六弦的職業者
2004年09月25日 おもわぬアクセス者が!
 

このギターの正体は?


「しっかりと確かめに来ていただきたい!」

9月23日の出来事。
いつものごとくメールチェックをしたところ、相変わらずウイルス・メールを含むジャンクメールが押し寄せて来ていた。その半分は英文メールだ。ソフトの売り込みや、皮肉なことにジャンクメール撃退のツール案内も多いのは笑ってしまうな。添付書類を開いてウイルスをまき散らすわけにはいかない。中身は読みもせずひたすら削除して行くだけだ。

次々にメール削除を繰り返し、最後の一通になった時それが長めの英文であることが見えた。条件反射のごとく、とっとと削除しようとマウスを動かしていた時、その英文の中に私の名前が含まれているのが見えた。さらに文末には日本語でフルネームが署名されていた。おおお!!!これはひょっとして・・・?そうだそうだ!送信者はあの人だ!

少し時間を遡る。といっても最近の話しなのだが・・・。
娘がまだ某携帯電話の販売店でカウンターに勤務していたころ、夏の暑い日に汗だらだらになり駆け込んで来お客がいた。かなり手続きを急いでいるようだったという。見るからにミュージシャン風の男性だった。聞いてみると「この後、録音スタジオに行かなくてはならないので、かなり急いでいる!」との慌てぶり。娘は事情を察知し急いで処理を進めた。

処理を行いつつお客と話ししてみると、なんと!お互いに共通の知り合いが存在すると判明したのだった。カウンターを挟んでの会話なのでそれ以上の話しは出来なかったのだが、取りあえずそのお客がプロのギタリストであることは判明した。その際に娘はメールアドレスの交換を行い、tanabe.tvの存在を伝えたのであった。「ここにギターバカがいます!興味があれば六弦倉庫を観て下さい!」とね。

それから数日が過ぎたころ、そのお客から娘にメールが届いた。どうも「六弦倉庫」を観たようだ。そこから先どのように娘とメールのやり取りで盛り上がったのかは知らないが・・・。先週になり、突然娘が出かけた先から電話を掛けて来た。

「お父さん!いまギターはどんな曲を練習してんの?」

「なんだよそれ?」

「いいから!曲名を教えてよ!」

曲名を伝える度に、何やら曲名を誰かに伝えている気配がした。なんだこれは?

「今ね、友だちのプロギタリストの家に遊びに来てんの!六弦倉庫を観て盛り上がってんだけど!
 お父さんがどんな曲を練習しているか知りたいって言うから聞いてみたの!」

おいおい!私はまだ入り口に立ったばかりなのだ!ギターの先生には悪いが、まだまだ人様の前であれこれ言える程の腕はもっていないのだぞ!何度もなんども同じか所でつかえて泣きながら練習しているのをよく知っているお前ではないかよ!で、家にまで上がり込んでいるらしいが、プロギタリストって誰だよ?

「コレナガコウイチさんて言うんだけど、知ってる?もとレベッカのギタリストだって!」

「えっ・・・?レベッカ?んと・・・解散したのはずいぶん前だよなあ・・・」

話しはさらに過去へ遡る。かつて1980年代後半から1990年代初頭までヒットを飛ばしていたあの「レベッカ」なのか?さすがに私の年齢だとレベッカ世代では無い。だが、あれだけヒットしたのだから、「フレンズ」のフレーズ程度であればなんとなく一部分を口ずさむことはできるが・・・。

そう言えば、娘だってレベッカ世代では無いなあ・・・。私は12年前までTV-CMのプロデューサーを職業としていたので、当然ながら「レベッカ」は若い女性向け商品のタレント候補として何度も浮上し、その度に歌を耳にしたのだった。残念ながら一度も仕事をすることはなかったのだが...。

さらに残念なことに、その時点で「コレナガコウイチさん」と言われても顔は浮かばなかった。「レベッカ」=「NOKKO」の等号しか浮かばないのだ!このあたりが「レベッカ世代」では無い中年オッサンの悲しさである! で、知らないまま放置するのは悔しいので、さっそくWEBを検索してみた。プロミュージシャンであればオフィシャルWEBも在るはずだ・・・。

「是永巧一」で検索してみると一番最初にこんなページが現われた。ちなみに、googleでは818件のヒットがあった。膨大な数のページにその名が掲載されているということだ。ついでに私の名前でも検索してみると10件あった。しかし!あきらかにそのうち3件は同姓同名の他人のデータだ。芸能人の方とヒット数を比較しても意味は無いのだが・・・。

取りあえず、これで「コレナガ」さんの素性が判明した。明らかにプロギタリストである。その彼が六弦倉庫をどのような眼で観ているのだろうか?鼻で笑っているのか?それとも「知ったかぶりしやがって!」とプロの厳しい眼で読んでいるのだろうか?その後の娘の報告によると、どうも六弦倉庫は読破されている気配がある。読破されたからには好意的目線であると信じざるを得ないだろう!

