2005年03月06日 マニアックに変身する！
P901i が どのように生まれ変わるのか！
「トラメの携帯電話が欲しいっすよね！」2005年3月4日は朝から関東地方が雪に見舞われた。冷えびえとした一日だったが、夕方になり路面の雪が一気に溶けてしまった。雪は溶けたが、こころの「鬱」は溶ける事も無く、そのまま居座り続けていた。帰宅時の電車の中でも本を読む事が出来なくなっていた。あれほど大量に読んでいたのが信じられないほどの状況・・・。1週間に1冊読むのがやっと・・・。心の傾きは自分で何ともしがたく、帰宅後はムリヤリ夕食を終えたが、こたつで寝っ転がっているのさえ苦痛になって来た。
妻は言う「私どうしたらいい？」だが、このような状態では何も出来る事は無い「私は鬱なのだから気にないで放っておいてくれればいいよ」と伝えたのだが・・・「そういえばここ数年はあなたの笑い顔を観た事が無いわね」と返って来た。そうか・・・私は無意識のうちに、家族の前で笑顔を忘れていたのか・・・。まずはそれを取り戻す事から始めるか！
2日間もギターを触っていなかったので、とりあえずそこから始めよう！ 自分の部屋へ入りボサノバの練習曲「イパネマの娘」を弾き始めた。2日間さぼるとどれほど腕が退化しているのか？が気になっていたが、思っていたよりスムーズに弾く事が出来た。思いがけない結果である。
練習を始めて30分ほど過ぎただろうか・・・。指の動きを滑らかにするため、アドリブフレーズの練習に入った。ぎこちなくも、あれこれ考えながら指を動かしていた時だった。ノックの音とともに突然、私の部屋のドアが大きく開き・・・うおおお〜〜〜！！！なんぢゃ〜〜〜こりゃ〜〜〜！！！
いきなり！スーパーギタリストの登録会員00205是永巧一様が飛び込んで来たのだ！是永様はその肩に64年モデルのオールドもののストラトキャスターをストラップでぶら下げ、私が弾いていたフレーズに合わせるようにコードをかき鳴らしながら登場してきたのである！その後ろにはニヤニヤしながら娘が立っていたのだ！
是永様はいつものごとく、当家の近所にある「saijo guitar」に メンテナンスに行かれた帰り道「どうも倉庫番が鬱のようだから、ひとつ笑わせに行こう！」と娘と結託し招き入れてもらったようだった。その登場は充分にインパクトがあったぞ！つかみはOKである！思わず笑ってしまったではないか！狙いは当たったぞ〜！
話を聞くと是永様の家系は当家とは正反対で「躁」の家系だと言う。そう言えばいつも是永様は「躁状態」で元気に感じるなあ。いろんな世間話やネタ話をしつつ、まだ試奏してもらっていなかったBugsGearを弾いてもらったりと茶飲み話は続いた。
私は是永様と話しつつBugsGearの弦を無意識のうちに弾いていた。昨年夏に初めてスーパーギタリスト是永様と顔を合わせしたときには、とてもじゃないが彼の前で私がギターを弾くなんてな気にはなれなかったものだが、何度も会っているうちに「どうせ下手なんだからまあいいか！」との居直りがあり、さらに「鬱」のため心の変化もあったのだろう。彼の前で弾く事への抵抗感すらも薄れてしまっていたようだ。
そして・・・ふと気付くと是永様はすぐそばに立ててあった私のFender Customを取り上げ、さりげなくコードを弾き始めたのだった。なんだ？なんだなんだ？よ〜く気をつけて聴くと・・・なんと私がテキト〜に弾いている音に合わせてコードで追いかけて来ていたのだ！あら？気持ちいいぞ！なんだか気持ちいいぞ〜！
ええいこうなりゃ、しばらく続けてみるか！ ということで、そのセッションもどきは10分ほど続いただろうか。今度は突然、是永様のコード進行が変化したのに気付いた。これは・・・「枯葉」か？いや・・・この部屋で是永様があえて笑いを引き出すために弾くとすれば・・・そうか！「哀愁のヨーロッパ」だな？
よし、弾いてやれ！と私はいきなりリードを弾き始めたのであった！しかし、その時私が弾いていたのはアコースティックギターだったので、リードを弾き続けるのは苦しかった。あえなくサビの頭で挫折する事になっちまった。う〜む残念！でも、充分に楽しめたなあ！そうか、これが音楽がもたらす「高揚の効用」か・・・聞くよりやる方が気持ちいいってヤツだな！心の傾きがずいぶん戻って来た気がしたなあ。
そのセッションもどきが行われている部屋の中で、娘は私のMacに向かい何やらフォトショップをいじくっていた。何をやるんだと観ていると、新しい携帯電話P901iを私にプレゼントしてくれた際に、自分用にも同じものを買っていたのだ。この携帯電話はジャケット交換が出来る。さらにはクリアジャケットも交換用に販売しているので、それを使えば、自分だけのオリジナル画像で携帯電話を飾る事が出来るのだ！
娘はそのためのオリジナル画像を製作していたってわけだ。だが、どうも上手く処理が出来なくて悩んでいたので、私は助言をしつつさらに作業を進めたのだが・・・結果的には大失敗だった。WEBにある専用ソフトで処理していたのだが、プリントアウトしたところ必要サイズより縮小されていた。どうもWindows専用ソフトだったらしい。コレでは使う事が出来ない・・・嗚呼・・・。と、その時！是永様は又しても笑える言葉を発したのである！
「トラメの携帯電話が欲しいっすよね！タイガーメイプルのやつ！」
たとえばこんな木目がタイガーメイプルだ！
うっ・・・そうか・・・ギター好きじゃないと理解できない「トラメ」のありがたみを携帯電話に反映するのだな？そりゃ面白い！さっそくやってみよう！目の前で今まで弾いていたBugsGearは見事に「タイガーメイプル」に彩られているのだ！すぐにデジタルカメラで木目の美味しい部分を撮影した。フォトショップで処理開始！
プリントアウトし、クリアジャケットに付属していたテンプレートを使って、カッターナイフで慎重に切り抜く。携帯電話に合わせてみるとぴったり。細かな部分を奇麗に修正し、いよいよ取り付けに入った。ネジ4点留めである。そして、出来上がったのが！以下の作品だ！
プロトタイプの「タイガー・メイプル」デザイン
一般人にとってはど〜ってことないデザインだろうが、マニアックな方々には実に面白いデザインなのである！出来上がったときは画像の時刻を観ても分かる通り深夜になっていた。是永様は深夜にも関わらず大はしゃぎだ！「よくみるとアーチトップっすよ！いいなあ！これはいいっす！欲しがる奴が出ますよ！」と是永様はすぐに自分の携帯電話で、この「トラメ・携帯電話」を撮影し、ミュージシャン仲間に送りつけ始めた。
今後は、バリエーションとして「マホガニー」や「ローズウッド」仕様も製作してみようか！なんてな話まで進み、いっその事、印刷ではなく本物のメイプルの薄い板を削りだして作ってみるか！などと話は尽きない。試しに、以下は同じ画像を処理し色を変えてみたカラーバリエーションだ。
で、もう少しデラックス感を出してみようと、本日になりPRS SANTANA IIのTOPを撮影し、作ってみたのが、以下の画像だ。コレをしばらく使ってみるか！って・・・何やってんだ私は？
本日の結論
是永様お気遣いありがとう！また遊んでくださいね〜！------------------------------
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