬間に座っている人々を見回す。かすかに「早めに降りそうな雰囲気」を漂わせている者はいないのか?とりあえずその人材を見つける。そして目の前に立つ。あとは「降りてくれ〜!降りてくれ〜!」とひたすら念を送るのである(うっそ〜!)ところが、思っているより高い確率で目の前の客が降りて行く現象がこのところ現れ始めたのだ! 今週は連日、往復ともにほとんど座っていられた。

私は早めに降りそうな客の判断基準をいくつか持っているのだが、確率の高い状況はこの2週間で少し見えて来た。だが、そんな基準を持ったところであてはまる人々が見つからなければ意味が無い。そんな場合の最終兵器は「おばさん」である。 疲れきったサラリーマンは遠いところから通って来ている確率が高い。郊外の瀟洒な一戸建てを35年ローンで買ったような風情がある。雑誌をじっくり読んでいるようなOLも遠方派だ。そんな中に違和感を感じるおばさんがいると「ちょっと隣駅までのお出かけ」の確率が高く感じる。

昨日の帰りだった。やはりめぼしい人物がいなかったので、おばさんの前に立ってみた。見事に2駅で降りて行った。 こうなると、出勤電車の中の楽しみとして「降りそうな人探し」ゲームになって来る。分かりやすい人物は、次の駅が近くなって来ると手元のバッグを持ち上げ降りやすい体勢を取る場合だ。その直前には座り直したりしてやや体を動かす行為も見られやすい。 携帯電話で延々メールを打ち続けていたOLが、急に携帯電話をバッグにしまい込んだ瞬間も見逃してはならない。もうすぐ降りるとのサインである場合が多い。

男女の比率で言うと、今のところの観察結果では圧倒的に女性の方が早く降りてくれる。つまり、座りたかったらとりあえず女性の前に立つべきなのだ。出来ればおばさんの前が理想的だ。 これ以外にも微妙なニュアンスがいくつかあるのだが、それはここに書けるほどの筆力が無いのでもっとしっかり認識してから改めてご紹介することにしよう。それでは、電車出勤の皆様!ご健闘を祈る!



本日の結論
電車で座れると、どうしてあんなに嬉しいのだろう! 私もある意味で電車男か?

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