2001年05月16日 いよいよ配線作業に突入したのだ！
これが配線する直前のコントロールキャビティーの姿！
「 私もなかなか進歩しているようである！」
さて！いよいよ「YAMAHA SG2000」のギターレストア作業は配線作業に突入する！パーツを所定の位 置に配置して、ボディーをひっくり返すと上の画像のようになっている。これを元通 りハンダ付けすれば出来上がりだ。楽勝である！実に楽勝である！
だが・・・いつものようにそこには落とし穴が待っていたのだ！元通りと言うのは元の状態を把握していた場合にのみ可能である！では私はどうなのか？それがまったく把握していないのである！こいつを分解する前「はは〜ん！楽勝じゃん！理屈が分かっていればこんなもんチョイチョイと出来上がるわい！」とナメテいたのだ。その為、丹念な証拠写 真を撮影する事も無く、図面に書き起こす事もなく、一気に取り外したのであった！
「理屈通りに配線する」事ができれば問題ないのだが・・・イザそれを目の前にすると「あれ？これでいいんだっけ？」と疑問が浮かび始めたのだ。私が理屈で知っている配線とこいつは微妙に違うのである。うっ・・・イカン！だが現在手元にSG2000のオリジナル配線図は存在しない。さて・・・どうするのだ？そうだ！サンプルが手元にあるでは無いか！GIBSON LPは同じ配線のはずだ。裏蓋を開けて見れば良いぞ！
5分後、私はさらに悩む事になった。これまた私が考えていた配線と微妙に違うのだ。ううう・・・ううう・・・これはイカンぞ！きちんと理屈で理解していれば問題ない作業なのだが、私の知識にはやや怪しい部分があるのだ。「これで行ける！」との自信はまだ生まれてこないのだ！他に方法はないのか？
と、その時！アレがあったではないか！まさにこの為に買ったようなものである！それは幻の名器「YAMAHA SG175B SANTANA MODEL」である！このギターが発展してSG2000が生まれたいきさつがあるのだ！となれば配線は同じはずだ！うおおお〜〜〜！これで楽勝だ〜〜〜！！！
で「YAMAHA SG175B SANTANA MODEL」の裏蓋を開けて愕然と呆然とする私であった！コントロールキャビティーに観察できたのは「GIBSON LP」と同じ配線だったのだ〜〜〜！！！ちが〜〜〜う！私が欲しい配線はこれではな〜〜〜い！
これが SG175Bのコントロールキャビティー内部
しかし、SG175Bのコントロールキャビティー内部は美しかった！整然とモノトーンで整えられたそのたたずまいは工業製品の美しさを持っていた。だが、いくら美しくとも私の欲しい情報はそこには無かった。しかたがない！とっとと蓋を締めてしまおう！さて・・・どうする？どうするのだ〜〜〜！！！
そうか！次の手を考え付いたぞ！まず、音が出るかどうかのテストをする為に、最小の配線を行ってみよう！それでサウンドチェックをしてから、じっくり再度配線勉強し完成させれば良いではないか！まずはフトントピックアップだけをボリュームに繋いだ。トーンは繋いでいない。そこでアンプに繋いでみた。
おおお！シャッキリした音が飛び出して来た！なかなか快感である！そりゃそうだな、トーンを繋いでいないのだピックアップの音がダイレクトに出て来るのだ！ 次にリアピックアップも繋いでみた。これはさらに高音域タップリのサウンドが飛び出して来た！ううう！これでピックアップには問題が無い。ピックアップ切り換えスイッチもノイズ無く作動している。いざとなりゃこのままでも使えるな。好きなサウンドではあるが、やはりトーンコントロールが出来ないと寂しいな・・・。
と、その時私に神が降りた！そこから先の配線の理屈が突然閃いたのだ！な〜〜〜んだ！そんなことだったのか〜！まずはフロントピックアップにトーンを繋いでみた。これでOKのはずだが・・・再びサウンドチェック！ふははは！わはははは！ぎゃははは〜〜〜！！！完璧だぞ〜〜〜！！！トーンコントロールは何の問題も無く作動するぞ！さっそくリアピックアップにもトーンを取り付けた。最終サウンドチェ〜〜〜ック！問題ない！豊かなサウンドが聞こえて来たぞ！深夜なので小さな音でしか確認できないのだが、ノイズも無いようだ。これで配線作業は無事に終了した。今までの経験から考えると、もっと悲惨な結果 が待っている可能性を予想していたが、私もなかなか進歩しているようである！トータル1時間程で配線作業は完了してしまったのだ！プロに言わせれば「そんなにかかったの？」と言われそうだがな！
これが完成した配線だ！
これでSG2000のレストア作業は完了したかに思えるが、実はそうではない。実は2日前に「YAMAHA渋谷店」にいくつかのパーツの発注をしたのだ。サビの激しい部品と、どうしても交換したいパーツを注文しておいた。それが届けば、一気に完成するはずだ。たぶん今週末には届くだろう。完成の喜びは週末まで待たれよ〜〜〜！！！（誰も待ってねえよ！）
本日の結論
あっさり作業が進んでしまうと、なんだか面白く無い。神よもっとトラブルを〜〜〜！！！
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