契約的新車談
2004年02月15日 主旨が違うような気もするが!




「だから本末転倒だってばあ!」

貴方のおたくでは、車をどのようなローテーションで購入されているだろうか?当家では現在「T●Y●TA エスティマ ルシーダ」を使っている。もう6年以上乗っているので、今年の秋には3回目の車検がやってくる予定だった。そして、最近になり、ちょっと振動音が出たり、そろそろタイヤの交換もしなくてはなどと出費が必要な状況が見えて来た。

車検前にある程度の財力を使ってメンテナンスするのも何となく悔しい感じだ。気に入っていた車なので、このまま乗り潰そうと思っていた車である。その出費もしかたがないか・・・とあきらめていたのだが・・・。2月9日になり、突然妻がこう言い始めた。

「修理や整備にお金を使うんだったら、もう買い替えた方がいいんじゃない?恐いし・・・」

私には、買い換えの発想がまったく無かったのでかなり消極的に「へ?」と返事しておいた。今は財力も無いはずだし・・・。かといってローンを組むのも嫌だ。いままでローンで車を買った経験が無い当家である。いつもキャッシュオンリーだ!だが、妻の過去の経験を考えると、そう簡単に却下できる申し出ででも無いなあ・・・。しばし悩んだ。財力について妻に確認すると「しっかりため込んであるわよ!」と自信ありげな発言なのであった!ホントかよ〜!

前回「T●Y●TA エスティマ ルシーダ」を購入する直前に起こった妻の恐怖体験は、かつて独断倉庫で御紹介したのだが、最近tanabe.tvにアクセスされるようになった方々の為にもう一度書いておこうか。

あれは6年前の事。タウンエースに乗っていたころの話だ。3回目の車検を通して1か月後の日。私の帰宅時に駅まで車で迎えに行こうと、20時頃妻は家を出た。当家のある地帯は急坂が多い。妻は長い直線道路を突っ走り、急なカーブの長い下り坂に差し掛かった。下り始めたその時!突然ブレーキが効かなくなったのだ!ハンドルも重くなって上手く操作できなくなった!坂を下り切れはそこは交差点!大事故の予感!

電装系のトラブルでブレーキとハンドルのパワーが切れたのだ!妻は必死になってブレーキを踏み込んだ!女性の力では過酷な状況である!いくら踏み込んでも車は止まらなかった!交差点は迫る!だが・・・必死のブレーキ操作で、車は交差点手前の停止線ギリギリで止まりなんとか難を逃れる事が出来た。そして、翌日には「T●Y●TA エスティマ ルシーダ」に買い替えたのだ。これが妻の恐怖の体験である。この経験があったので、車の調子がちょっとおかしいと感じたとたんに「買い替えたい!」との欲求が妻に沸いたものだと信じていた私だった。

話を戻そう。
私が逡巡している内に、妻は早くもディーラーに声をかけていた。当家がずっと車を買い続けているディーラーは「ト●タ東京カ●ーラ 瀬田店」である。購入に際し、常識的にはいくつかのディーラーに競合させて価格を下げさせるのだろうが、今回はインターネットで情報を収集し、妻はそれをぶつける作戦に出たようだ。

2月11日午後営業マンはカタログとPC+プリンタを抱えてやって来た。試乗車として「エスティマ ハイブリッド」も持って来ていた。万全の態勢である!しばし御歓談。カタログデータからの選択では当家が買うとしたら「エスティマ ハイブリッド」ではないか?と判断をし始めていた。

すぐに駐車場にあった「エスティマ ハイブリッド」に試乗。仕様をチェックした。両サイドのパワースライドドアを妻はいたく気に入ったようである。ちょっと車を動かしてみたが、さすがにハイブリッドは動き出しが静かだ。シート高も低くて乗り降りしやすく、見た目も穏やかな感じがする。振動も少ない。エコカーだけに穏やかさの強調か?ところが・・・チェックが進むうちに、ある妻の陰謀が見え始めた・・・。

妻はいやに熱心に「カーナビ」のチェックをするのである!そして!その陰謀が明らかになった!車の調子が悪くなり始めたのが買い換え発言のきっ掛けだが、実は最新の「カーナビ」を取り付けたくて、ついでに車の買い換えを主張していた妻だったのだ!おいおい!カーナビが先かよ〜!本末転倒じゃね〜のか?

営業マンは週末の2月14日に、再び試乗車を用意してやって来ると約束をし帰っていった。

営業マンが帰った後「エスティマ ハイブリッド」の検討を家族で始めた。仕様の詳細を読む込むと、ある事実が発覚した!妻が希望している最新型「ハードディスク・カーナビ」は音楽CDを一度使うとそのデータがハードディスクに蓄積されていくのだ。CD連奏とは比べ物にならないデータ容量 である!ハードディスクはカーナビ用と音楽用の2つが搭載されていて、音楽用は20GB。車に「iPod」を取り付けたようなものなのだ!車の中にCDケースが散乱する事が無くなるぞ!おおお〜〜〜なんてこったい!娘が狙っていたのはこの理由か〜!

