六弦的再完成

2000年11月21日 再び完成の喜びに満ちあふれる!が・・・


B.C.Rich Mockingbird 改2

「気持ちはとてもラク〜〜〜!!!」

11月16日かねてより作業が進んでいたMockingbirdの再塗装は完璧に終了した!ギター全体に、脂の乗り切った30女の珠の肌とでも表現したくなる、しっとりとした艶が出ている。滑らかな肌触りである!(表現がおっさんだな〜!)これからいよいよ電気系統の処理に入る!覚悟をきめよう!

今回のテーマの一つに、先日オークションで手に入れたGibsonのピックアップを搭載するというものがある。ちょっと専門的に書くと、そのピックアップは「シールドのアース + ホット」の2線仕様である。ところが、私が再現しようとしている電気回路には「TAP」と呼ばれる配線を持ったピックアップが必要である。つまりGibsonのピックアップから出ている線が1本足りないのだ。ではどうすれば良いのか?自力でその1本を足すしかあるまい!!!

昨年このギターを作った時もやはりピックアップから「TAP」が出ていなかったので自力でドキドキしながらピックアップの配線をバラシ、見事につくり出した経緯があった。というわけで、今回も楽勝である!と考えていたのだが・・・良く見るとこのピックアップはカバーがかぶせてある。それを外さないと「TAP」が造りだせない。ううむ・・・これは困った・・・困った・・・。

で、ピックアップをひっくり返してみると!そこには基盤のようなデザインが施されていたのだ!良〜く見ると、必要なラインは全部そこから引っ張れることが判明した!な〜〜〜んだ!ここに「TAP」のラインをハンダ付けすればそれでOKじゃん!らくしょ〜〜〜じゃん!と突然ヨコスカ訛りに変貌する私であった!そして、作業は一瞬にして終了。これで事前の作業は統べて終了した。これよりギター内部配線作業に取りかかろう!でも、本当にこの処理だけで良いのだろうかとの疑問は残っているのだが・・・


赤いラインをTAPとして追加した。


取り外しておいたパーツはなるべく以前の配線をそのまま残すように努力していたので、引きちぎらない様、ゆっくりと丁寧に元の穴に配置していった。それでも数カ所は外れてしまうのだが、そんなものは後のハンダ付けでなんとでもなる。作業をすすめた。ハンダゴテはすでに十分に熱せられ、その出番を待っているのだ!

リビングルームで作業をすすめていたのだが、その時!当家の放し飼い手乗り白文鳥「ラッキー」がハンダゴテの存在に気付いた!興味津々である!なんだか見なれない上に温かそうである!ホバリングしながら近付いてきた!おおお〜〜〜!!!これは危険である!即刻阻止しなければ「ラッキー」の小さな命なぞすぐに失われてしまうぞ!

妻はその時叫んだ!「ラッキ〜!だめよ〜!アッチッチだからね〜〜〜!!!」ううむ・・・妻がそう叫ぶ気持ちも分かるが、相手は人間の子供では無いのだ!文鳥である!鳥頭なのである!その言葉の意味が分かるはずも無い!叫ぶより先にハンダゴテをプロテクトすべきである!私は素早く「ラッキー」を追い払い、ハンダゴテに触れないようにガードしたのであった!


これが、生命の危機に陥りかけたラッキーである!


それから先の作業は一気である!おニューのハンダを次々に溶かし込んでいった。前回作業した実績があったので、処理は早い。前回はテストをくり返し3日もかかった作業だが、今回は約30分で終了した。何ごとも学習や慣れというものは人間の作業効率を著しく向上させるのだ!

いよいよお決まりの弦「ダダリオ009〜042」を張る。これは全く問題が無い。チューニングをきっちり行い。さていよいよサウンドチェックを行うことにした。Marshallのスイッチを入れた。弦を軽く触ってみる。ふふふふふ・・・音が聞こえる!前回はこの時点で音が出ず、絶望のフチに立たされたが、今回は大丈夫だ!わははは!!!

それでは各種スイッチの動作確認に入るとしよう。まずはバリトーンの切り替えと・・・なに???なになに・・・???まったく音質が変わらない!なんじゃこりゃ〜〜〜1!!他のスイッチはどうだ?フェイズは・・・なんだか良く分からない。ハムとシングルの切り替えは?なんとか生きているようだ。だが、なんだか変!全体的に私の意志と違う感じがする!ハンドルを右に切ったのに、車が左に進むぞ〜〜〜!!!ってな感じがするのだ!

スイッチをあれこれいじってみると、そこに大いなる落とし穴が待っていたのだった!確かにフロントとリアのピックアップは定位 置に設置し、必要かつ十分なる部位に適切に配線したのであるが、それを切り替えるトルグスイッチ取り付けの際、前後関係が逆になっていたのである!これではスイッチを切り替えてフロントピックアップのつもりでも、リアでしか音は拾っていなかったのである!大間抜けなのだ〜〜〜!!!

てなことで、再び配線を綿密に検証し、間違っている部分や、断線している部分を補修作業することにした。当然である!私としてはこのような間違いが起こることは決して嫌いでは無い!「独断倉庫」として必然と考えているので!気持ちはとてもラク〜〜〜!!!なのである!(うそつけ〜!)

そして30分後、再び絶望のフチへ立たされていた私であった。

ギターに取り付けられた各種スイッチは、機能を発揮しているように思えるのだが、肝心のピックアップのパワーが妙に低いのだ!チェックの為、他のギターを同じアンプで音出しすると桁外れに大きい音が出るのである。明らかにこの「B.C.Rich Mockingbird 改2」のピックアップの出力は低すぎると感じるのである!ボリュームもちょっと絞っただけで音が出なくなってしまうし・・・。

見たところ、配線には問題が無いと思うのだが・・・試しにボディーにつけたスイッチの中のブースターをONにすると、真っ当すぎるくらいドでかい音が飛び出してくる。ううむ・・・どこがいけないのだ〜???こうなったら、再度配線をぜ〜〜〜んぶヒッペガシてやり直すしか無いのか〜?うっへ〜〜〜!!!めんどくせ〜な〜!

本日の結論
配線がかなり入り組んでいる割にはノイズが無い!これは嬉しい誤算である!

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