六弦的試奏紫
2005年03月09日 笑えるほどに派手の実力は?


突然!Kraken Flagman Custom K#410026 の試奏開始だ!


「生鳴りがいいですねえ!」

前回の続きである!

注文していた Kraken Flagman Customが届いたと、ストリングネット社から3月8日午後に連絡があったので、帰宅後すぐに車で引き取りに向かう私だった。ストリングネット社に入ってみると、目の前のスタンドにそのギターは立ててあった。ん?んん???画像で観ていたときよりは、実物の方が大人っぽく見えるなあ。パッと観には「か●う姉妹」のような雰囲気があるのだが、じっくり観察すると・・・なかなか心地よい姿をしていると感じるのであった。そして、カラーリングの意外な状況に気付いたのだった。

さっそく小さなアンプで試奏を開始したが、どうも感じがつかめない・・・なんでだろう?アタックが弱くエッジがはっきりしない。なんでだろう?そうか!いつも使っている自宅の環境でないから、比較対象がないのだな!それに張ってある弦が09〜42だったのだ。最近私は10〜46を使っているので、その差も感じているのだろう!

てなことでとっとと自宅に帰る事にした。で、車で走り出して5分後「虎杢携帯電話」が鳴りだした。あわてて車を止め電話に出てみると「体調どうっすか?」とおなじみの登録会員00205スーパーギタリスト是永様からだった。その後の私の体調が気になっていたようだ。そこで「今、例の派手なKrakenギターを受け取って家に向かってる途中!」と伝えたところ「それじゃあこれから向かいます!」との返事だった。いきなり試奏会に突入する雰囲気である!

私は帰宅し、食事を済ませ待ち構えた。

22時頃になり是永様が登場!アレコレ話をしつつも、すぐに試奏は始まった。まずは生音からだ。「見た目は思ったより落ち着いた雰囲気ですねえ!生音はいいですよ!生鳴りがかなりいいですねえ!」と確かに全体がちゃんと響いいている感じだ。「マホボディ、メイプルトップなのに軽いですよね!」確かに私が予想していたより軽いボディーである。さらに是永様は言う「マホは軽い方がいい音がしますよ!」



その生鳴りはPRSの感じとは違って、体に伝わる振動感が私にはやや柔らかく感じられた。といっても、エレキギターは生鳴りで判断してはならない。ピックアップを通してなんぼの楽器なのである!そろそろアンプを用意しようか!いずれ弦のゲージを10〜46に取り替えてから、もう一度確認してみよう。とりあえず今夜はこのまま試奏続行だ。

手っ取り早く目の前のミニ・スタックマーシャルで試奏しようとしたのだが、ちょっと音をだしただけで、私も是永様も顔を見合わせ「なんだか良く分かりませんね?やっぱりメサブギーでしょう!」と意見は一致。アンプを取り替えて暖まるのをまって再度試奏開始!


まずは使い慣れたセッティングの基準音を作る。

しばしギターのサウンドが素早いパッセージで飛びまくった。クリーン、ディストーションで確認しつつイコライザーもいじりまくり、そのセッティングスピードも素人には異常に早く感じる。その結果、是永様から出された感想は以下のようなものであった。

● アタックは早いが、音は暖かく柔らかい。
● 見た目の派手さからは想像しがたい、意外なほど材にそった素直な音。
● ソリッドなのにSGと335の中間みたいな音。
● タップのシングルサウンドはかなりいい音で気に入った。
● マホガニーボディーなのに軽い。
● ネックはちょっと太めだが、程よいグリップ感で弾きやすい。
● ネックバインディングはもう少し角が丸いと、より弾きやすくなる。
● ピックアップはオリジナルが付けてあるが、
  グレードの高いものに変えるともっといい感じになるだろう。



てなところだ。実は予想ではもっとギブソンぽいサウンドを想像していた二人だったのだが・・・。嬉しい予想の裏切られ方である。サウンドは好きずきがあるので、お薦めかと言われると何とも答えられないのだが、私はこの柔らかなサウンドがジャズっぽくてなかなか気に入ってしまった。とはいえ、アンプやエフェクターで音質をいじればなんとでもなる世の中だ!何でも対応できる戦闘能力は充分にあるギターであると言えよう!あえて一行で表せば「見た目は派手なのに、素直で柔らかいサウンドのギター」だろうか。

冒頭に書いたもうひとつ意外だったのはカラーリングだ。トランスルーセント・パープルだが、実はボディーの上と下では色が少し違うのだ。上の画像で見ると、ボディー全体にライティングによるグラデーションがかかっている様に見えるが、実はそれは塗装がそのように施されているのだ。下の部分がダークに処理されている。そのため、ステージでギターを演奏ポジションに構えた場合、よりボディーの形状が立体的にみえるって事。この個体特有のカラーリングなのだ。

今はまだ工房出荷時のセッティングのまんまなので、数日中には弦を張り替え、ハーモニックスやネックの細かなセッティングをやって、自分好みに育ててみる事にしよう!



本日の結論
指板の豪華なデザインについ、こいつを選んでしまったが、
実は、指板のポジションマークは、フツーのやつの方が弾きやすいよなあ・・・(笑)

------------------------------

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



GO TO HOME PAGE