六弦的再送付
2004年09月30日 再度送られて来た画像はこれだ!
 

Les Paul Custom'74


「特異点」

9月29日夕方、登録会員00205 是永様より再び所有ギターの画像が送られて来た。今回は3点。さすがにプロギタリストだけあって、なかなかオールドのベテランぞろいだ。この画像からは詳細な状態が判別できないのだが、製造された年とプロギアとして弾き倒されて来た歳月の状況から、これらのギターには名誉の負傷がそこここに存在すると推察する次第である。

ギターはプレイすれば傷付く。プロが日々激しく情熱を持って弾けば当たり前の様に傷付き「滅びの美」がそこに生まれる。「レリック」と呼ばれる「新品ギターを古びたように仕上げる技術」があるが、そこに「滅びの美」は存在しない。私はオールドを珍重もしなければ否定もしない。コンディションが良くて、きっちり整備されていればそれで良い。全ては「弾きやすくて音が好みだ」に集約されるからだ。ギターに古い新しいは関係ないと考えているのだが・・・。

古い電気製品より新しい電気製品の方がポテンシャルが上だというのが世間の常識である。だが、それでもオールドギターが良いと世間で言われているのはなぜだろうか?エレキギターは電気楽器だ。電気製品とどう違うのだろうか?それとも、その時代から少しも進歩していない楽器なのだろうか?いやいや!そんなはずは無い。P.R.S.にしろ、パーカーにしろ、確実に進化しているのを感じるぞ!

どなたか、この電気製品的矛盾に対する明確な答えをいただけないだろうか?

ちなみに、ジーンズのオールドもビンテージなどと呼ばれ信じられない高値になっているが、私はそれも「けっ!汚ねえ古着ぢゃん!」と通り過ぎるだけである。確かにレアモノかも知れないが、私には意味が無い。新しいジーンズを自分で着古して行く行為を楽しまなくっちゃね!

なんてなことをグダグダ書いていないでとっとと次に行こう!

まずは、届けられたギター達の画像を御覧いただこう。ちなみに携帯電話で撮影された画像だ。

1.Les Paul Custom'74

これは良い音します! 
ファンカデリックのメンバーなん かに”Best Lespaul tone I've ever heard!"といわしめましたね。ピックアップは リアのみパーリーゲイツで、テールピースはアルミ。

余談ですが、ストラップは友達 の高橋克典に誕生日にもらったジミーペイジモデル(25000円!)

 

1974年と言えば、私はもう働き始めていたなあ。

私が所有しているのは、 Les Paul Custom'78 だが、購入した当時はNEWだった。初めての海外ロケの際、購入した物だ。それが長年放置しているうちに、いつの間にかオールドの入り口にまで立っていると・・・。ところでギターの場合、オールドって何年前を目安に言うのだろうか?

ちなみに、私は4,500円以上のストラップは持ったことが無い!

2.Storat'64

これは、和田アキラ兄貴(Prism)に”持って行って良いよ”って言われて悪いんで、激安で譲ってもらいました。太くてあったかい音です。
リアにJB jrをのっけて、ナットとブリッジをP-Projectに替えてありますが、もちろんオリジ ナルピックガ−ドとブリッジ等はキープしてます。

 

64年といえば、日本では東京オリンピックが開催された年だ。当時私は小学6年生。是永様は2才〜3才の頃か。私はピックアップがシングルコイルのギターを所有していないので、いささか気になる存在のギターだ。私がシングルコイルのギターを所有していない理由はたった一つである。見た目がなんとなく寂しいからだ。それでついつい入手しそびれているのだ。サウンドが嫌いなわけじゃ無い!

私が是永邸に乗り込んだ際には、是非とも「これ持って行って良いよ」と言って欲しいものだ。私は悪いとは思わずにとっとと持ち去る覚悟を決めている!(なんだよそれ?)

3.Gibson '70 J-45

最近のレコ−デイング用アコギのメイン。
最高!アコーステイッ クは、あと、アダマスやDー28、VG、P-Project 12st&GuttやFernandes sustainer付 エレアコ等があります。

 

最近、アコースティックに少し目覚めつつあるので、このようなギターを眼にするのは嬉しいなあ。'70年はビートルズが解散し、日本ではフォークブームのまっただ中。大坂万博が開催され、私は高校3年生。そうか・・・あの時代かあ・・・。と、妙に当時の記憶がいろいろ蘇りはじめる私である。

是永様のギターの中にはフアンからのプレゼントもあるという。ホストみたいな感じだなあ!自宅には15本〜16本が置いてあるそうだ。それ以外にも貸したっきり戻ってこないギターもかなりあるというが、いったい誰がそんなに持って行ったのだ?気になるなあ・・・。

そう言えば、200本のギターを収集していた知人が、神戸大震災の時に家が潰れて、100本がバラバラに壊れてしまったと聞いた事がある。オールドがたくさんあったようだが・・・。


さてと、ここでちょっと視点を変えてみよう!

前回届いた画像と今回の画像には明確な違いが在る。「猫の爪研ぎプロテクター」が前回の画像には存在したが、今回の画像に見える壁にはそれが無い。取り外し可能なプロテクターだったのか?それとも違う場所なのか?そこでまず、この場所が前回の場所と同じかどうか検証してみよう。

ドアノブの位置、クローゼットのノブの位置等により同じ場所であると推察されるが、それだけでは安心できない!(安心って何だよ?)次に、床面を観察してみよう。床板の明るい部分と、やや濃いめの色が切り替わるポイントがいくつか見える。特徴的か所「特異点」が何ポイント見つかるだろうか?数えてみよう!んと・・・7か所を確認することが出来たなあ!

この7か所というのが重要な意味を持つ。鑑識では、指紋の「特異点」が7つ以上合致すれば同一人物だと推察される(ほんとかよ?)つまり、この床面及びドアノブ等の配置が持つ特異点によって、二つの画像を撮影した場所が同一であると認定されるのである!認定した上で、さて「猫の爪研ぎプロテクター」はどこへ消えたのだろうか?(そんなに知りたいのか〜?)

さらに気になるのは「猫の爪研ぎプロテクター」は「どのように壁に取り付けられていたか?」である!(なんで気になるんだ?)

今回の画像
前回の画像


Les Paul Custom'74 はこの画像ではベージュまたはイエローに見えるが、ホワイトが経年変化で黄ばんだのだろうか?それとも木地が見えているナチュラルカラーなのだろうか?もし、ナチュラルであるとすれば、私にとって気になる存在のギターなのだ!そもそも私が1本目のエレキギターを手に入れる切っ掛けとなったのは、仕事の時に原田真二氏所有のナチュラルカラーLes Paul Customを見て「美しい!」と感じたからである。弾きたいと思ったのでは無いのが情けないのだが・・・。

このように、画像から様々な状況を推理し始めると妄想は膨らみ、確認したいことだらけになってくる。近いうちに是永邸に乗り込んで、この目で直にオールドの神髄を確認すべきだろうなあ! だが・・・気を付けなくてはならないのは「オールド・ギター」の魅力に私がとりつかれないようにする事である!主義主張では「オールドなんて別にねえ〜!」とうそぶいているが、実は興味津々なのだ!



本日の結論
ミイラとりがミイラになるのか? しかし、オールドは高すぎて手を出せないのも事実である!

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