通信的博打街
2004年04月20日 果たして海外のホテルは!
 

この画像は?


「本当に砂漠の街だなあ・・・」

出張者達は本当に目的の地に行ったのだろうか?何となくそんなことを考えてしまう私であった・・・。

毎年この季節になるとやってくるのが「NAB」と呼ばれる「放送機器展」である。アメリカ・ラスベガスのコンベンションホールで大々的に開催され世界中の放送関係者、映像制作者達が集合するのだ。昨年はアメリカのイラク攻撃が、「NAB」開催直前に始まったので日本の多くの企業が出張を見合わせた。当社でも私が「すまんが・・・今回は出張禁止にする!」と出発数日前に申し渡しをしたのであった。あれから1年・・・。今年は無事に担当者2名が旅立っていった。

さて、そんな時私は「NAB」には直接関係ないのだが、別の実験を考えていた。以前、御紹介した「iSight」による映像チャットの実験である。今までおこなった通 信実験では、自宅で相手がMacの場合、上手く映像と音声によるチャットが成功した。相手がWindowsだとその段階で諦めていたのだが・・・。

最近になり、WindowsでもAOLのIM5.5を使えばMacのiChatAV2.1と映像チャットができると知った。知るだけでは話にならない。早速実験に及んだ。選んだ相手は、当社の社員である。新しいノートパソコンを手に入れたついでに、WEBカメラも手に入れたと聞いたので、早速自社内でそれが上手く行くのかを検証した。

相手は5階のフロア。私は4階である。それぞれのソフトを設定しネットワークネームをぶち込んだ。しばらく上手く繋がらなかったが、5分程して突如相手の顔が映し出され音声も聞こえてきた!おおお〜〜〜!!!まさしくMacとWindowsの融合である!一つ残念だったのは、相手の画質だ。相手はUSBタイプのウェブカメラである。当方の「iSight」よりかなり画質が劣っていた。

しばし画像や音声を確認した後、お互いの機材の状況を見比べるために4階と5階で人間だけ入れ代わってやり取りをしてみた。やはりMacの環境の方が、このような通 信には向いていると感じたなあ。画質は別としてこれでMacとWindowsの映像チャットの壁はなくなった。そこで次の実験はラスベガスである!

4月19日月曜日。私は会社のMacに朝一番でiSightを設置した。これで何時でも相手さえ映像チャットの接続をしてくれれば対応できるってえもんだ。さあかかってらっしゃい!だが・・・何時までたっても相手が接続する気配が無かった。そのまま一日が過ぎようとした夕方、ラスベガス現地時間01時頃、突然文字チャットで呼び出された。

おおお〜〜〜!!!確かにその相手はラスベガスに出張中の社員である!東京で打った文字とラスベガスのホテルの一室で打っている文字が交互に画面 に並んで行く!不思議な感じだ。文字チャットは確認できたので、いよいよ画像チャットへトライだ!だが・・・呼び出しはあるのだが、開通 しない。何度やっても開通しない・・・。ううう・・・。やはりダメか・・・。

実は昼間に、当社のネットワーク管理者と話をしたのだが、どうもセキュリティーの問題や通 信相手の環境で映像チャットが上手く行かないケースが多かったので、全面的に外部との映像チャットが出来ないサーバ環境にしてしまったようだ。ううむ・・・。くっそ〜〜〜!!!実験が上手く行かないはずだよな〜!

しからば、どうする?やはり私の自宅で実験するしかないか!てなことで、日本時間の深夜であり、ラスベガス時間で早朝の時間帯に通 信テストを行うことにした。日本時間4月19日23時から実験開始だ!

23時20分頃、iChatに相手が参加して来たマークが点灯した。さっそく通信開始である!ところが・・・何度やっても画像が出てこない。文字チャットだけはできる状況だった。そこで作戦変更した。ヤフー・インスタントメッセンジャーを使ってみた。すると・・・おおお!!!相手の画像が映りだした。


画像は1秒ごとに少しずつ動いている。いかにもホテルの部屋の風情だ! これがラスベガスの部屋か〜!結局その先は、当方の画像が相手に届くことは無かった。そのまま画像はヤフーで受信しつつ、文字はiChatで打ち続けた。そして、最後に相手がカメラを窓際に移動させ、ホテルからラスベガスを見下ろす朝の風景を見せてくれた。本当に砂漠の街だなあ・・・。これで、確かにラスベガスに出張していることが証明されたぞ!




本日の結論
まだまだ問題が多い映像チャットだなあ・・・。

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