六弦的再塗装

2000年11月11日 20世紀はもうすぐ終わるのですね。


ひっそりとここまで進行していたのだ〜〜〜!!!

「是非お助けいただきた〜〜〜い!」

昨年10月頭からスタートして12月末まで約3か月かけてレストアしたギターがあった。B.C.Rich MockingBirdである。そのレストアのいきさつをずっと書き続け、現在も六弦倉庫に掲載しているので、常連のアクセス者はもうよ〜く御存じであろう。そのレストア日記の最終回にちょっと触れておいたのだが、実はそのギターの塗装に若干の不満が残っていたのである。

いずれ塗装をやり直そうと思い続けて1年が過ぎた。ここで発表はしていなかったが、じつは密かにB.C.Rich MockingBirdの塗装剥がしを続けていたのである。先日行った片品村林檎狩りの際にも、電動サンダーを携帯し、空き時間に塗装剥ぎの作業を行っていたのであった。綺麗に剥ぐためには時間がかかるのだ。本体を傷つけない様に何日もかけて少しずつ作業を進めていたのである。

電動サンダーでは細かな部分は作業できない。最終的な仕上げはやはり手作業にまさるものは無い。ついに意を決して11日昼から最後の剥がし作業に突入したのであった。紙ヤスリで丹念に細かなカーブの部分や、凹んだ部分に残ったラッカーをこすり取るのであった。1時間程の作業でそれは終了した。作業は終わったが、熱心に作業した分だけ、指先はヒリヒリに痛みだしていた。ううう・・・痛い・・・。

木の粉を丹念に払ったあと、ついに再塗装に入った。上の画像に見えている瓶に入っている茶色い液体が塗料である。登録会員00119松下様より貢ぎ物としていただいた塗料である。これは、サラダボウルなんぞに使われている人畜無害のつや消し塗料である。しっとりした仕上がりになるはずである。しかも、スプレーや刷毛で塗る必要は無い。布につけて擦り込むように塗るのである。ラッカー仕上げと違って、部屋中がシンナー臭くなる事も無く、かなりラクチン作業になるはすだ。

作業手順はこうである。

1 布に含ませた塗料をギター本体に擦り込むように塗り付ける。
2 30分後、別の布でベトついて表面に浮いている塗料を拭き取る。
3 そのまま一晩放置すると表面がサラサラになっている。
4 乾いたのを確認し、目の極細かいサンドペーパーで軽く擦る。
5 1〜4を3回程繰り返す。


確かにラッカー仕上げに比べると、この作業は楽なのだが、実際にやってみると休み時間が多い作業である事に気付いた。この「休まなければならない時間」がかなり辛いのだ!私のように早く仕上げたいと願うものはついつい生乾きのうちにちょっと触ってみて「もう乾いたかな〜?」と確認したくなるのである。

少年の頃擦り傷を作って「かさぶた」が出来た時、自然に剥げ落ちるのが待てなくて、ついつい完治していないのに剥がしてしまう感覚に似ている。だが、その行為は塗装においては禁じ手である。そのように触ったか所に指紋が残りどうしても仕上げが汚くなってしまうのだ。

この塗料はシンナー臭くならないので、室内で作業を行っている。つまり、常に塗装途中ギターが目に入る状態なのだ。ついつい触りたくなるではないか〜〜〜!!!グッと我慢をしつつノンビリと時間をかけ作業しなければならないのだ〜〜〜!!!この状況は精神的にあまり良いものとは言えないだろう!

現時点では全体的に1回めの塗装が終了した状況である。明日朝から再度作業し、夕方には最終的な塗装に入れるだろう。何とかして塗装だけは12日中に終わらせてしまいたいものだ。

だが、その先に大きな壁が控えている。昨年泣きながら作り上げた複雑な電気回路は、取り外す際にバラバラにしてしまったのだ。一から配線をやり直すしか無い。ところが、昨年やった作業の詳細は、悲しい事にもうまったく覚えていないのだ〜〜〜!!!理屈で覚えていなかったので、ぶざまな事になるのは目に見えているぞ!今年もまた泣きながら深夜の作業が待っているのである!うおおお〜〜〜!!!

と、ここまで書いて来てふと気付くのであった!な〜〜〜んだ!昨年の「大改造日記」を読みながら作業をやれば良いではないか!そうすれば、同じものが出来上がるはずである!はずだが・・・はずだが・・・もし窮地に陥ったら、登録会員00119松下様!また今年もSOSメールを送るので是非お助けいただきた〜〜〜い!


本日の結論
20世紀中にはなんとか完成させたいと思い始めた昨今である!

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