「ここまで辿り着いた本日なのだ!」
5月12日は爽やかな朝であった!空気は乾燥し、空は晴れ上がり、わずかなそよ風は涼しく心地よかった。軽井沢の朝ってな感じだった。このような日が来るのを待ち望んでいたぞ!すでに早朝7時より起床し、作業の道具は準備万端整えてあった。10時を過ぎれば多少の騒音を出しても近隣の諸氏も文句を言うまい!!!
私は「YAMAHA SG-2000」をレストア中である。 ゴールデンウイーク中に群馬県片品村で、塗装を剥がす作業を行ったのだが、道具の都合と、作業時間の問題でTOPしか出来ていなかった。その為、次はいつ作業をやろうかと思いつづけていたのだ。だが作業にはスペースが必要だ。電気工具の音とホコリが舞う事になる。それが許される場所はそう簡単には見つからないのだ。そのため、今までは群馬の山奥まで出かけて作業していたのだ。
当家には、約20畳のルーフバルコニーがある。ここに電源を引っ張り作業すれば、音は何とか我慢できる程度となり空中へと消えて行くはずだ。木を削った際に出るホコリは、風向きを計算すれば、人家のない広々とした空き地方面へと飛んで行くはずである。と自分の都合の良い解釈をし、午前10時器材を抱えて自宅マンションのルーフバルコニーへと降り立った。
パイ〜〜〜ン〜〜〜〜!!!バイ〜〜〜ン!!!バリバリバリ〜〜〜!!!!ギュ〜〜〜ンバリバリバリ〜〜〜〜!!!とホコリをまき散らし、作業は始まった。もう後には退けない!何が何でも本日中に完全な剥がし状態へ持ち込まなくてはならない。この上天気はいつまで続くのかワカラナイののだ!先日、手作業で裏面も綺麗に剥がしておいたので、今回のメイン作業は「サイド」と「ネック」それに「ヘッド」である。
今回の作業はかなり慎重を要する。まず曲線が多いため、上手く作業をしないとオリジナルの形状が変わってしまう可能性があるのだ。特にネックは微妙なカーブを正確に削り出さなければ、心地よく弾く事が出来なくなってしまうのだ。電動サンダーの荒めのヤスリで、まず塗装の一番上のクリア部分をそぎ落とした。その後、細めのサンドペーパーに取り替え慎重に着色層の部分まで落として行った。なんとか狙った通りに終了。ここまでのネックの剥がし作業は約1時間掛かってしまった。
ヘッドの一番上には細かい溝がある。この部分の塗装を落とす為に、ガラス細工用の小さなルーターを準備した。これで歯科医師のようにチマチマ作業を行い、隅々まで細かな塗料を取り去るのだ。実際にやってみるとまさに「歯医者の治療台」で聞こえるあのドリルの音が聞こえて来た。うおおお〜〜〜!!!こっちの歯までジンジンして来る感じだ〜〜〜!!!
次はサイドの作業である。サイドの部分で一番難しいのは、ボディー上部のカッタウエイの内側だ。引っ込んだカーブの部分は電動サンダーが入らない。かといって、手作業でやるにはヘビーすぎる。そこで電動ドリルに輪になったサンドペーパーを取り付けて「力技」で削り取る事にした。1人でやるには辛い作業だ。左手でギターを支えつつ、右手でドリルを使うのはかなり苦しい。ドリルの先が勝手な方向へ暴れだす!それを握力だけで何とかコントロールしなければならない。その戦いは結構永く続く。右ひじから先がブラブラ状態になってしまった!
このドリルに取り付けるサンドぺーパーは目の粗いものだ。塗装を剥ぎ終わっても、そのあと滑らかにする為にはかなりの手作業を必要とする。1時間後、取りあえず目標としていたすべての剥がし作業は終了した。ボディー全体の塗料は消えたが、その分荒れた表面になっている。これから先は丹念に手作業でサンドペーパーを掛けなければならない。実はこの手作業が気が遠くなる程時間が掛かるのだ。しかし、ここで手を抜くわけには行かない。仕上げにかなりシビアに影響するのだ!いったん電動作業を終えた。極細のサンドペーパーにして手作業で全体をコスリまくる。なんとか滑らかさは取り戻して来た。特にネックは丹念に仕上げた。
ここで昼食!シャワーを浴びた後、 気分転換に「三宿 ミトラサール」へ昼食を食いに行く。
帰宅後、再度サンドペーパーがけを続行!夕方になり、全体を保護する為、いったん全体に塗料を薄く塗る事にした。その塗装後も、何度かサンドペーパー掛けを繰り返し、より滑らかなボディー表面へと仕上げて行くのだ。本日の塗装が完璧に乾くには3日は掛かりそうなので、次の作業はそれ以降となる。てなことで、本日はここで打止め!続きはまた数日後に御報告致そう!
と、ここまで辿り着いた本日なのだ!完成はもうすぐだぞ〜〜〜!!! (ホントにすぐか〜?)
本日の結論
電動工具無しでは、とてもとても作業は終わらなかったはずだ。電気あってこそのギターレストアである!
サンドペーパーの使い過ぎで、指先が痛て〜ぞ!右腕も力がはいらね〜!
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