貢物的手塚本
2004年01月12日 大量に本が届いたぞ!
 

ずらりと並んだこの本は何だ?


「毎日1冊読んでも2か月かかるか?」

ゲホゲホ・・・グェホグェホグェホ・・・ぐぇ〜〜〜ほっ!と、今日もまだまだしつこく咳が続くのである。辛い・・・ゲホ・・・。この3連休もひたすらコタツに埋まってジッと寝るだけの日々が続いていた。

ちょうど一年前に初顔合わせを行なった登録会員がいる。登録会員00174内藤様だ。内藤様は六弦ネタと読了ネタのファンである。御自宅が近所なので、昨年は一緒に「シュウマイ工場試食ツアー」にもおつきあい願った。記憶に新しいイベントである。

そんな内藤様から「1月12日に貢ぎ物を届けます」と先週御連絡があった。彼も読書家なのである。内藤様からの貢ぎ物といえば「読了本」であろうと予測するべきである。私の提唱する「貢ぎ物思想」に賛同された内藤様は私にもその思想を適用されたのである!

かくして予定の日がやって来た。当家マンション入り口に到着された内藤様は車を駐車場に入れた。そして、携帯電話で「今到着しました、これから行きます!」と連絡があった。だがその時、私はちょっと嫌な予感がしたのだった・・・。当家は9階の一番奥にある。ところがエレベータは7階までしか無い。そしてエレベータから当家の間に5本の階段が9階まで続いている。

だが、当家のマンションに不馴れな訪問者には、盲点となる到達経路が存在しているのだ。大きな荷物や重い荷物を持った訪問者の心理としてはエレベータから降りると、まず体力があるうちに9階まで真直ぐ階段を上がりたくなる。ところが、9階まで到達して「なんぢゃこりゃ〜〜〜!!!」と嘆く事になる。

9階に続く階段はそれぞれ独立しており、9階に到達しても水平方向にはまったく移動できないのだ。つまり当家にたどり着く為には7階でエレベータを降りたら7階の通 路を一番奥まで進み、その階段を9階まで昇らなければ決して当家玄関にたどり着く事は出来ないのだ!

内藤様は一度当家に来られた事がある。だが、その時は私が一緒に歩いたので到達経路の仕組みをお伝えしていなかったはずだ。内藤様からの電話を切った瞬間にその事実に気付いたのだ。私はすぐに玄関を飛び出し内藤様を探しに出た。だが・・・すでに内藤様は移動を開始している。5本ある階段のうちどこにいるのだ?

私は当家玄関先から階段室方面を眺めて待ち受ける事にした。

と・・・ドタドタと重い荷物を持って階段を上がる足音が聞こえて来た!音の方向を観るとやはり・・・うっひゃ〜〜〜!!!当家には絶対到達できない隣の階段室を上がって来たのだ!嫌な予感はやはり当たってしまったのだ〜!内藤様とフェンス越しに声を交わした。内藤様の顔は引きつっていた。よっぽど重いのだろう!腕に抱えた段ボールには本がぎっしり詰まっているようだ。すぐに、もう一度7階まで下がってから昇り直すように説明する私であった。私も7階通 路まで迎えに降りた。

ようやく当家にたどり着き、段ボールを私も抱えてみた。ううむ・・・こりゃあ大変だ!15kg程度はありそうだ。内藤さま〜!ごくろうさま!とねぎらいの言葉をかけるしかない私である。さっそく箱から本を出してみた。コタツの上に広げてみると・・・。


手塚治虫の著書がずらりと大量である!もちろん漫画である!横に並べてみた。読み終えるにはかなり時間が掛かりそうな量 である!漫画の本を電車の中では読む習慣を持たない私だ。自宅だけで読むとすればどれほどの時間を要するのだろうか?毎日1冊読んでも2か月かかるか?


箱から出て来たのは漫画だけではない。通常のミステリー本も8冊出て来た。右から2冊は私もすでに読了している本だった。すぐにどなたかに差し上げる事になるだろうな。


私が読んだ事のある本は漫画も含めた全部の中で4冊だけだった。かくして当家には以前からあった在庫本も加えると「未読本」が一瞬にして90冊程溜まってしまったのである!これでしばらくは「BOOK OFF」通いもしなくて済むなあ〜!ヤッホ〜〜〜イ!

で、手塚本の中でちょっと嬉しい品揃えがあった。手塚治虫漫画の原点となる初期作品が4冊あったのだ。これは復刻で、しかも文庫サイズなので価値としてはたんなる「中古本」の扱いだが、本物の初版本であれば今では数百万の価格がついているはずだ。

そういやあその昔、母方の祖母の家にそれらのオリジナル本が転がっていて、私も読んだ記憶がある。あの家もずいぶん昔に取り壊されたので、その時に一緒に処分されたのだろうなあ・・・。ううう・・・もったいね〜〜〜!!!などと、古き良き時代を懐かしく思い出した一瞬であった。

そして、内藤さまはこう言う。
「子供の頃は漫画を読んでいたら親に『勉強しろ!』って怒られましたよね。
  大人になると堂々と読めるんでうれしいですよ!」

確かに、そんな時代もあったなあ・・・。だが、今は手塚治虫のおかげで親そのものが「マンが世代」として育っているので「そんなにマンが読むんだったら、売れっ子漫画家になれ!」と子供に言う可能性もあるのでは?などと想像する本日である。

てなことで登録会員00174 内藤様〜〜〜!!!ありがとう〜〜〜!!!



本日の結論
手塚本のシリーズものの中に途中が抜けているものがいくつかあった。
急いで抜けている本をBOOK OFFで見つけなくっちゃ!

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