六弦的無音也

1999年10月23日 バリトーン用ロータリースイッチは取り付けられた〜〜〜!!!



これが問題のバリトーンの図面である。で、どうしろというのだ?

「見た目は綺麗だけどなあ・・・」
ギター改造日記は、ついに組立に突入したのである!!

紆余曲折あったパーツ購入も、最終的に渋谷の黒澤楽器屋で楽器用のやつを取りそろえようと行ってみたのだが、結局は必要なロータリースイッチがなかった。取り寄せになると言う。しかも他のパーツも見てみるとむちゃくちゃ高い。しかし、それがなけれが話にならない。他に方法はないのか?あることにはある。だが危険が伴うのだ。やむおえん!究極的解決策を行う決意をし、て再度東急ハンズへ足を踏み入れた私だった。迷わず6階Cフロアへと向かう。

前回買い求めたバリトーンは、間違えて6回路2接点を買ってしまっていたのだ。本当は2回路6接点が正しい。前回はフロア担当のおっさんに聞いて失敗した。今回は自力で探すことにした。だが、目の前にあるのはネジ山が4mmのものである。私が欲しいのは6mm以上ののやつなのだ。「フロアおっさん」に聞いてみた。「世の中にはあるかもしれないがここにはない!」ううむ、なんてえ答え方だ!ついでに「このコイルあります?」とも聞いてみた「ないですね」あっさりとした返事であった。当方は困っているのである!こうしたらいいよとか、助言してくれても良いではないか!こっちは素人なんでい!(いばるなよ〜!)

しかたがない。2回路6接点ロータリースイッチと配線用のケーブルだけを数色買って店を出た。待てよ?渋谷にはオリジナルギターを作っているショップ「ESP」があるぞ!しかもここから近い。とりあえず行ってみるべきであろう!5分後私は「ESP」に到着した。まず目にしたのは、塗装済みのボディーB級品1980円である。入り口の横に10本ほどぶら下げてあった。これでB級品なのか・・・私のやった塗装よりはるかにグレードが高い。私が買った塗料代以下の値段でこれが手にはいるのか・・・悲しみを抑えつつ店内に入った。

パーツ売場を眺めたが、やはり希望のモノはなかった。店内を一周し、とっとと出ようとしたときだった。そこに見たモノは私が北海道から取り寄せ中の「Marshall Lead-12 3段積み」であった。売約済みの札が貼られていた。実は私はこの店に先日問い合わせしたのだが、すでに売り切れているとの返事だったのだ。そうか、これがあのときのやつか・・・。人のモノを見ていても仕方がない。とっとと店を出た。

ついに、私の部屋は「ギター工房」らしい雰囲気になってきた。テスターをそろえ、ハンダゴテが準備され、ばらされたピックアップが目の前に置かれた。まずは、タップ用のラインを組み込む。フロント、リアともにハンダで取り付け黒い絶縁テープで巻いて仕上げた。問題なさそうである。

次にいよいよ問題のロータリースイッチだ。ネジ山が足りないので、ナットで止めることが出来ない。そこで意を決して、ボディー裏面をその部分だけ1mm削ることにしした。現時点で4mmしかない板厚。それを3mmにするのだ!この緊張感はただものではない!今回の作業最大の見せ場となった!(誰がみてるのだ?)彫刻刀で丹念にパーツの形に削り込んだ。5分後作業終了。ロータリースイッチを当ててみると・・・!!!おうおうおう!見事だ!見事であるぞ〜〜!!!表側にネジ山2つ分が露出してきたのだ。これで作業が進められるぞ!残るはピックアップ組み込みとハンダ付けだ〜〜〜!!!

ドタバタしながらも、何とかパーツは組み込まれ、外観は問題ない。しかし、これはエレクトリックギターだ。回路が問題なのだ。いよいよこれからハンダ付け。だがその時一つの疑問が生まれた。ロータリースイッチには接点が沢山あり、さて、どれに何を付ければよいのだ?全くワカラン状態になってしまった。今は夜中である。真夜中である。誰に助けをもとめることも出来ない。ふふふふ・・・そうだ!松下氏がいる!事の発端は松下氏の「譲ります」であったのだ。ここまで私を追い込んだのは松下氏である!(おいおい!人のせいにするなよ〜!)当然最後まで責任をとってもらおうじゃないか!

てなことで、ご指導を仰ぐためのメールを書き送り、その部分以外のハンダ付けを開始した私だったが、この作業中に思わぬ事が起こった。ギターを何気なく動かした拍子にそこここにぶつけてしまたのだ。これにより、せっかくの塗装が数カ所痛んでしまった。まあ、中古楽器と思えばそれも味になるのだが・・・いささか悔しい私である。

朝になり、松下氏より質問状に対する解答が帰ってきた。読んでもいまいち分からないが、それを読み込んで解釈しやり遂げることこそ企業努力というものだろう!(おい!いつから企業になったのだ?)テスターを取り出し、慣れぬ作業をさらに続けた。と、その時であった。手元の「ハンダ」の量が後わずかになっているのに気づいた。普段使うモノではないので、在庫なんぞは用意していない。この作業が終わるまでの分があることを祈るのみである。

指先を火傷しながらの作業は、なんとか午前中に終了した。電池006Pを入れ、ワイヤの取り回しを確認しつつ裏蓋をネジ止めした。弦を張り、いよいよ音の確認なのだ。興奮はしていない。淡々としている「やることはすべてやった。結果はおのずとついてくるものさ・・・フッ・・・」そんな落ち着いた雰囲気なのだ。しかし、我が家にアンプがまだない。どうすれば確認できるのだ?何か手はないのか?

そうだ!これをアンプ代わりに使えないか?チューナーである。ギターのチューニングをする時に使うやつである。これはギターと、チューナーにジャックを差し込み、直接ピックアップの音を拾ってメーターの針の振れを表示する構造だ。これで針が振れれば、ピックアップの音がシールドに伝わっていることになる。ふふふふ、これでとりあえずの確認が出来る。

そして、1分後。私は呆然となったのでる。テストの結果、チューナーの針が全く振れないのである。と言うことは、電流が流れていないのだ。つまり音が出ないということで、配線が間違っているという厳然たる事実をものがたっているのであ〜〜〜る!!!なにが「やることはすべてやった。結果はおのずとついてくるものさ・・・フッ・・・」だ!こりゃあ困った!困ったぞ〜〜〜!!!あれほど慎重に配線したはずなのに、このざまである!もう一度配線を見直さなければならない。見直したところで、それだけで解決するのだろうか?

再び、ドライバーを握りしめ裏蓋を取り外す私なのである!作業しようにもハンダは在庫切れだぞ!どうするのだ〜〜〜!!!私はもう、涙目になっているのであ〜〜〜る!気になる結果は!またもや次号であ〜〜〜る!(おいおい!まだ続くのか〜?)



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