六弦的同一性
2004年05月10日 この先、一波瀾起こるのか?
 

PRS SANTANA2 こいつにある疑惑とは?


「やっちまいな〜〜〜!!!」

いや〜〜〜!!!お待たせ、おまたせ!久々〜〜〜にハゲシイ六弦ネタである!

このところ例のD-45事件が片付かないため、しばし六弦ネタから遠ざかっていたが、そろそろなんらかの別 の動きをしてみないと六弦系アクセス者達から見放されそうな雰囲気も漂ってきたので、ここは一つ大ネタで遊んでやろうと企ててみた。私は再びドロヌマに嵌まるのか?その行く末をお楽しみいただきたい!

まずは事の起こりから。

今を去ること約4週間前、いつものごとくオークションの出品ギターを眺めていた時だった。目の意前に「PRS SANTANA2」が出現した。上の画像のギターだ。指板は御禁制の木材「ハカランダ」定価は118万円。カラーもサンタナイエローで申し分ない逸品である。定価が高額だということは、オークション落札希望価格もそれなりに高かった!そして・・・その出品ギターには一つの疑惑があった。

昨今の典型的な「ギター オークション詐欺」の出品者と非常に似通った出品パターンをとっていたのである!それでは何が「詐欺」を感じさせたのか?分りやすく説明しよう!

初出品の方がいきなり高級高額ギターを出品した場合、敬遠されがちだ。これは「詐欺取り引き」であるケースが非常に多いからだ。昨年からかなり続出していたパターンである。今年に入ってからも、明らかに詐欺出品だと思えるケースを私は何度も目撃しているが・・・。そんなやり方では最近誰も騙されなくなってきたので、詐欺師は次の作戦に出始めた。

まず安い金額の商品を数点オークションに出し、マトモな取り引きを数回行う。それを何度かくり返し「良い評価」を数回稼ぎ、信用度をアップする。そしていよいよ、存在しない高額ギターを出品し入金されると、あっさりIDを捨てて逃げる詐欺パターンがあるのだ。今回の出品者も発見した時点で好評価は「3」だった。いずれも安い出品物ばかり。十分に怪しさたっぷりの出品者なのであった!

さらに出品者のIDにも不安要素があった。某詐欺師摘発WEBの情報によると、詐欺師のIDは「アルファベット+数字」の確率が高いという。見事にこの出品者も、それにあてはまるIDだったのだ。オークション・ウォッチャー達はそれに敏感に気付いたのだろうか。価格的に問題ない出品のはずだったのだが・・・素晴らしいギターなのに誰も入札しなかったのだ。

こうして、このギターのオークション1周目は入札が一件もなく通り過ぎていった。たぶん、ウォッチャー達は「詐欺くせえ!」と感じていたに違い無い。やがてオークションは2周目を迎えた。スタート価格が若干上がっていた。1周目に売れなかったのに強気である!私はその時「この出品者はまだどのように見られているか気付いていないのか・・・」と哀れに想っていた。

そして運命の3周目。出品者はスタート価格を一気に下げてきたのだ!おおお!!!これはオイシイ価格である!私でさえ入札したくなる魅力的価格だったのだ!そこで、さらに私はウォッチを続ける事にした。「詐欺」か?そうでないのか?だれかヒッカカルのか?結果 が愉しみだ!と・・・。

3周目の締切り日。オークション終了30分前になってまだ誰も入札していなかった。おおお!これは大変なことになるのか?この思いっきり安い価格で誰かが落札するのか〜?と観察を続けたところ、終了10分前になり、その出品がキャンセルされ、この出品ギターはオークション上から突然消え去ったのである!なんぢゃこりゃ〜〜〜!!!

このようなキャンセルの場合、考えられるケースは2つある。

A 誰かが直接取り引きを目論み購入希望金額を提示、出品者が応じた場合。

B このままでは最安値で落札される可能性があると気付き、出品者があわててキャンセルした場合。

このような2通りの解釈ができる。だが・・・そうなると別の疑問が湧いてくる。Aのケースならすでに売買は成立し商談は終わっていることになる。もうこれから先はだれも観察出来ない状況だ。しかしBのケースだと・・・不可解なことになる。商品が存在していない「詐欺」の場合、出品者が取る行動では無い。「詐欺」だと取り消す必然はまったく無く、最後まで入札を待てば良かったのだ!ということは・・・ブツは存在している・・・と考える方が自然な思考である!

だが!すぐに同一「PRS SANTANA2」4周目の出品を発見した私だった!今回はスタート価格が5%アップしていたが、まだまだリーズナブル。さすがに今回は落札希望価格がかなり高めに設定してあった。落札希望価格を出す人々がいるとは思えない。つまり、スタート価格からどこまで価格上昇するかがウォッチャーとしては再び楽しみとなったのだ!観察を続けよう!

やがてオークション最終日となり、締め切り時刻が迫って来た。その時、ふと記憶の底の片隅にこびりついていた事実を思い出した。今出品されている「PRS SANTANA2」の木目に微かな記憶があったのだ。どこで見かけたのだろうか・・・?実物を観たはずは無い・・・。ギター販売のWEBはいくつもあるが、それでも無かったような気が・・・する・・・。ううむ・・・気になるぞ〜〜〜!!!

さっそくWEB検索に走った!数分後、ヒットしたのはなんと、登録会員 00138 Charge 田宮 様の管理するWEBだった。PRSギターマニアの間では有名なWEBだ。PRSユーザーたちが集まって、自慢の愛器をここに展示して見せびらかしているのである!丹念に探してみると・・・そこには出品されているギターとそっくりのブツが掲示してあったのだ!

木目を観察してみた。ギターの木目は人間の指紋と同じである。木目がまったく同じギターは2つと存在していない。撮影されている角度や光線が違っているので、少しは違って見えているが、この2本のギターは細かな特徴が一致していた。これは私の判断するところ、同一個体であると断言できる!

 
オークション出品物
 
WEB展示物


さあ!この状況をどのように理解すれば良いのだろうか?詐欺師が他人のギター画像を使って出品したと考えるより、このWEBに掲示しているギターを所有者がオークションに出品したと考える方が自然ではないのか?登録会員 00138 Charge 田宮 様に問い合わせてみるか?

お〜っと!だが、オークション終了まで残り15分になったぞ!まだ誰も入札していないなあ!さ〜てどうする?私が問い合わせしているうちに、このまま再び誰も入札せず消え去っていく運命なのか?この出品を誰もが怪しいと感じたまま終えていくのか?

と・・・次の瞬間!私の中の「やっかいごと引き込み根性」が「やっちまいな〜〜〜!!!」と炸裂した! 楽しんでやれ〜〜〜!!!ええい!とオークション開始価格に少し加えた金額をぶち込んだのである!この価格ならどうせ終了10分前には誰かが追い掛けて来るはずだ!と気楽に構えていたのだが・・・。

終了10分前までに、誰も追い掛けてこなかった。終了5分前・・・誰も来ない・・・そして3分前・・・まだ来ない!やがて2分を切り・・・1分を切り・・・ついに終了!となってしまった!つま〜り!なんともはや、私がスタート価格のまんまで落札しちまったのだ〜〜〜!!!うおおお〜〜〜!!!なんてこった〜い!久々にやっちまった〜〜〜!!!

さ〜てと、これから先の波瀾の展開は気になるだろう?続報を待たれよ〜〜〜!!!



本日の結論
またあの悪夢が蘇るのか?それとも・・・。

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