六弦的完寸前

1999年12月11日 これが金メッキ!!!


艶消しの金メッキとなったブリッジである!

「ケースはどうする!」

「B.C.Rich Mockingbird 改」はいったん完成したかに見えたが、極秘国家プロジェクトのごとく、密かにその作業が水面下で進行していた。完成!と認定するための壁は、まだ三つも残っているだ。その作業の一つはブリッジの金メッキ加工である。金メッキの方法をさんざん調べ上げた結果、現在のクロームメッキを剥がすことからやらなければならないことが判明した。そして、素人が自力では出来ないと判断し、協力していただける業者の方を探していた。だがやっと探し出した近所の町工場にも断られ、しばらくは傷心の日々だったのだ。

過日、金メッキの情報募集を独断倉庫で書いたところ、すぐに登録会員00103平野様より「金メッキ屋に注文できる人を知っている人を知っているもんね!」と「友達の友達の友達」状態の情報が寄せられてきた。登録会員とはありがたい人々である。このように私の人生をサポートする人々として育ちはじめているのだ!(何だよそりゃ〜?)藁にもすがる思いで作業内容と価格をメールで問い合わせしてみた。

次の日になり、会社へ電話がかかってきた。紹介された株式会社フォルムの森安氏である。この会社が直接金メッキ作業をするのではないらしい。株式会社フォルムは新商品の試作品などを作っている会社で、メッキ作業も多い。そこで、金メッキ工場への橋渡しをしてもらえるというのだ。ありがたいことである。しかも、5000円程度だろうとの価格予想であった。これなら安心して頼める。

そして10日後、株式会社フォルムから念願の、渋く金色に光り輝く「金メッキブリッジ」が返送されてきた。金メッキはピカピカした物ではなく、しっとりとした艶消し状態だった。予想とは違ったが、材質の問題でそうなったようだ。これはこれで良いではないか!しかも送られてきた請求書は¥3,000-。かなり安かったのだ!

いやはや、長い道のりであった。丸2か月もかかる大作業の末ついに、ブリッジの金メッキ完了で「B.C.Rich Mockingbird 改」は補修、及び改造をほとんど終了したのだ。なんとか1999年のうちに完成を見ることが出来たのは、ひとえに皆様のご協力のたまものである!それではその方々へ感謝を込めて、ご紹介することにいたそう。



登録会員00119 松下様
そもそも「B.C.Rich Mockingbird」はかつてこの方の持ち物であった。WEBの売ります!コーナーで見つけ購入した。その後、執拗なまでのご協力で、改造は完遂できた。「揺りかごから墓場まで」そんな感じのご協力状況であったのだ。今もまだ、最後の一部品を制作中である。2000年1月には大完成となるだろう!

登録会員00013 松島様
よろず、分からないことのご相談を差し上げているのだが、今回は電気回路のコイルについてその効果と販売している場所を問うた。ギターの構造までは勉強していなかったと、松島様の思わぬ弱点を発見できた。

登録会員00011 吉澤様
まずは、塗装について相談した。勝手にやれと言われた。次に金メッキについて相談した。町工場を探せと言われた。Marshallのアンプを譲ってくれと頼んだ。あっさり断られた。これは協力者と言えるのか?吉澤様も私のギター熱に影響され以前から欲しかった「リッケンバッカー」を、ついに買ってしまったとの報告があった。

登録会員00103 平野様
金メッキをしてもらえる会社を紹介していただいた。ご近所に住む登録会員である。某メーカーデザイン部門にお勤めなので、そのような情報に詳しいのであった。

登録会員ではないが 田中様
金メッキを引き受けてくれる会社を登録会員00103 平野様に紹介してくれた方。平野様と同じ会社にお勤めである。

登録会員ではないが 森安様
金メッキ工場への橋渡しをしていただいた。株式会社フォルムの営業さん。

登録会員00120 堀口様
Marshall三段積アンプを売ってくれた北海道在住の方。

登録会員00121 石井様
本物の B.C.RIch Mockingbird の最高級品を売っていただいた方。

登録会員00040 伊藤様
コイルメーカーのミツミにお勤め。コイルを特注で巻いてもらった。

登録会員00033 久保寺様
電気回路作成の際にテスターやマイクロドライバをご提供いただいた。現在WEBオークションにはまっているようだ。

登録会員00110 田辺(妻)様
サンドペーパー作業では部屋を汚し、塗料の シンナー臭さでご迷惑をかけ、音出しのチェックではうるさがられた方だ。この方の協力なしでは完成は見られなかった。

直接的協力者は以上であるが、他にもメールや書き込みで元気づけていただいた方々は多い。この場で「みなさん!ありがとう!」と申し上げておこう!

完成までには、まだ残り二つの壁がある。一つは、登録会員00119松下氏が、冬休みの宿題として、制作を安請け合いしてくれた「銃弾型ブースター」である。これは完成形がかなり予想できるので、問題はない。そうなると残る課題は一つである!最後の課題とは、専用ハードケース制作だ!(そこまでやるのか〜?)

ハードケースはギターをプロテクトする上で重要なアイテムだが、自力で作るのも結構金がかかりそうだ。世の中にはハードケースはたくさん販売されている。1万円〜3万円程度だ。ありモノを探す手もある。てなことで、先日、某楽器屋のハードケース売場で探してみた。だが、そこで意外な事実を発見したのだ。

安いハードケースに「B.C.Rich Mockingbird」は収まらないのだ。デザインが特殊なため、汎用のケースではどうしても収まらないのだ。店頭の「B.C.Rich Mockingbird」を借りて実験するが、どれもだめだった。そして10分後、やっと見つけたのが「Fender」のケースだった。これにはちゃんと収まるのだが、そこには問題が存在する。中身はB.C.RIchなのにケースはFenderのロゴマークではどうも納得がいかないのだ。例えれば、グッチのバッグをルイヴィトンの紙袋に入れて持ち歩くような感じだな。しかも高いのだ!

さて、ここでこれから先の私の方向性を決めなければならない!ハードケースを自力で作るのか?それとも安いヤツを見つけて購入するのか?それとも誰かが貢いでくれるのを待つのか?(おいおい!)まあ、しばらくは安い出物を探すとするか〜〜〜!
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