片品的暑気候
2004年09月20日 片品村は日々暑うございました!




「熊レバ炒め」

群馬県片品村から帰って来たぞ。
それでは 9月18日〜20日に繰り広げられた笠松邸でのいきさつをご紹介いたそう!

9月18日の早朝5時起きで、身支度を始めた。出発目標時刻は6時。現地での私のコスチュームであるコック服は忘れるわけにはいかない!バタバタと身支度を始め、さらに片品村で集まった方々に試奏してもらうためのBugsGearのアコースティック・ギターを3本車に積み込んだ。

当初は、家族全員+手乗り文鳥ラッキーも同行する予定だったが、全員がドタキャンしてきたので結局前回同様に一人旅となった。家族はどうでもいいけど、せめてラッキーだけはつきあってほしかったなあ!(そうか〜?)

で、予定通り6時に車をスタートさせた。さすがに早朝は道路も空いていて順調だ。まずは東名川崎インターから乗った。ETC付きの車なので、するり料金所を抜け本線に合流すると・・・うおおお〜〜〜!!!なんぢゃこりゃ〜〜〜!!!早朝だというのに、すでに東名の料金所は渋滞が始まっていたのだ!様子を探りつつ進むと・・・うふ・・・うふふふ・・・わははは!!!ETC専用ゲートはガラ空きなのだ!それ〜〜〜!!!行け〜〜〜!!!渋滞中の非ETC装着車を横目にすんなり通過だ!ザマアミロ!

用賀で降りて環八に入った。ここも比較的空いていた。スイスイとまでは行かないがそこそこのスピードで進む。と・・・思っていたのだが・・・進むにつれ徐々にそのスピードが落ち始めた。最後のトンネルで致命的渋滞に陥った。ジリジリと進みトンネルをようやく抜け出せば、そこは工事中だった。いつまで続くんだ?この工事は。いっつも渋滞するよなあ・・・。

さすがに連休初日とあって、関越自動車道へ向かう車の数は多い。この時点で7時30分になっていた。料金所はまたしても渋滞しているのか?ううむ・・・やはりすでにその兆候は始まっていたぞ!だが大丈夫!私にはETCがあるのだ!ずらりと並んだ車の列の横を進みETC専用ゲートを目指した。

わっはっはっは!!!これまたすんなり専用ゲート通過だ!もうETC無しでドライブに出る気はせんな〜!その後はひたすら沼田の出口へ向かった。休憩無しの連続走行だ!赤城高原付近で事故渋滞が少しだけあったが、ほぼ順調に進んで笠松邸には10時に到着。ほぼ4時間のドライブだ。腰が疲れた!

笠松邸には既に前夜からの到着組がいた。レギュラー参加者だ!タコヤキストのササヤンは毎回、たこやきの材料を抱えて大阪から車を飛ばしてやってくる。私が走ってきた川崎からの4時間ドライブは大した事ではないのだ!

翌日は忙しくなるはずなので、着いて早々に笠松様と先着組を誘って片品林檎亭の様子を見に行く事にした。もちろん頂けるはずの熊肉受け取りも兼ねてだ。林檎亭ではご夫婦でお迎えいただいた。では、オーナーとして林檎のチェックを行おう!



ほほう!今年も豊作だな〜!うっすらと色付き始めているぞ。私の樹は昨年収穫量が予想の倍もあったので、今年はどうなるかと思っていたがさすがに大豊作ではなく、中豊作ってとこだろうか?笠松様の樹はとてつもなく大豊作となっていた!いままで笠松様は小豊作が多かったように思える。今年は大満足の結果となるだろう!これから1か月間は天変地異が起きない事を祈るのみだ!

大型台風の被害にほとんど遭わなかった片品林檎亭ではあるが、それでも被害ゼロではなかったようだ。私の木下にも1個だけ落果しているのを発見した。物悲しげな風景だ。



その日、すでに登録会員00133 栃木のYoshiko様姉妹が林檎亭に来られていた。これまた毎年恒例の出会いである。食材の仕入れにも行かなくてはならないので、そろそろ移動しよう。林檎亭の売店には熊肉、大量のトウモロコシ、大根がたっぷり差し入れとして用意されていた。大根は葉っぱもちゃんと漬け物にして全部食べるのだ!新鮮なものを浅漬けにすると美味いぞ〜!

