貢物的小町穴
2004年07月08日 早くも救援隊が駆けつけて!
 

UA-1Aが貢がれた。


「数日中に発表するので」

その昔1960年頃の事だ。私が幼い少年の頃、頻繁に東映のチャンバラ映画を観に行った。「赤銅鈴之助」「新吾十番勝負」など映画が娯楽の王様だった時代である。当時は、日曜日の朝に小学校の校庭へ映画観賞会参加費用10円を握りしめて集合すると、先生が映画館まで引率して連れて行ってくれた。つまり、多くの生徒が同じ映画を一緒に観ていた事実がある。これで学校中に共通の話題が持てたのだ。

チャンバラ映画のパターンであるのは「勧善懲悪」の精神だった。悪は必ず滅びるのである。主人公の善人が悪人どもに蹂躙され、あわやと言う状況に陥った時、聞こえてくるのは「呼子」のピ〜〜〜〜〜とかん高い音だった。御用提灯を掲げた役人達が大挙して町並みを駆け抜けて行く姿を、屋根の上から俯瞰で捕らえた映像がいまもまぶたの裏に浮かび上がるのだ!そして悪の巣窟へなだれ込みチャンバラ群集シーンへと突入するのである!

さて、このように応援隊、あるいは救助隊に類する援軍が駆け付けた場合、当時の映画鑑賞マナーとして、少年少女達はどのように反応していたのだろうか? 善人である主人公の窮地に緊張度を増していた観衆は一気にその精神状態から解放され「よくぞ、助けに来てくれた!」と、画面に向かって大拍手を行うのである!ブラボ〜〜〜!!!なのである!映画館中が割れんばかりの拍手で満ちあふれるのであった!そこに大人がいれば「よっ!待ってました〜!」とかけ声を掛けたかも知れないな。

ジョン・ウエインが活躍していた時代のアメリカの西部劇でも、インディアンに襲われた幌馬車隊を救いに騎兵隊が駆け付けてくるシーンがある。きっとアメリカでもそのシーンになると大騒ぎしたのだろうな・・・。

今の日本の映画館でそのような状況を体験することはなくなった。醒めた鑑賞態度である。だが、アメリカの映画館ではいまでも拍手があり、指笛が響き渡り「映画と一体化」して楽しむ様子が観察できる。「スター・ウォーズ」を、日本とアメリカの映画館で観たことがあるが明らかにアメリカで観た時の方がエンタテイメント性を感じたなあ。客のノリが違うのだ。映画館の前に並んだ人々を整理していたのはダース・ベーダーだったし・・・。

かなり昔だが、「E.T」をハリウッドのチャイニーズ・シアターで観た時に体験したのは、監督に対する観客の敬意である。画面に監督の名前が出たとたん、割れんばかりの拍手が巻き起こったのだ!すばらしいオベーションである!さらに、ストーリーが進み「E.T」を国家権力の手から逃がそうと、自転車に乗った少年達が「救援隊」として活躍するシーンになった。そしてついに警察の追手に追い付かれ、捕まってしまうのかと思われた瞬間、少年達の自転車は天高く舞い上がった!その瞬間、映画館は割れんばかりの拍手に満ちたのであった!これまたブラボ〜である!こんな環境にどっぷり浸かって見る映画は面白いよね!

さてと・・・なんでこんな映画の話からスタートしたのか?テーマは「映画」ではなく「救援隊」の方なのだ。前回のネタ「林檎的小町穴」を読まれた登録会員00092 羽鳥様は「これはいかん!救わなければ!」とジャズ・ギターの練習で泥沼に陥り混乱する倉庫番を救うべく、サンダーバードのごとく「救援隊」に変身されたのである!で、以下のようなメールが届いたのだ!

倉庫番さま
ご無沙汰しております。羽鳥です。
「林檎的小町穴」を読んで、机の奥にしまい込んだUA-1A を 思い出しました。
3年ぐらい前、取材した際の録音テープが、空気清浄機の音を拾ってしまって
肝心な取材対象者の音声が聞きとれないトラブルに陥ってしまいました。
これをMacで取り除こうと、わたしも同じように穴を探して、
ない穴を無理矢理にこじ開けようとUA-1Aを購入しました。
一回使ったきりで、この先の使うことのないであろうUA-1Aを
本日、宅急便で久々の貢ぎ物としてお送りしました。
是非ともクリアな音をMacに取り込んで、練習にお役立てください。
ジャズギタリストとしてステージに立つ日を楽しみにしております。

PS.市ヶ尾に引っ越しました。是非一度遊びに来てください。

UA-1Aを貢ぎ物としてお送りいただいたとは!うおおお〜〜〜!!!まさに「小町に穴」(勝手に作った『渡りに船』と同義語)の状況である。だが、このデバイスはすでに販売が中止されているので、ドライバの問題があるかもしれない。さっそくメーカーのWEBで調べてみると、ほほう!OS標準ドライバで問題無さそうだ!USB経由で音が取り込めるぞ!助かった〜〜〜!!!

こうして、tanabe.tvが築きあげた「貢物道」の精神は、脈々と登録会員諸氏の心の奥深くまで浸透し、倉庫番自らを救う形となって具現化しはじめているのである!だが、昨今「貢物道」の存在が忘れ去られているような気がする(そうか〜?)それは何故だろうか?倉庫番としてのカリスマ性が崩壊しはじめているのか?それともネタの偏りがアクセス離れを引き起こしているのか?他に原因はないのか・・・?

おおお!!!そうだそうだ!すっかり「逆貢ぎ物」の存在をわたし自身が忘れているなあ!施しを受けるばかりでなく、施さなければ功徳は積み上げられないのだ!(おいおい!話が宗教臭いぞ!)さっそく私の部屋を見回し「逆貢ぎ物」として登録会員諸氏に差し上げられるものはないかと探し始めてみた。

すると、MacのOSがOSXになったことで使えなくなったり、もう使わないであろうと思われる品々がいくつも存在したのである。これを眠らせておくのはもったいない。OS9をお使いの方々の中にきっと使える人々がいるはずだ!ならば数点を選びだし、登録会員諸氏に抽選で差し上げることにしよう!久々の「逆貢ぎ物大会」を実行しようと決意したのである!数日中に発表するので、しばしお待ちいただきたい!このように一つの貢ぎ物がさらなる貢ぎ物を生み出し「リサイクル」の輪が広がって行くのは、単に品物が動くだけではない「喜び」があるぞ!

今回の貢ぎ物のように「タイムリー」な品はブラボ〜〜〜なのである!おおいにブラボ〜〜〜なのである!
登録会員00092 羽鳥様ありがと〜〜〜!!!



本日の結論
ステージに立つ日はまだまだ来ない・・・。

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