六弦的派手紫
2005年03月08日 笑えるほどに派手を手に入れる!


Kraken Flagman Custom K#410026 の指板デザイン


「笑えるほど派手!なギター」

2005年3月4日は朝から関東地方が雪に見舞われた。冷えびえとした一日だったが、夕方になり路面の雪が一気に溶けてしまった・・・。おいおい!前回と出だしがまったく同じじゃね〜かよ〜!なんで同じになったのかと言うと、実は先月末にBugsGearでおなじみの「ストリングネット社」で私はギターを購入予約したのだ。10日ほどで届くはずであったが・・・。

ついに3月4日、そのギターが成田に届いていたのだ!が・・・前夜からの大雪のためにストリングネット社の郭社長が成田まで引き取りに行けなくなったのである!かくして、成田での輸入手続きと引き取りは週明けの3月7日以降へと持ち越されてしまったのだ・・・。てな事でまだ私の手元には届いていない。もうすぐ手に入るはずなのだが、実に待ち遠しい日々である!

さて、細かく仕様をうだうだと説明する前に、まずはどのような出所のギターであるのかをご紹介しよう。ブランド名は「Kraken Gutar」である。韓国でアメリカ向けのギターを作り続けているカスタム・ギター工房だ。ポリシーは「ご注文があれば何でも作りまっせ!しかも安くね!」である。本年のNAMMショーにも出品していたはずだ。

しかし!そろそろ日本からの注文を受けると言っても、工房の実績がよくわからないのだから、すぐに日本のお客が来る事は無いだろう。「Kraken Gutar」のスタッフは自信満々であるが、それをどうやって日本のギターマニア達に知らせるのだ?そこで「日本の販売窓口」として「独占契約」を結んだのがストリングネット社である。

日本からカスタム注文する際に、日本人ユーザーは韓国語の壁があるためストリングネット社がその仲介をするのである。もちろん取引はユーザーとストリングネット社が日本語で行うので問題は無い。すでに 「Kraken Gutar」はカスタム生産を開始しているが、それはほとんどが「カスタム見本自主製作品」である。サンプルだけに力がこもっているのだ!まずはこのギターをオークションである程度販売し、認知度を上げようとの作戦なのである。BugsGearの認知作戦と同じだね!

以前、一度 tanabe.tv でもご紹介したのだが「笑えるほど派手!なギター」が見本生産でも何本か作られている。こちらをご覧になると今まで作られた見本ギターのデザインを知る事が出来る。サンプル生産なので、同じ仕様のギターはこの世に2本存在していない。これが所有者に優越感をもたらすのだね。

で、私が購入したのはその中の Kraken Flagman Custom K#410026 だ。以下にいくつかの画像を並べてみよう!実に笑えるほどの派手具合なのだ!事前にサウンドチェックは出来なかったのだが、この派手さならある程度のサウンド・クオリティーがあれば「私は許す!」のである!材料の仕様を観ると真っ当なものだし、間違いはなさそうなので手を出したのだがね!

カラーはトランスルーセント・パープルで木目がしっかり浮き出ている。

金属パーツはゴールドだ!しかもキルト・メイプル・トップときたもんだ!ボディー周囲はアバロンで縁取られている豪華だなあ!

木目がウネウネと所有欲を満足させてくれるではないか!バックはAAAマホガニー だ。ちなみにバックにコンターはついていない。

ピックアップはKrakenオリジナルだ。

コントロールは、
1ボリューム
1トーン
1トグルスイッチ
1タップスイッチ

ブリッジはKrakenオリジナルだ。
PRS風だが、よく見るとサドルがイモネジでロックできるようになっている。

キルト・トップの状態がとても派手なのがよくわかるなあ。マニアにはたまらんぞ!

そして!注目の笑えるほど豪華仕様の一つが、このコントロール・ノブである。

ソリッド・アバロン(アワビ貝)がここにまで施されているのだ!ノブのゴールドと相まってクドイったらありゃしないが、これで笑いがしっかり取れるぞ!

ヘッドもキルト・メイプルのつき板が使用され、しっかりアバロンで縁取られている。

そろそろお気づきだろうが、このような仕様のギターが量産されても、コストが掛かりすぎて、なかなか販売は難しいだろう。日本メーカーのカスタム・オーダーで作れば50万円〜60万円なんてな定価が表示される事だろうなあ。

だが、あえてそこにKraken Guitarは超低価格帯で挑戦している。これが「現実に買えて弾き倒せる値段設定」だとしたら・・・貴方は買う気になる? 実はそう言う価格なのだ!

指板ももちろんアバロンの縁取りと、白蝶貝の蔦模様がびっしり入れられている。コレだけでも一般的には相当な価格になるはずなのだがね。

コントロールキャビディーは銅箔を敷き詰め、丁寧なアース処理を施してある。これでノイズ対策は完璧だろうなあ。

細部までご覧になりたい方がいれば、当家でじっくり観ていただく事も可能だ!

*この画像だけは、当該ギターの画像が無かったので、他のギターのものを掲載した。処理方法は全く同じである。

全身これアワビだらけ、貝インレイだらけであるのはお分かりになるだろう。趣味の方向性の問題もあるが、私は「笑えるほど派手なギター」の存在を1本手中に収めたかったのである!それで音が良ければさらに大笑いではないか!

このギターでKraken Guitarの実力をチェックし、おおいに気に入れば、さらに細かいスペックやデザインを指定した、私のオリジナルを発注する事が出来るのである!言いたい放題で夢のギターを作ってもらえるのである!ちなみもうすぐ日本語のWEBで、デザインやパーツの選択、そして見積もりを出してもらう事が出来るようになるはずだ。貴方が注文してKrakenが製作に入れば、逐一製作の進展具合がWEBに画像で掲載され、それを観ながら楽しみに待つ事も出来るシステムなのだ!

さらに、選択肢に存在しないパーツを使いたい場合や、全く違うデザインや材料を使いたい場合でも、それはメールでご相談されると対応してくれるという。で、気になるこいつの価格はいくらだと思う?


本日の結論
ところで、こいつのサウンドはどうなんだよ?

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