昼から夜にかけては早くもバーベキューだ!今年のさんまは脂がのって丸々している。次々に焼いてほおばるのだ!盛大に煙が秋の空に吸い込まれて行く!一夜干しのイカもあぶって美味い!大量のトウモロコシも次々に焼かれて行く。これまた美味い!味覚を持つ事のありがたみをしみじみ感じるのだ!先ほどお会いした 栃木のYoshiko様姉妹も差し入れを持って笠松邸に登場!これまた例年の楽しみの一つとなっている。手作りの料理や野菜の差し入れを頂いた!

そうこうするうちに、人々は次々に集まり始めた。懐かしい顔が一年ぶりに揃い妙に嬉しい。その後は深夜までずっと前夜祭の宴会が続いていた。興が乗ったところで、登録会員00096でもあるベースの松本様にお願いして、BugsGearの試奏を兼ねたミニライブを開いてもらった。生ギターの音が夜のログハウスの中に響き渡り心地よい。

その夜、笠松様自家製のDVDが披露された。2002年の「笠松邸青空ジャズライブ」の記録映像だ。私もコック服姿で登場している。客観的な映像で観たのは初めてだ。その画面でしゃべっている自分の声を聴くと・・・見事に訛っていたぞ!

9月19日 今日もまたいい天気だ!むしろ暑いくらいだ。

今回気付いたのだが、変な料理をこねくり回すより、炊きたての白いご飯と新鮮な大根やキュウリ、ナスなどの野菜の浅漬けさえあれば良いのではないだろうか?空気の良い環境では必要かつ充分なほど美味いぞ!朝ご飯はそれで充分だ!

午後からミュージシャンも集まり始めた。これまた2年ぶりの顔合わせとなる登録会員00180和田様御一行、それに遅れること2時間で登録会員00035 橋本様も登場!これで全員揃った事になる。演奏開始前に、橋本様と一緒に片品林檎亭へ顔を出した。橋本様の林檎も豊作の気配である!笑みが浮かんでいるのを観たぞ。その帰りに、またもや大量のトウモロコシが林檎亭から差し入れられた!「余った分は皆さんのお持ち帰り用にしてください!」とありがたいご配慮である!

笠松邸に持ち帰ったトウモロコシはそのとたんに焼き始められた。次々に消費されて行く。本当に出来の良い今年のトウモロコシだ!今がピ〜クだぞ〜〜〜!!!近県の方は片品林檎亭にメールで注文してみよう!きっと満足するぞ〜!

さて、問題は「熊肉」である。解凍してみると、肉のかたまり以外に、骨付きの肉、レバーが入っていた。まず熊肉の脂と筋を丁寧に取り除く。この下処理を丹念にやらないとおいしく仕上がらないのだ。その後、熊肉を一口大に小さく切って、すりおろした林檎とニンニクの中に漬込んだ。これは林檎の酵素で肉を柔らかくするとともに自然の甘みを付け、ニンニクで獣臭を殺すための作業。

で出来上がった熊料理その1は「熊ゴーヤチャンプルー」名前の通りの料理だ。差し入れのゴーヤの薄切りと豆腐に卵、それに熊肉を一緒に炒めたものである。素材の個性がぶつかり合う料理となった。

「熊料理」その2は「熊レバ炒め」これまた「ニラレバ炒め」のレバに熊レバーを使ったものだ。レバーは薄切りにして塩コショウをし、うすく小麦粉を付け油通ししておく。その後一気に野菜とともに炒めて仕上げる。レバーは加熱時間が長くなると臭いが出るので、調理時間を極力短くしなければならない。そのために下処理として油通ししておくのだ。

その横では早くもジャズライブが繰り広げられていた。山村に響き渡るジャズを聴きながら料理をするのはとてつもなく贅沢に感じる。

他にもホワイトソースにたっぷりのチーズがこんがり焦げた「ライスグラタン」が好評だった。「あんな場所にこんな料理が出てくるとは思いませんでした!」と妙な褒め言葉も頂いた。たしかに、草地のバーベキューコーナーには異質な料理だったかもなあ!

ライブのファーストステージが終了したとき、ドラムの方から料理のリクエストがあった。「オムライスを食べたい!」ううむ・・・オムライスか・・・さて、どうする?まっとうな作り方ではつまらないし・・・。食材を入れた棚を探すと「業務用ドミグラスソース」の大きな缶詰が見つかった。これを使おう!

