2000年12月08日 頼むから笑ってくれ〜〜〜！！！
これは「HOTEI」の持っている本物ZEMAITISだ！
「本当に欲しがる人がいるのだろうか？」 12月に入り、一つ悩んでいたことがある。1999年秋から約１年間繰広げてきた、ギタ ーの購入、収集に関する行為についてである。今までの人生でこれほどまでにバカをくり返したことは例がない。自分でも呆れる程である！1年間で約20本のギターを購入し、浪費の限りを尽くしてきた！これをバカと言わずしてなんと呼ぶのか！（アホ！）
貯蓄も底をつき、部屋にはギターがゴロゴロと転がるこの世紀末は退廃的でさえある。だが、これらのギター収集は単なる浪費では無かった。数々の思いを秘めたそれらは「自分のモノにする」という欲望を充分に満たしてくれたのであった。博打に注ぎ込んだわけでは無い。飲み食いに使ったのでも無い。ましてや、私がメンテナンスを丹念に行った品も多いのだ！ある程度の資産価値は残っているはずであ〜る！
そして、20世紀最後の月となりバカがバカなりにある一つの思いを遂げようとしていたのであった！それは「今世紀最後のギター！」選定である。とにかくもう1本だけ今世紀中に購入したい！と思い始めたのであった！それは、単に買うことが目的であって、ギターは何でも良いのである！実におろかな行為であるが、そこにはある思いが 秘められていた。
その20世紀最後のギターを手に入れた後は、21世紀の到来を静かに待ち「あれは20世紀の出来事さ・・・フッ・・・遠い記憶だね・・・」とつぶやきながら、今まで収集したギターを売りに転じよう！と決意したのである！おおお〜〜〜！！！世紀越えの大スペクタクルロマンではないか〜！
さて、20世紀最後のギターはどのようなものを選ぶべきか？今では、ほとんど欲しいギターを手に入れてしまったので、狙いがなかなか定まらない。そんな時フト、こんなコンセプトが浮かんできた「笑えるギター購入！」 この言葉の意味するところは何であるのか？「バカの集大成」をやって終焉を迎えるのが「独断倉庫」的では無いのか？そう思い始めたのである！
とりあえずヤフーオークションのギターを探してみた。新しく登録されたものにそれらしいものは無かった。と、その時テレビから流れて来た音楽があった。某電気メーカーのCMである。そのギターサウンドは「HOTEI」であった。おおお！！！そうかそうか！ゼマイティスギターっちゅうのがあったなあ！でもそれがオークションに出る確率は宝くじの3等ぐらいの頻度であろう。それを20世紀中に手に入れる事ははなはだ難しいと言わざるを得ない。
さらに、だらだらとオークションを見るうち、うん？なんじゃこりゃ〜〜〜？？？うおおお〜〜〜！！！ゼマイティスギターが目の前にあるではないか〜〜〜！！！「HOTEI」が一番大切にしているSHELL TOPの超豪華なやつだ！だがそれは、私がこの夏に追放を明言した「コピーモデル」なのであった！いったんコピー廃絶を明言した後に、さらにコピーモデルを手に入れるこのバカバカしさ加減は、今回のコンセプトぴったりであ〜る！
そのギターの説明には10年前にGRECOが100本限定で作ったものだと書いてあった。ギター全体がマザーオブパールでビッチリ埋め尽くされている豪華な仕上げなのである。実は、私自身がこれと同じ仕上げのモノを21世紀にはじっくり自力で作ってみようと考えていたのだが、調べてみるとその材料費だけで、このオークションの価格以上になりそうなほど高価材料なのであった！材料を買うだけで勇気がいるのである！これを逃すとなかなか手に入らないだろう・・・。
しかもそのギターは後２時間でオークションが終了する。おお！まさに今私に手に入れろとギター叫んでいるでは無いか！よ〜〜〜し！よ〜〜〜し！こいつに決めたぞ〜〜〜！！！ これが20世紀最後のギターだ〜〜〜！！！だが・・・一つ問題がある。落札できなければ意味が無い。何が何でも落札しなければならないのだ〜〜〜！！！
てなことで2時間後、大格闘の結果、最後はタンマン勝負になり時間ギリギリの1000円上乗せで私が落札者となったのである！予算は2000円オーバーとなったが、 わははは〜〜〜！！！ざまあみろこれがバカ購入の極地であるぞ！このギターも丹念にメンテナンスされた後、希望者へと譲り渡される運命にあるのだろう。それまで可愛がってやる事に致そうか〜〜〜！！！
本日の疑問
こいつを私の譲渡希望価格で本当に欲しがる人がいるのだろうか？
追伸
このギターを落札し、まだ手許に届かない現段階で一つの大笑いの出来事が発生した。オークション最後の瞬間に私と競り合っていた人物がいた。彼は締め切り時にあっさりと諦めて引き下がったとばかり思っていたのだが、実はそうではなかったのだ！次の日になり、出品者からこのようなメールが転送されてきたのだ！
はじめまして。オークションの最後にｔａｎａｂｅｒｏｏｍさんに負けた●●●です。 突然のメール失礼いたします。 アクシデントにより再入札できず、あきらめきれずにおります。落札者の方に、もし 今後、手放す気がありましたら、ご一報いただけるようお願いできませんでしょう か。勝手な事を言いまして申し訳ありませんが、どうかよろしくお願いします。
ふははは！気持ちはワカランでもない。私とて同じ思いをしたことがあるのだ！しかし「六弦倉庫」愛読者であれば、この先の展開はおおよそ予想がつくだろう。たぶん、私はこのギターをきっちりメンテナンスして、しばらく眺めた後に「ふ〜ん・・・飽きたなあ・・・誰か欲しい人いる？」とあっさり譲渡してしまう確率が高いのだ！「キャッチアンドリリース」それが私の生きる「六弦道」なのである！私がそう口走るまで「六弦倉庫」および「独断倉庫」のウォッチをこれから先じっくり続けられるが良い！それが最終的に手に入れるコツである！私でさえ、いつ口走るか分からんのだからな〜〜〜！！！
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