なんて勝手に理解していた矢先だった。
是永氏から直接私宛に英文でメールが届いたのだ。全編英文でのメールはどうも照れ隠しの風情があった。よ〜く計算してみると、是永氏の年齢は現在42才である。立派な中年である!その方が娘の友だちとして存在し、娘も度々遊びに行ったりライブに誘ってもらったりと、なかなか楽しんでいる様子なのだ。是永氏にしてみれば「若い娘に中年の男がともだちとして存在するのは親として不安ではないのだろうか?」と私に対する気遣いの為に自己紹介と「私に害は無い!」とのアピールメールを書かれた様子がうかがえた。(そうか〜?)

友だちであることに年齢差は関係ないと思う私である。私のWEBの登録会員も高校生から70才過ぎの方まで幅広く存在している。共通の話題が在れば年齢差はすぐに飛び越えてしまうことができるのだ!むしろ年齢幅のギャップがあるからこそ様々な視点からの情報や意見が交錯しあい、面白い場が持てるのだ。私にだって若い娘っ子のともだちの1人や2人くらい・・・(いるのか?)

その後、二回目に届いたメールでさらに驚きの状況が判明した。なんと是永氏はテレビコマーシャルの音楽も多く手掛けられているのだが、私の勤務先とのお仕事も先週されたばかりだというのだ!さらに笑ってしまうことに是永氏は会社名を知らずに、今までにも何度も私の会社と仕事をされていたようだ。意外にも私と近いところに接点は在ったようだが、あいにく私はもうCM制作の現役ではないので、録音スタジオでお会いするチャンスはこれから先もないだろうなあ。

是永氏のメールには日本語で書けば「六弦倉庫のギターを弾きに行っていいすか?」という意味の事が書かれていた。望むところである!素人のギターに対するタワゴトがどこまで「ホンキ」なのか?それとも「口からデマカセ」なのか?その眼でしっかりと確かめに来ていただきたい!ちなみに当家は「禁煙」であるのをご存知だろうか?

そして9月25日早朝に届いた是永さんからのメールには、珍しいギターの画像が添付されていた。以下の2点である。詳しいいきさつも書かれていた。それではご覧いただこう!

1. Saijo Guitar/”Inspire”/3s/WH                
僕のメインギターです。西条さんは元P-projectの代表で、日本では和田アキラさんや僕、いまみちともたか、海外ではE.ヴァン-ヘイレンやブライアン.メイなんかと仕事をされてきた方です。これが出来てきてからは、ほとんどのセッシヨンをこの一本でやっています。ちなみにフェルナンデスーサステイナーは、この方と僕で開発をやりました。

アルダー/メイプル+エボニー
Pro-spec singlex3(alnico+felitemagnet)
Crew's mid-boooster
Wilkinson bridge w/1 big spring/3
tras-rod for
wide range harmonix

2. St'Blues/ ”Blues master”

’86に初めてアメリカでライヴをやるため、メンフィスにいったときに地元の有名なギターショップの”Strings&things”(Jeff BeckがBlow by blowのジャケットで抱えているレスポ−ルを買った店!)がよかったら 使ってみてくれと貸してくれたオリジナルのギターを気に入ってオー ダーしたもの。Stevie-Ray-Vaughnみたいなエッジがきいて太いサウンド。

Specは、よくわからないのですが、
アッシュ/メイプル+ローズウッド    
で,original pick upx2(tap有り)


この画像で気になるのは、後ろの壁に貼られた布あるいはカーペットの切れ端のように見えるグレーの物体である。タペストリーでもなく、引っ越しの際に柱や壁の角を守るために貼付ける「養生」にも似た風情だ。いったいこれは?

実は私はその正体を知っているのだ! このお宅には猫が2匹飼われている。猫科の動物につきものの「爪とぎ」対策用プロテクターである!この家を新築してすぐに飼い猫に「爪とぎ」をやられたそうだ。くれぐれもギターで「爪とぎ」されないようお気をつけいただきたい!やられたら落ち込むだろうな〜!

さて、最後になるが是永様に一言ご忠告申し上げたい!
若い娘らはオジサンをたぶらかしてタカルのが得意である!そりゃもう見事におごらせるのが上手である!くれぐれも娘のエジキにならないようお気をつけいただきたい!(どんな娘だよ?)



本日の結論
六弦倉庫のフアンであると明言されたからには、こちらで勝手にtanabe.tv登録会員とするぞ!

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「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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