六弦的月形完

2000年2月6日 ムーンサルトはひとまずレストア終了!

 
↑ エスカッションはこのように復活したのだ! ペグもゴールドだ!

「おい!エスカッションが臭いぞ〜〜〜!」

KAWAI MOON SAULT のレストアは最終段階に突入した。最後まで手に入らなかったエスカッションは、もう自作することで解決するしかない。そして、使用中のサイズ違いのものを的確なサイズに改造する作業を開始したのである!

1 まず、現在使用中の短いエスカッションを縦に二つに切る。
2 その二つを本来の長さになるように離し、補強材を裏側に張り付ける。
3 表面に見える隙間をポリパテで埋める。
4 固まったところで、全体をポリッシュ(研磨)する。
5 全体を不透明塗料で塗装する。


↑短いサイズ  ↑正しいサイズ

2月4日深夜。前夜切断したエスカッションに瞬間接着剤でエクステンションを張り付け、適合サイズまで拡張した。そして、真ん中に出来た隙間をエポキシパテで埋めるのだ。パテは硬化剤を混合して練り上げた。説明書には5分〜10分で固まると書いてある。すぐにエスカッションの隙間に塗り込み所定の平面より盛り上げた。これが硬化した後にサンドペーパーをかけて平面を出す。

このとき、異様な匂いが部屋中にたちこめているのに気づいた。うへ〜〜〜臭せ〜〜〜ぞ〜〜〜!!!しまった!パテを混合した際に「毒ガス」が発生していたのだ!真冬の深夜である。当然暖房を入れ窓は閉め切っていたのだ。あわてて窓を全開し、入り口のドアも開け、さらに反対側の 窓も開け通気を行った。だが、その匂いはなかなか抜けない。さらに作業中のエスカッションもベランダに出し放置しておいた。

10分後、硬化を確認すべくエスカッションに触ってみると・・・なんじゃ?パテはまったく硬化していない。なんでだ?ううむ・・・そうか!今は真冬なのである。硬化は気温が高いと早く進むのだが、これだけ寒いとダメなようだ。かくなる上は、ちょっと臭いのは我慢して、エアコンの吹き出し口に置いてみよう!片手につまんで暖かい風をエスカッションに当ててみた。数分で硬化が始まったのを感じた。半分硬化したところで、おおざっぱに余計な部分のパテを削り取る。

作業開始後、約30分でかなり硬化したようなので、平面出しの作業に入った。これはすんなり5分で終了した。さらに1時間放置し、硬化が終了するまで待った。すでに、2月5日深夜2時になろうとしている。ふふふふ・・・硬化は終了した。後は、塗装すれば完成である!そこで取り出したのが「メッキ調スプレー」このスプレーは「金メッキ調」なのだ。これを丹念に吹き付ければピカピカに完成だ!

改造したエスカッションと、正しいサイズのエスカッションの2つをゴールドにするために塗装に取りかかった。からダンボールの中に並べ、ベランダに出た。薄明かりの中一気にスプレーを拭きつける。これで、朝まで乾燥のために放置すれば終了だ。

元来メッキそのものが「金では無いが金っぽくみえる」ものである。つまりメッキは「金風」なのである。「メッキ調スプレー」と言うのは、その上さらに「メッキ風」なのだ。と言うことは「金風風」なのだ。「金風味」と言うのが 正しいかも知れない。実に哀れな商品ではないか!となれば「カツオ風味の●●ダシ」は、明らかにカツオではないということだな?(なんだよそりゃ〜?)


2月5日 午後15時時過ぎ。エスカッション取り付け作業に入る。前後共にゴールドメッキ風に出来上がったものを取り付けた。ふふふ・・・なかなかである。豪華さがさらに進化したぞ!さらにボディー全体もポリッシュ剤で磨いた。全体の塗装もやり直したいところだが、これは今回やらないことにした。ということで「KAWAI MOON SAULT レストア大作戦」はこれで終了である!

こうやって作業が終わってしまうと、いささか寂しいものがある。祭りの後の寂しさと言うやつか?となれば、次の獲物を探すだけだ!さて、次の獲物はどこにいるのだ〜〜〜?登録会員の中で「もうボロボロでいらないけどレストアしてみる?」というようなギターがあれば、ご提供いただいても一向に差し支えない!むしろ奨励するのである!ご連絡をまってるぞ〜〜〜!!!

------------------------------
「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



GO TO HOME PAGE