申告的還付金
2005年02月15日 はたして幾ら戻るのか・・・




「仲間由紀江はニッコリと微笑むのである」

いよいよやって来たぞ!この季節がな!ほとんどのサラリーマンは会社が代行し、すでに1月の給与で反映されているはずなので問題ないのだが、個人事業者は「所得税の確定申告」を行わなければならない時期となった。私も昨年度までは会社がやってくれていたのでほぼ他人事であった。ところが・・・本年度からは自分で確定申告をしなければならない立場に追い込まれたのである!もう年末調整を会社で行ってもらえないのだ!

以前から申告用の書類は何度か眼にしていた事があったので「メンドクセエ書類だなあ〜!」といささか気後れしていたのであった。しか〜し!給与所得者にとって、所得税の給与天引き時点ではほとんどの場合「多めに課税」されているのである。年間給与が年末に確定して再度計算を行い、幾許かの払い過ぎた税金が戻されるのが「年末調整」である。昨年の年末調整を受けていない私は、自力で計算申告し税金を奪還しなければならないのだ!

これから1か月が「所得税の確定申告」期間である。ウダウダしているとそんな期間はあっという間に過ぎ去って行く。そのため、土壇場の毎年3月14日〜15日の税務署は駆け込み申告の納税者達殺到で大騒ぎになる。私も今年はそのような阿鼻叫喚の税務署騒ぎに巻き込まれなくてはならないのか?「うっへ〜〜〜面倒だし、辛いな〜〜〜!!!」なんて考えるような私ではない!どうせ騒ぎになるのなら大いに楽しむべきである!

思い起こせば、実父がまだ健在だったころの記憶だ。大正13年生まれの父は第二次世界大戦末期に「赤紙」(召集令状)をもらい、通信兵として台湾まで出兵したと聞いた。私が物心付いてからは、父はあまり戦争体験を語らず、台湾での悲惨な状況を詳しく聞く事もなかった。その後、帰国した父は公務員となった。「県税事務署員」となったのである。

それ以来、父は税務署員ひとすじの人生だった。金の管理に関してはしっかりした父だった。早々と54才で自主定年退職し、67才で亡くなったが、酒も飲まずたばこも吸わず遊びをしなかった父は、退職金と年金だけで生活する事が出来た。今も実母は誰に頼る事なく自力生活できている。実に堅実な家庭だったのである!

そんな家庭に育った私は、子供の頃から「金銭出納」は無意識のうちに教育され続けていた。小学5年生の時、庭の芝刈りをしたら100円をやると父にいわれ、一生懸命に作業を行った。2時間後、芝刈りを終え父に「100円下さい!」と申告したところ「請求書は持って来たか?」と反撃された。なんだそれは?とたじろいだ私である。慌ててノートを切り取り「額面100円の請求書」を作った。そして父に手渡した。

さらに父は言った。「この請求書には押印がない!受け取れない!」と・・・。うっ・・・そこまで言うか・・・!私は子供用にもらっていた自分の印を押し再度父に請求書を渡した。さすがに今度は父も財布から100円札(昭和38年頃)を取り出し私に手渡そうとしたのだが・・・。追い討ちをかけるように父はさらに言い放ったのである!「領収書は持って来たんだろうな?」 うっへ〜〜〜!!!

このように父に鍛えられた私は「税金」によって育てられたと言っても過言では無い!いや、まさに私は宮崎県民の税金によって成長させていただいたのである!そして、中学校から高校にかけて私はクラスでずっと「会計」をまかされていた。後年になり、就職してからもずっとお金をやりくりする仕事を続けて来た。だが、他人のお金をやりくりする仕事はしていたが、自分の事となると会社に任せっきりだったので、今さらながら覚悟はしていたものの少し慌ててしまうのである!

税理士を雇う程の収入があるわけでも無い私は「所得税の確定申告」自力で行わなければならないと考えた時「いかに楽に正確に書類を作成できるか?」がテーマとなった。そんな昨今、嬉しい情報が飛び込んで来た。業界紙を読んでいたら「国税庁」のWEBにアクセスすれば「確定申告」のフォーマットがありWEBに必要事項を書き込めば提出書類がすべて出来上がると書いてあったのだ!