さらにご飯はどうする?ケチャップライスにするのか?それではノーマルすぎる。そうだ!朝出来上がった「栗ごはん」がまだ残っていたはずだ。これにしよう!ソースはタマネギの薄切りをたっぷり入れて煮込み直した。味を整え、準備完了。

栗ごはんは、すでに薄い塩味がついていたので、バターで炒めてコショウを足した。さらに炒め終わる直前にみじん切りのタマネギを投入。シャキシャキ感が無くならないように手早く炒めて準備完了。この栗ごはんを大皿にこんもり盛った。4人前の量がある。

次は卵である。4個を割りほぐし少し牛乳を加え、バターをたっぷり溶かしたフライパンで半熟になるまで加熱。その半熟卵で、お皿のご飯を覆うように被せた。その上からドミグラスソースを卵の半分だけかけた。これで焦げ茶と黄色のコントラストが食欲をそそる「オムライス」の完成だ!

出来上がりを屋外のテーブルに運ぶと、すぐに飢えた群れに消費されてしまった。そこで気付くのである。あれ?「オムライス」を注文したのはドラムの方で・・・今演奏真っ最中じゃん!あららら〜〜〜いかんいかん!てなことで、演奏終了にタイミングを合わせて、再度同じ「オムライス」を作るべきだろう。今回は無事に発注者のもとへと運ばれ絶賛のうちに胃袋へと消えて行った。

その後、雨がぱらついてきたのでライブ会場は室内へと移された。一休みの後にライブは延々続くのだ。同時に、タコヤキ班は延々たこ焼きを焼き続けていた。食っても食っても無くならない。材料がある限り、気力体力の限界まで焼き続けるのである!

その間、膨大な量のビール、酒、焼酎、ブランデー等、なんでもありの状態で消費されて行った。私は地味に水を飲む。笠松邸は水道が山のわき水なのでミネラルウォーターである。当然、ここで呑むコーヒーも美味いのだ!

ジャズライブも落ち着き、私の手も空いた事を見計らって、ギターの橋本様にBugsGearを試奏してもらった。3本持ち込んだうち、ローズウッドバックのDR-50ULの音が一番好きだとのご意見だった。バランスのとれた響きの良いギターである。しかも弾きやすい!との評価だった。まずは合格だろうな!

ギター橋本様は「ジャズギターはどんなカリキュラムなんですか?」と授業内容をとても気にされていた。実は私が使用している楽譜を持ち込んでいたのでお見せする事にした。楽譜を見ながら橋本様にレッスン曲をサクサク奏でられると悔しさ半分嬉しさ半分の複雑な心境である。

そのとき判明したのは、橋本様は「タブ譜じゃ弾けないっすよ!」だった。橋本様がギターを始めた頃にはまだタブ譜が世の中に無かったので、楽譜で勉強した経験しか無いそうだ。私は楽譜がだめなので、タブ譜に頼っているが、もうしばらく勉強したら楽譜だけで弾けるようにならないとアカンのだろうなあ・・・。

9月20日7時に目を覚ますと、外は今日もまた上天気!朝日がまぶしく照りつけていた。朝ご飯の準備を始める。まだ熊肉が残っていたので「クマゲティー」を作ることにした。スパゲティーナポリタン熊肉添えと言えばお分かりだろう。だが、一つ問題がある。15人分を作らなければならない。それだけの量のスパゲティーを一度に茹でるのは困難だ。だがやるしかない!何とか大鍋でやっつけ、野菜サラダと、野菜スープを用意した。

で、気がつけばもう9時となっていた。私はお昼には自宅に戻りたかったので、慌てて出発。いったん林檎亭に寄る「オーナー様用お土産トウモロコシ」を受け取るためだ。ついでに、急に来れなくなった林檎オーナーの登録会員00011 吉澤様の分のトウモロコシも預かって帰路へついた。

高速道路は至って順調、料金所もETCの威力ですんなり通過!この分では12時には帰宅できるか?と思っていたが、結局環八の渋滞をさける事は出来ず、自宅にたどり着いたのは12時30分だった。実は、高速を降りた時点で登録会員00011 吉澤様に電話をかけて「トウモロコシを引き取りにくるように!」と伝えておいた。幸い、本人も横浜方面へ移動中だったので、そのついでにピックアップする事になった。

帰宅後30分ほどして、吉澤様夫妻が登場。引き渡しは無事に終えた。大喜びの吉澤様であった!で、どうせ来たついでだからと、BugsGearを弾いてもらう「奇麗だし、いい響きだねえ!」と納得していただいた。

そういえば、林檎亭のご主人と話をしたところ、今年は暑さのせいで林檎の熟成が早いようだ。例年より少し早く林檎狩りした方が良いと勧められた。てなことで「登録会員林檎大収穫祭」は10月30日(土)〜31日(日)に行う事にした。その夜はまたしても笠松邸で盛り上がるとしよう!待ってるぞ〜!




本日の結論
BugsGearのギターを3本も持ち込み、ギター行商人のような私であった!

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