改造的妄想七

2004年04月04日 構想50日ついに到達した!


カーナビ初心者が思いきってやっちまった〜!いよいよ完成だ!

「ディーラーに聞くに限る!」

4月4日朝、娘を駅まで送る為、車のエンジンをかけた。すると、いつものごとくカーナビのスイッチが入った。T○Y○TA純正カーナビには、ナビゲーションをサポートするアニメのキャラクターが搭載されている。その名をキャラクター自身が「日向エリ」と名乗っている。毎朝起動する度に日向エリが画面 に登場し、当日が何の記念日であるかを教えてくれるのだ。そして、本日が何の記念日であるかを日向エリが音声で伝えて来た。

「今日はオカマの日です!」

おいおい!確かに世間ではそのようなギャグも口走る日ではあるが、T○Y○TA純正にこんなもんまでプログラムされてんのかよ〜!と娘と二人で大笑いした瞬間であった!さて、カーナビ改造計画のその後はどうなったのだろうか?新車購入後1か月目の無料点検の日が近付いて来た事と、もらい事故の修理見積りの為、4月3日ディーラーに車を持って行く事になった。このチャンスを利用しない手は無い!

4月3日朝に車を届けた際、ディーラーの営業N氏に、フロントパネルの取り外しと「速度センサー」「パーキングブレーキセンサー」「アース」それぞれのケーブルに目印を付けてくれるように頼んでおいた。それさえ分かれば私の知識で改造計画はクリアできるはずなのだ。車をディーラーに預けたあと、作業が終わるまで渋谷で映画を見てくる事にした。妻と二人で映画に昼飯を済ませ数時間後に戻ってくると、見事にフロントパネルが外され準備されていた。カーナビそのものは元通 り取り付けてあった。

「裏側のケーブルがわかるように目印が付けてありますので問題ないと思います。
 カーナビはビス4本で留めてあるだけですので、すぐに外れますから!」

担当営業氏はそう伝えると車のキーを差し出して来た。確かにカーナビの裏側に何やらタグが付けられているのが隙間から見える。取りあえず自宅まで戻る事にした。帰宅後、フロントパネルからスイッチ取り付け予定のパーツを取り外した。早速、以前から準備していたスイッチとケーブルを引っぱりだした。

最初にやる作業はスイッチの取り付けだ。慎重にスイッチ位置を決め、パーツに穴を開けなければならない。プラスティックパーツなので、まずは細いハンダゴテを利用しセンターに小さな穴を貫通 させた。その後、リーマーを使い徐々に穴のサイズを広げ、スイッチのネジ径と穴とがピッタリになるように加工した。数回空合わせをしてサイズ決定!

外が暗くなって来たので、本作業は翌日に持ち越す事にした。

4月4日オカマの日の9時30分。ドライバーやニッパ、ラジオペンチ等加工に必要な工具と取り付けるパーツをバッグに放り込み、娘を送る為に車に乗り込んだ。帰宅後の10時15分、駐車場の前にある広場に車を置き、作業に取りかかった。まずは、カーナビ本体を取り外す。ビス4本だけなので、すぐに終了。ズルリと本体を引き出した・・・。

おおお〜〜〜!!!なんぢゃこりゃ〜〜〜!!!思い掛けない光景がそこにはあったのだ!


上の画像をよ〜く御覧頂きたい。以前、私が「パーキングブレーキセンサーはこれではないか?」と予測していた赤いライン(赤丸の中)に何のタグも付けられていなかったのである!つまりこの赤いラインは「パーキングブレーキセンサー」では無いと言う事だ。おおお!!!あぶねえあぶねえ!調査が中途半端なまま、いきなりぶっちぎらなくて良かった〜!と胸をなで下ろしつつ、タグを確認した。

それぞれに「パーキング」と「速度」の文字が書かれていた。で、アースはどれなのだ?探してみたが、そのような「アース」のタグは存在しなかった・・・。さてどうしようか?アースは本体に繋がっている金属部分に接触させれば、ラインに繋がなくても問題ないのでまあいいか!てなことで、実作業に入る事にした。