ほほう!あのメンドウな計算を自分で行う事も無く自動計算で出来上がるのなら、こりゃ便利だ!早速「国税庁WEB」にアクセスしてみたところ、まだ時期が早かったようで、私の欲しい情報が無かった。やはり税務署が受付を始めるころまで待つべきだと判断した私は、しばし待つ事にした。かくして2月14日。再度「国税庁WEB」にアクセスしたのであった!

国税庁WEBにアクセスすると、まず仲間由紀江がニッコリと微笑むのであった。「てめえら!しっかり期限内に申告しろよ!」と「やんくみ」の音声が飛び出して来ても違和感が無いと思われるあの仲間由紀江である。さすがに国税庁がそこまでやるはずは無いが。指示にそってページを進んで行くと「給与所得者」用の申告書作成ページに辿り着いた。

手元に用意していた「源泉徴収表」や「生命保険料控除証明書」「損害保険料控除証明書」を取り出し画面の指示に従い一気に打ち込んでみた。一項目ごとに別ページに飛び、解説がありかなり分りやすいレイアウトになっている。初心者でも迷う事は少ない構成だ。必要項目を全部打ち込み終われば、自動的に「調整税額」が表示される。される・・・される?されたぞ〜〜〜!!!うっひゃ〜〜〜!!!なんぢゃこりゃ〜〜〜!!!

目の前に現われた数字は「納める税金 ¥192,900-」 だったのだ!一体どうした事だ!私が求めているのは「還付金」である。追加で支払う気は毛頭ないのだ〜!こんなはずはない・・・何かの間違いだ・・・再度入力し直して確認してみよう!一からやり直してみた・・・。すると「配偶者控除」をチェックし忘れていたのである!おおお〜〜〜!!!妻を忘れてはまずい!で、再計算の結果出て来たのは「納める税金約10万円」であった・・・ううう・・・なんでだよ・・・なんでだよ〜〜〜!!!どこかにまだヌケがあるに違い無い!

そして3度目のトライとなった!

最初から丹念に項目を埋めて行く。このようにトライ・アンド・エラーが何度でも繰り返し行えるのは「IT社会」になったからだ。従来のように税務署で印刷された書類をもらい、何度も筆算し書き直しを繰り返し、訂正印だらけにしてしまうような状況ではとても私には対応できない。コンピュータ無くして私の「納税生活」は成立しないのである!

やがて発見したのは「社会保険」の項目の抜けだった。いかんぞ〜!大きな金額ではないか!そこにも数字をぶち込んだ。さて・・・これで結果はどうなるのだ?おおお〜〜〜!!!ついにやった〜〜〜!!!やったぞ〜〜〜「還付される税金 ¥67,100-」 と表示されているではないか!これなら納得できる数字である!戻って来るのだ〜〜〜!幾ら計算間違いだとはいえ当初の「納める税金 ¥192,900-」からすればその差額は26万円にもなるのだ!うっひゃ〜〜〜!!!

私のようにお調子者だとつい見落としがあり、3回も計算をやり直す結果となったが、冷静沈着な皆様であっても何度か計算をやり直す事をお勧めする。丹念に一項目づつ指示通りに埋めて行けば、必ずや正しい結論が待っているのだ!さらにこの計算結果は、データを保存すると「pdf」で必要な書類6ページ分が自動保存され、デスクトップに出現する。それをA4でカラー印刷し押印すれば、そのまま税務署への提出書類として使えるのだ!わざわざ指定書類に書き直す必要は無い!後は「源泉徴収表」や「生命保険料控除証明書」「損害保険料控除証明書」を張り付けて、郵送すれば完了である!税務署に行く必要さえ無いのだ!

今回は私も初めての作業だったのでいささかドタバタしたが、最初からスムーズに行けば、入力作業時間はプリントアウトまで入れて20分も掛からない。これで来年から「所得税の確定申告」は楽勝だ!個人事業者の皆様!そろそろ頑張ってね〜〜〜!!!




本日の結論
で、もう一度確認したらまだ間違っているのを発見! (おいおい!)
あと数回計算をやり直せばもっと還付金は増えるのか?(増えね〜よ!)

------------------------------

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



GO TO HOME PAGE