しか〜〜〜し!この「ハードディスク・カーナビ」は「エスティマ ハイブリッド」に取り付けられない仕様なのである!うおおお〜〜〜!!!なんだよ〜〜〜!ここで家族の思惑が大きく錯綜し始めた。

夫の主張 これからの時代は地球の事も考えて、ハイブリッドカーにするべきである!7人乗り!

妻の主張 ハイブリッドカーに希望のカーナビが付けられないのなら、ガソリン車でもいい!

娘の主張 カーナビは絶対「ハードディスク・カーナビ」にしたい!絶対8人乗りがいい!

ううむ・・・相反する主張渦巻く家庭内になった!が、家庭平和は「妻の主張を採用していれば保たれる」との長年の教訓を胸にまっ先に主張を引き下げる私だった・・・。ではガソリン車はどれにするのだ?かなりのタイプ数があるぞ!で、次に浮かび上がって来たのが「エスティマ アエラス G-エディション 特別 仕様車」だった。 かなり高級感溢れる仕様になっている。これなら希望のカーナビが採用できるのだ!


エスティマ アエラス G-エディション



2月14日、午前中に営業マンはやって来た。持ち込まれた試乗車は「エスティマ アエラス」だった。G-エディションではないので、細部のニュアンスは分からないがボディカーラーの見当材料とした。営業マンの説明は続くうち、私の主張が頭をもたげて来た。ガソリン車でもよいが「7人乗りにしたい!」との希望である!

詳細に渡り仕様を詰めていったが、最終的に問題となったのはボディーカラーだった。選択肢は「シルバーメタリック」か「ベージュメタリック」まで煮詰まったのだが、妻が「カタログのカラーじゃわかんない!」と主張!目の前の試乗車は「シルバーメタリック」だ。営業マンはすぐに「ベージュメタリック」の試乗車手配に掛かった!と、同時に最終的な価格交渉である!

粘る妻、戦う営業マン!日々の仕事で同じような値切り攻撃にあっている私はついつい営業マンを応援したくなってしまう!(おいおい!)とてもその場に居られなくなり、交渉は妻に任せてしばらく自室に引っ込んだ。弱虫と呼ぶがよい!やがて営業マンはとどめを打つように口走った!「じゃあ、これをこのようにして総額でピッタリ!というとこでいかがでしょうか?」ふっふっふ・・・その発言を待ち望んでいたのだよ私は!

だが・・・妻はそれでも追撃の手を休めなかった!あれをつけろ、これをつけろ、前回はあれもオマケだったわよ!と容赦ないのだ!もう許してやってくれ妻よ!営業マンは頑張ったのだぞ〜!だが・・・うおおお〜〜〜営業マンもそれに追従して来たぞ!その条件を全部呑んだ見積もりを作り直し上司宛にFAX送信したのだ!それが承認されれば、妻も納得するのだが!

10分後、当家から30分程離れた販売店のすぐそばに、販売したばかりの「ベージュメタリック」があり、今なら駐車場に置いてある事が判明! しかも、持って来ている試乗車はその営業所から持って来たものだと言う。販売店に車を返しがてら、家族全員で「ベージュメタリック」の色確認に向かう事にした。ついでに、試乗車のカーナビのチェックと操作確認も兼ねての道中である。

かくして30分後、個人の持ち物である「ベージュメタリック」の「エスティマ アエラス」をじっくりと観察した。試乗車ではないので、乗り込む事は出来ないが、これで妻も納得したようだった。で、その個人駐車場で最終的な仕様の決定を出した私である。「エスティマ アエラス G-エディション ベージュメタリック 7人乗り!」再度当家に戻った。その道中で、営業マンに電話が掛かって来た。妻が出した条件は全て承認されたようであった!

帰宅後、契約書の作成に取りかかった。15時半、契約完了!ふう〜〜〜・・・。


さて、今回の騒動を振り返ってみると、発端は「カーナビ」である。妻と娘が最新カーナビを取り付けたい為に、車を買い替える暴挙であった言える。しかし・・・そこには計算違いもあった。妻はテレビが映るカーナビを希望していた。確かに選択した機種はそれが可能である。だが安全確保の為、運転中にテレビは映らない仕様なのだ!運転者が停車中にテレビを見ることはあるのか?ふつうは無いよな・・・。

さらに、私が感じた疑問は「このカーナビのTVチューナーは、地上デジタルに対応しているのか?」であった。聞いてみると営業マンも「無理でしょうねえ・・・」と言葉を濁していた。つまり、このTV受信機能も2011年には映らなくなってしまうのだ。その時はまたカーナビを替える為に、ついでに車も買い替えるってことか〜〜〜!!! ワケわかんねえな〜〜〜!!!わっはっはっは〜〜〜!!!(だから本末転倒だってばあ!)



本日の結論
フェア中だったので、ETCがオマケで付いて来た!

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