「速度センサー」「パーキングブレーキセンサー」のラインはかなり細い。余分に切り取ってしまわない様、意を決して切断!被膜を剥いで1cm程芯線を露出させた。後は回路図通 りにスイッチのラインと接続するだけだ。取りあえず仮つなぎをしテストをする事にした。ちまちまとした作業を行なうので老眼には辛い作業である。遠近両用眼鏡のありがたさを感じる瞬間であった。



アースのラインは、カーナビを車体に留めるビス穴に繋いだ。この時点ではまだそれがアースとして成立してるのかは分からない。10分後、仮つなぎが終了した。実際に操作してみよう!まずスイッチをONにし、テレビを映し出しながらパーキングブレーキを解除してみた。おおお〜〜〜おおお〜〜〜!!!ちゃんとテレビが映りっぱなしである!ここまでは大成功だ〜〜〜!!!

さて、次は速度センサーのチェックである。車を走行させ、時速5km以上になれば速度センサーの領域に入る。駐車場の中を走り出した。狭いのでなかなか感じが掴めない。マンション駐車場から出て、近辺を走り回ってみる事にした。ふっふっふ・・・テレビガ映り続けている。問題ない!スイッチも切り替えてみる。素早く反応し、これまたまったく問題無さそうだ。

一旦路肩に停車し、次の実験に取りかかった。今度はDVDのチェックである。テレビの電波は走行中に乱れやすいので、長距離の旅の場合は助手席でDVD鑑賞っちゅうのもアリなんじゃないか?そう思ったのだ。DVDをセットし再出発!ふっふっふ・・・テレビと違って走行中の画面 に乱れは全く無い!分かっていた現象だが何となく嬉しい!

これで結線は完璧である事が判明した。仕上げをする為に再びマンション駐車場に戻って、絶縁テープで結線部分をカバーし、アースも外れないようにしっかり留めた。スイッチ類をフロントパネルに設置しはめ込み、本来の運転席の姿に戻した。ふう・・・これで完成である!以下の画像が、切り替えスイッチの設置部だ。スイッチを上にすると、走行中にテレビが観られる。スイッチを下にすると、カーナビ純正オリジナルの配線に戻り、本来の正確なカーナビ機能を取り戻す。



これで、2月中旬から研究テーマとしていた「走行中に純正カーナビにテレビを映そう!低価格でね!作戦」は実費支出約680円で完成を見たのである!それでは、ポイントをおさらいしておこう!

● 各センサーのラインはディーラーに聞くに限る!
● 切り替えスイッチのハンダ付けは細かい作業なので、充分に習熟しよう!
● 走行中のテレビの映りは決して良く無い!

結局、この作業は何を目指したものだったのだろうか?私はテレビを観たかったのか?そんなわけはないなあ。運転中に観たいわけじゃ無い。それではなんの為に?私は明確に意識しているのだが、これは「ネタ」の為であるとしか思えない!昨今のネタ不足に見舞われた私は、これ幸いと「長期ネタ」に育て上げていた気配があるのだ。単純に技術的興味もあったはずだがね。

人は、やっちゃダメと言われるとやりたくなるものだ。カーナビは走行中にテレビを映さない仕組みがあると言われれば、それを破りたくなるのは私の本能的な反応だったのだろうな。作業結果 よりも加工行程とカーナビの仕組みが解きあかされていく様を楽しんでいた私だったのである!

「私もやってみたい!」と御考えをお持ちの貴方!これを読んで大失敗されても、大事故を起こされてもそれはあくまでも「自己責任」において実行していただきたい!私の発表した内容が貴方の失敗につながったとしても、一切クレームは無視するので御了解頂きたい!さてと・・・次はなにをやろうか?



本日の結論
最終的に、あまりメリットがある作業だったとは思えないな〜!

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