親族的元気姿
2005年03月22日 飛び込んで来た電話はあららら!


災害復旧には自衛隊が必須だ!


「Vサインを示すのか?」

年齢を重ねると骨はもろくなってくる。運動をしなければ、骨密度が少なくなり骨折しやすくなる。老人はその傾向が強い上にさらに「骨粗鬆症」でもなっていれば、悲惨な事態に陥りやすい特に脚や腰の骨を折ってしまうと、身動きが取れなくなり「寝たきり」への道を突き進む事になる。老人にとって骨折は避けて通らなければならない事故の最たるものである!

3月18日、その緊急電話は弟から勤務中の私宛に入って来た。「おふくろが事故に遭って骨折した!」と言うのである。弟も実家から離れて生活しているため、詳細が分らないようだった。とにかく骨折した事は確かなようだ。すでに病院にかつぎこまれていると言う。その時私は「鬱」のピークであったため、想像すればする程マイナスイメージしか湧いてこなかった。「このまま寝たきりになるのか?」すぐに帰省する必要があるのか?長男としてなんらかの手をすぐに打たなければならないか?

などと思考はグルグル回り捲るのである!だが、弟の話しでは「おふくろは元気だ!」というのだ。一体どうなっているのだろうか?相反する情報ではないか!さらに話しを聞くと「自転車どうしがぶつかって転倒したらしい」と分かって来た。そうか・・・相手が車でなければ被害は甚大では無さそうだな。取りあえず、その夜弟は単身赴任先から実家に戻って状況を再度連絡してくれる事になった。

20日(土)の夜になり、再度連絡が取れた。上腕部の骨折だと言う。ポッキリ綺麗に折れていたようだ。3月23日に手術が決定したという。今年78才になる母は、現役の卓球選手である。毎週3回は近所の体育館に行き、単パン姿でラケットを振り回しているのである。長年続けているので、足腰は大丈夫のはずだ。腕もきっと骨密度が同年齢の方々よりは上のはずである。私の記憶では、今まで父の看護のために病院暮しをした経験はあるが母本人が入院したことはない。そんな母が、病院にかつぎこまれてしまったのだ。落ち込んでいる事はないのだろうか?

そして、3月22日朝。弟はデジカメで撮影した「病室でベッドに座る母の姿」を送りつけて来た。



ほほう!右腕が見事に固定されているなあ。顔面も強打したのか?痛々しい姿ではあるが、表情には余裕がある。顔色も良さそうだ。痛みに強い体質なのだろうな。しか〜し、気になるのは左手のVサインである!最近は老人までカメラを向けられるとVサインを示すのか?母は蟹好きなので、その影響はあるのだろうか?そういやあ、病室で以前このような病人のVサインを見た記憶がある・・・・・・。そうか・・・あの日だな!当家の娘が、今年の1月中旬に緊急手術で入院した時にも痛みを堪えつつVサインを出していたのを思い出した!娘もエビ蟹が好きだし、これは隔世遺伝なのか?

しばらくはリハビリもあるだろうから、母の入院は続くだろうなあ。退院する頃には、弟も単身赴任が終わり実家のそばに戻って来るので、落ち着くまでは面倒を見てもらう事にしよう!頼むぞ! 以上、親戚各位への業務連絡終わり!

なんてな、私の実家のドタバタを片付けた翌朝、今度は妻の実家方面にとんでもない事態が起きた!

3月20日(日)午前中に起きた 「福岡県西方沖地震」である! 妻は福岡県柳川市出身だ。テレビのニュースにはその柳川市が映し出されていた。刻々とニュースが流れて来た。震災地域は福岡県の広範囲に広がっているのを確認した。まてよ?妻の兄弟や親戚はそのあたりに集中しているぞ!どうなっているのだ?安否情報を手に入れたくても地震発生直後から電話が繋がらない状態になっていた。ところで当家の骨折している母に地震の影響は?大丈夫か?独り暮しだが・・・宮崎方面はあまり揺れなかったので被害は無さそうだし、当面病院にいるのでとりあえず安心だな。

3月20日夜になり、ライブツアーで神戸にいるはずの登録会員00205是永様から電話が入って来た「奥さんの実家の柳川は大丈夫っスか?」そうか!是永様も大分県出身である。しかも実家は震源地に近い方面だ。是永様の実家では棚からばたばたとモノが落ちて来たそうだ。同じ九州勢としては気になったのであろう!御安心あれ妻の実家方面の方々とは、その後次々に連絡が取れ始め、全員無事である事が判明した。妻の実家も築70年の古い家だったが、基礎が頑丈だったようでびくともしなかったと連絡があった。他の被災者の方々を思うと心苦しいが、これでひとまず安心である。以上!妻関係親戚への業務連絡終了!

その連絡の中で聞いた話しをひとつ。

妻の姉が震源地に非常に近い福岡県北部に住んでいる。マンションで独り暮らしである。最初の大きな揺れが始まった直後、直ぐ隣に住む大学生の男子が「おばちゃん!大丈夫か〜!」と飛び込んで来たそうだ。そして、そのまま室内にいるのは危険だからと避難場所まで連れて行ってくれたそうだ。 幸いマンションに被害はなかったようだが。ありがたい隣人である!都会の暮らしは他人を思う事が少ない。現在、私が隣の住人を気づかうのは「クサヤ」を焼く時とギターの練習の時だけだな。

義理の姉の家に飛び込んで来てくれた大学生の存在が、遠く離れた赤の他人の私にも嬉しかったのは何故だろうか?



本日の結論
東京が地震に襲われる日も遠くないような気がして来たなあ・・・!

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