六弦的魔力途

2005年08月31日 やつは時々休む・・・!


この幻を追い続け29年目。

「そして、貴方がアクセスして来て

2002年冬、11月22日にその悪夢は始まった。押し寄せる「嘘」と「反故」の嵐!あの日、Martin D-45をWEBオークションで落札した瞬間から、倉庫 番(くらこ つがい)はオークションの裏で蠢く深い闇に巻き込まれ、苦悩が始まった。以来、納品されることなく、返金されることなく日々は過ぎて行った。自ら招いた災いであると後悔の日々が続いた。やがて状況の裏側が見え始めた時、倉庫 番は戦い抜く意志を持ち始めたのだった・・・。そして、出品者からの返金が少しずつ始まった・・・これは、平成不況から脱しようともがく日本経済の逆風の中、果敢に謎に立ち向かっていった男の物語である。足掛け4年目に突入し、じわじわ終結にたどりつきつつあるドラマである!

♪〜〜〜風の中のす〜ばる〜〜〜〜〜〜♪


私家版

プロジェクト
HEX(ヘックス)
「D-45を追え!途中編」

今までこの六弦的魔力戦シリーズを読み続けていなかった方々には意味が分らないだろうが・・・。今日も書いてみる。

2005年3月頭から始まった出品者からの1000円〜5000円の連続小額返金は、その後も順調に続いていた。なんどか振込まれない日もあり、やや気を持たせる展開も生じたが奴は必死になって振込み続けていた。6月下旬、振り込み回数70回目を過ぎたころ、ふと気付けば振り込み手数料だけでも2万円以上になっていた。なんと哀れなやつだろうか。1000円振込むのに300円の手数料を払っている日も何度となくあったはずだ・・・。 

倉庫 番(くらこつがい)は、たとえ返金が終了しても「M社D-45」を再び手に入れる気はまったくなくなっていた。日々WEBバンクの中に積み重なる返金額をただ淡々と眺めていた。すでに事件勃発後2年10か月となっている。当初振込んだ金額は43万8千円だった。その後の出品者とのやり取りの中で2004年6月に返金されて来た3万円は「金利としてもらっておく!」と宣言し出品者が返金すべき額の中にカウントしなかった。

2005年2月末に出品者へ送りつけた内容証明郵便では「43万8千円+10%の詫び金」を要求し、出品者はそれを了解した。そして返金が開始された。出品者は、一度で返せないので長期分割にしてくれと勝手に泣きついて来た。倉庫 番それに応える事なく、ただ淡々と相手の振り込み続ける姿を哀れみを持って眺め続けた。7月となり、やがて2005年8月末がやって来た。しぎやすい暑さの中その日はやって来た。最終振り込みの日になるであろうと倉庫 番は予測していたのだが、やつはその日完済できなかった・・・。

倉庫番が受け取る返金総額は最終的に51万7,600円となるはずであるが、本日時点で42万3千円。金利どころか、当初から2年10か月かかってまだ返金額は支払額に達していないのだ。精神的なダメージや手間はさておいて単純に金利として考えれば、もらうのは当然である。もらえるとすれば今どきとても利率の良い定期預金であったとも言える(自虐的発言)皮肉な結果だ。さらにオプションとして出品者の高■は「連載WEBネタ」も提供してくれたのである!(おいおい!さらに自虐的だなあ!)

他にはどのようなオプションがあっただろうか?「内容証明郵便の正しい書き方」 を倉庫 番は覚える事が出来た。さらに、高等裁判所の中にある郵便局の有効な使い方も覚えられた。警察への被害届の出し方、防犯課刑事との対応の実践等、今まで一般人としてなかなか経験出来なかった様々な対応を迫られ実体験した。最も大きかったのは、現実に動いている見えない高■の動きのウソを推理し、自分自身がミステリーの主人公的立場の探偵になっていた感覚である。騙す者と騙された者の戦いは、自分の中でフィクションとしての名探偵「くらこつがい」を造り出し、ノンフィクションと交錯し渾然一体となって展開して行ったのだった。

倉庫 番は事件を書く事で癒された。書く事でストレスが発散できた。ある時は激しく、ある時は儚く、その文体は「プロジェクトX 」を踏襲しようと試みたが、遂に後半になり崩壊した・・・。実に書きにくい文体だった。

詐欺師が持つ「頭の良いやつが企てる犯罪」のイメージとは程遠い展開となった「六弦的魔力戦」だが、様々な皆様の励ましや現地調査を行っていただいた登録会員の御協力なくしてはここまでたどり着けなかっただろう。 犯罪は憎むべきものではあるが、このように被害者がオープンにし、みんなで考え戦えぬけば犯罪者の追求は「イベント」と化すのである。「電車男」の犯罪者バージョンか?

今回の詐偽事件はなんとか切り抜ける事が出来そうな気配だが、まだまだ世の中には虎視眈々と狙っている詐欺師が多いはずだ。もし巻き込まれてしまったら、みんなで追求し吊るし上げようではないか!とりあえず返金額は支払った金額へ残り15,000円と迫って来た。さらに金利分までやつが支払うかどうかは見物である。金利分まで入れた残額は88,800円だ!

「六弦的魔力戦」は、当初「D-45」を入手する事が最終目的だった。その戦いの最中に偶然アコースティックギターのBugsGearに出会い、マー●ン信仰が私の中でもろくも崩れ去ってしまった。他のメーカーにも目を向ける良い切っ掛けになったし、さらには象牙サドルの自作を始め、数えきれない程、みなさまに御教授いただいた。 その間に多くのギタリスト、ミュージシャン、テクニシャンとも知り合いになれた。

ただ単に「倉庫 番が詐偽に巻き込まれ、それがようやく決着しそうだ」 だけではない経緯がこの間に生まれた事は確かだ。2年10か月は長い期間だったが、それを凌駕する様々な出来事が遇った日々。娘が倒れ緊急入院したこともあった。ギターも倒れネックが折れたこともあった。そして、貴方がアクセスして来て、パスワードに苦しんだ日々でもあったのだ・・・。

さて、本日時点での問題が実はまだある。出品者の高■は、今年の3月頭から返金を開始したが、日々の返金額が徐々に減り始め、さらに最近では振込まれない日も多く出るようになってしまった。つまり、支払いを時々休むようになったのである。なんと8月中に支払われた日は10回だけである。残金が少なくなって来たのに返金スピードが徐々に遅くなるのはイラツキの原因となる。今のペースで行けば、全額返済まで9月いっぱいかかりそうだ。金利分までの返済ととなると年内いっぱいかかるかも知れない・・・。本当に終われるのか?まだまだ先の長い話しになりそうだ・・・。なんだか疲れたなあ・・・。



*このストーリーは、現実をモチーフにしたフィクションであり、
 登場した個人名、団体名、地名、商品名等は架空のモノです。
 ひょっとして実在するかも知れませんが・・・!(なんだよそれ?)



本日の結論
長い期間に渡り焦らされながらも、まだまだ終わらんのぢゃ!

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